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Annual Report of the Ubuntu Weekly Recipe 2018

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2018年最後のUbuntu Weekly Recipeは、第551回「asciinemaで端末操作を『録画』し共有する」でした。というわけで昨年に引き続き、2018年に掲載されたUbuntu Weekly Recipeの記事をまとめてみます。

これまでのAnnual Reportは次の記事を参照してください。

2018年のUbuntu

2018年は激動だった2017年に比べると落ち着いた年だったように感じます。無難にUbuntu 18.04 LTSをリリースし、さらに18.10では8年ぶりにデスクトップテーマの変更が行われたものの、昨年のような上を下への大騒ぎはありませんでした。

Ubuntuとしては次のLTSに向けて、いろいろと下準備が進んでいます。その代表的なものが32bit(i386)アーキテクチャーの整理でしょう。18.04リリース後の調査で、18.10ではXubuntuとLubuntuのみ32bit版インストーラーが提供されました。そのXubuntuもLubuntuすらも、19.04では32bit版インストールイメージを提供しないことが決定されています。また、32bitアーキテクチャーについては、LTSである18.04から18.10へのアップグレードができないような仕組みも投入されました。2019年のどこかで、32bit版に対する最終的な判断が下されるかもしれません。

2019年4月にEOLを迎えるUbuntu 14.04 LTSについては、有償の延長サポートが提供されることになりました。どうしてもアップグレードできないけどお金はある企業ユーザー向けの選択肢となります。それ以外のユーザーは素直に16.04以降にアップグレードしてしまいましょう。また、詳細はまだ不明ではあるもののUbuntu 18.04 LTSに対する10年サポートの話も出ています

コミュニティの外で言うと、なんといってもインパクトが大きいのは「IBMによるRedHatの買収」でしょう。UbuntuもRedHatの開発者と資本によって支えれているさまざまなFLOSSを利用しているので、今後IBMがどういう舵取りをするか気になるところです。ただし短期的にはそこまで影響はないと思います。このニュースに関して、Canonicalのマーク・シャトルワースがスリリングな公式コメントを発表していますが、昔に比べると「発言が大人になったなぁ」と感じるかもしれません。ちなみに、snapのフォーラムではもっと尖った対応をしています。

そのCanonical自身は、2019年にIPO(新規株式公開)を行う話が少しずつ具体化しています。いずれCanonicalが日経新聞に「謎のペケペケ企業」と掲載される日が来るのでしょうか。

今年のUbuntu Weekly Topicsを見返してみると、ひたすらSpectre/Meltdownの話が掲載されたように感じます。昨年末から年始にかけて公開されたこの脆弱性は、「そもそもCPUの作りが悪い」という話も含めて、対策・対策の不具合・対策の対策・新しい手法の発見・新しい手法への対策……と1年かけて繰り返してきたようです。

たとえばTopcisの関連するタイトルだけ見ても、隔週ペースで何がしかの新情報が掲載されています。

  • 「Spectre/Meltdown対策と17.04のEOL,17.10のISOイメージの再リリース」1月12日号
  • 「Ubuntu 17.10.1のリリース,“Spectre”対策のためのテストカーネル」1月19日号
  • 「Ubuntu Product Month,“Spectre”対策その後」1月26日号
  • 「JRE/JDKの変更,Spectre/Meltdown対策さらにその後」2月9日号
  • 「“Ubuntu Seeded Snaps”構想,Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後」2月16日号
  • 「Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後・3月初旬編」3月2日号
  • 「Ubuntu 16.04.4 LTSのリリース,Hyper-V Quick Create VM gallery への収録,Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後・3月初旬編(続)」3月9日号
  • 「Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後・新マイクロコードの配布の準備,FirefoxとChromiumのSnapパッケージ」3月16日号
  • 「bionicのFinal Beta, Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後・4月上旬版」4月6日号
  • 「Ubuntu 18.04 LTS “Bionic Beaver”のリリース, Spectre/Meltdown対策(ひとまず)完結編」4月27日号

一応、4月27日号には「(ひとまず)完結編」と載ってはいるものの「(ひとまず)」と付けた懸念どおり、1ヶ月後の5月25日号からほぼ月イチのペースで情報が載る始末です。。

  • 「“Spectre” Variant 3a/4への対応・Windows Server環境でのWSL」5月25日号
  • 「CanonicalのUbuntu Desktop調査,Spectre/Meltdown対策さらにさらにその後・AMD編」6月29日号
  • 「18.04.1 Server InstallerのCall for Testing,“Spectre” Variant 1.1/1.2。Bounds Check Bypass Store (BCBS)」7月20日号
  • 「LXDの.deb→snapパッケージ移行,続Spectre・“L1TF”(Foreshadow/Foreshadow-NG)への対応」8月24日号
  • 「Spectre v2対策 “Enhanced IBRS”のマージ,IBMによるRed Hat買収に関するMark Shutleworthからのステートメント」11月2日号

今回の攻撃手法については、当分似たような話が掲載されるかもしれません。ただし、実際の攻撃に使うには難しくなってきているため、普通のユーザーは「アップデートがリリースされたら適用する」という従来の方針を維持すれば問題ないでしょう。

さて、2018年のUbuntu Weekly Recipeは、2014年ぐらいから恒例となっているいくやさんによる第503回「2018年のデスクトップ環境」から始まりました。Ubuntu/Unityだけでなく、他のデスクトップ環境についても総ざらいしているので、Ubuntuや他のフレーバー、Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのユーザーも、自分の使っているデスクトップ環境が一年でどう変わったのか振り返ってみるのも良いのではないでしょうか。

2018年はこの第503回から第551回までの計49回の掲載でした。昨年の50回、一昨年の49回と同程度です。Topics/Recipeは2008年1月に連載を開始したので、今年で10周年だったのです。いや、まさか10年も続くとは。

RecipeっぽいRecipe

Ubuntu Weekly Recipe」は「 Ubuntuの強力なデスクトップ機能を活用するための、いろいろなレシピをお届けします。 」とあるように、本来はUbuntuの(主としてデスクトップの)ソフトウェアやカスタマイズ方法を紹介する連載でした。今ではデスクトップやサーバーに関係なくUbuntu特有の機能を突っ込んで紹介したり、リリースごとの変更点のまとめ、イベントレポートなど執筆陣が思いついたものを自由に掲載していますが、今でもこのタイプの紹介記事はそれなりに存在します。

たとえばいくやさんによる第549回「Windows 10 のHyper-VにUbuntu 18.04 LTSをインストールする」はその最たる例でしょう。WindowsでUbuntuを使う記事ではあるものの、カジュアルなUbuntuユーザーの大半が「メインPCはWindows」だったりするので、参考になった人も多いはずです。

Ubuntuの場合は、CLIも併用するとさらに便利になります。そのCLIの操作性を上げるノウハウを提供してくれたのが水野さんの第504回「インタラクティブフィルター「fzf」の活用」です。fzfやpecoのように「わかっている人」が組み合わせて使うと、一気に生産性が向上するツールが多いのもCLIの魅力の一つですよね。もちろんCLIとGUIは排他的ではなく、第509回「壁紙にあわせてターミナルとデスクトップの色をカスタマイズする方法」などでは両方をうまく利用した例です。さらに同じ水野さんの記事だと、TOTPアルゴリズムとoathtool・pass-otpを利用した第508回「Ubuntuでコマンドラインからワンタイムパスワードを扱う」も特定のユーザーにとっては嬉しい情報かもしれません。第551回の「asciinemaで端末操作を『録画』し共有する」もどちらかと言うとCLI向けの記事でした。

実用性という意味ではいくやさんによる、デスクトップLinuxにおけるメモツールの紹介が参考になるでしょう。第530回「QOwnNotesでメモを取る」、第536回「Joplinでメモを取る」、第537回「Standard Notesでメモを取る」とタイトルを並べてみると、どんだけメモを取りたいんだこの人はってなりますね。

デスクトップLinuxと言えばオフィススイートです。LibreOfficeの記事でもおなじみのいくやさんが今年は第507回「さまざまなLibreOfficeのインストール方法」と第534回「LibreOffice 6.1 WriterのEPUBエクスポート機能を使用する」を解説しています。EPUBがらみで言うと最近はコミケや技術書典を始めとした「技術系同人誌」が盛り上がっています。そこで第548回では「書籍制作を支援するソフトウェア「Re:VIEW」を使う」として、ざっぱ〜んでも利用しているRe:VIEWを紹介しました。

Ubuntuも「人が作りしもの」である以上、不具合は付き物です。たなかさんによる第511回「UEFIの設定が変更できなくなる,あのバグの話」では、特定の不具合に特化してその対処法が解説されています。

不具合の遭遇を契機に記事を書くってのは実はとてもオススメの執筆法です。最初からテーマが絞られ、目的がはっきりしているので、記事の内容が引き締まります。さらに具体的なやりとりを紹介することで、読者への不具合報告への心理的障壁を下げる効果もあります。自分もこういう記事が書けるようになりたいです。

10年続けていると、「昔紹介したことがあるけどだいぶ変わってしまったもの」とか「当たり前のように使っているけど紹介する機会を逸してしまったもの」なんかが増えてきます。前者の例のひとつが、第518回「Ubuntu標準のテキストエディタ「GNU nano」」です。CLI環境の標準のテキストエディタであるnanoの使い方を改めて紹介しています。

後者の例としてはいくやさんによる第540回「Firefoxをあらためて見つめ直す」がありますね。また、第516回「command-not-found再発見」は、CLIをタイプミスしたときに「そのコマンドはこのパッケージのインストールが必要では?」と提案してくれる(人によっては邪魔な)command-not-foundのカスタマイズ方法を紹介しています。

買ってみた・インストールしてみた

Recipeの定番記事の一つが「新しいデバイスを買ってみた・Ubuntuをインストールしてみた」です。昨年同様、今年もいくつかのデバイスを購入しています。

第510回「AMD Ryzen GでパワフルPCを構築する」と第528回「AMD Ryzen GでパワフルPCを構築する[GPUのベンチマーク編]」はAMD大好きいくやさんによるRyzen紹介記事ですね。去年から今年にかけてAMDは大活躍でRyzen買った人もたくさんいたようなので、参考になったのではないでしょうか。

上記の記事をパクって記事に触発されて書いたのが第523回「Kaby Lake GでパワフルPCを構築する」と第524回「Hades Canyon/Kaby Lake GのdGPUを有効化する」です。Kaby Lake Gはいわゆる「CPUはIntel、GPUはAMDなIntel製NUC」という呉越同舟なデバイスです。購入した段階でLinuxもMesaもファームウェアも対応が中途半端だったので、その回避策をメインに紹介しています。

昨年書くつもりで後回しになっていたのがGPD Pocketですね。時期を逸してしまったので記事化するのは半ばあきらめていたのですが、GPD Pocket 2のリリースタイミングでUbuntu MATEの公式イメージが出たので、第543回「GPD PocketにUbuntu MATEをインストールする」で紹介することにしました。さらにインストーラーの仕組みを解説しつつUbuntu化したのが、第544回「GPD PocketにUbuntuをインストールする」です。GPDは来年Micro PCなる、かなり購入層を特化したおもしろデバイスも出すみたいなので、そちらも購入・紹介したいところ。

GPD Pocketと同じ時期に出てきたのがクラムシェル型AndroidデバイスのGemini PDAです。こちらも実はLinux化が可能なのですが、まだうまく移行できていないので第512回「AndroidのGemini PDAをUbuntu端末っぽく使う」では、AndroidのままLinux端末として使う方法を紹介しました。個人的にこちらはAndroidのままでもいいかなと考えているところ。

PCではないものとしては、第514回「Intel RealSense D435でバーチャルユーチューバーの深みを味わう」で、Intel RealSenseを紹介しています。これについては公開当初いろいろと事実誤認があって、突っ込まれまくったので、公開後に内容を差し替えています。その節は申し訳ございませんでした。

ちなみにたまに聞かれるんですが、この手の紹介するデバイスはすべて執筆者の自腹で購入しています。ご多分にもれず、この手の記事を書けば書くほど執筆者の懐は寒くなっていき部屋が圧迫されていく仕組みなので、メインの執筆陣の力ではあまり記事の数は増やせません。増やそうと思ったら、複数回にわけるなり、別途買った人を執筆に巻き込むしかないのです。

サーバーとしてのUbuntu

Ubuntuが一躍人気ディストリビューションの一角を占めるようになったのは、紛れもなくデスクトップ版のUbuntuの使いやすさによるものです。しかしながらサーバー版のUbuntuも現在はCentOSやDebianと肩を並べる勢いで利用されています。そんなUbuntuサーバーのノウハウの紹介も、反応が良いカテゴリーの記事です。

サーバー系のノウハウとしては水野さんによる第506回「HealthcheckでCronジョブの失敗を監視する」でしょうか。また、同じく水野さんが第547回の「Amazon LightsailでUbuntuサーバーを構築する」にてAmazonのVPSサービスであるLightsailの使い方を紹介してくれています。

サーバーに限った話ではないものの、特にサーバーユーザーには便利であろうjournaldの基本を第545回の「systemdのログ「ジャーナル」を見る・ためる」と第546回の「journaldとsyslogの関係」でたなかさんが紹介してくれています。こういう「基本的な使い方は知っているけどちゃんと向き合ったことはない」ようなツールに対して、基礎からしっかり解説してくれる記事はうれしいですよね。

サーバー系の人からは、特にテスト・不具合調査の目的でUbuntuで最新カーネルを使いたいという要望をよく聞きます。まぁ、サーバー系の人なんで大抵は自己解決できるんですが、調べやすいように第526回で「Ubuntuで最新のカーネルをお手軽にビルドする方法」を書いてみました。

テーマ特化な連載記事

Recipeの記事は、おおよそ一回あたり数千から一万文字ぐらいの分量になっています。技術的な記事を書いた方ならわかると思いますが、これくらいの文字数だとちょっと丁寧に説明するだけであっという間に超えてしまいがちです。雑誌や書籍といった物理的な制約が存在する記事の場合、レイアウトやデザインにあわせて内容の取捨選択を行うことになります。しかしながらRecipeの場合は物理的な制約の少ないウェブ記事なので、著者が書きたいだけ書けるというメリットがあるのです。

とは言え、たくさん書いたからと言って原稿料が増えるわけでもありませんし、制約がないせいで内容が薄くなったり、発散してしまいがちです。読者としても一回の分量が長くなると読む気力が削られることでしょう。そもそも週刊連載で一回のボリュームを大きくすると執筆者・編集者への負担が大きくなります。つまり誰も幸せにならない可能性が高いのです。しかしながら特定のテーマに対して、一回では語りきれない量の話題が存在することもよくある話です。そんな事情を反映してか、最近のRecipeには「特定のテーマ」を複数回にわけて掲載する記事も存在します。

去年は予想以上にコンテナ系記事の反応が良かったこと、Ubuntu 18.04 LTSのリリースと同時にLXD 3.0がリリースされたことから、LXD 3.0特化の連載を組んでみました。

タイトルに「その1」「その2」とか「前編」「後編」とか入れると、後者は読まれなくなる傾向があるため、毎回タイトルは変えるようにしています。本当はストレージとかマイグレーションとかもっと書きたかったのですが、いろいろ後手にまわって結局3つだけでした。

また、上記連載の応用編としてRStudio/RStudio Serverを構築する方法なども紹介しました。

個人的にはLXDの上でDockerを動かせるのは、LXDのメリットのひとつだと考えていて、そういうユースケースをもっとプッシュしてきたいところです。

あとLXD特集の流れにあわせて、大田さんが第539回にて「LXDのコンテナからSR-IOV対応デバイスを利用する」を使う方法を紹介してくれました。この手のデバイスの使い方が一気にかんたんになったのも、LXD 3.0の魅力のひとつですね。

リリースごとの紹介記事

Ubuntuは半年毎にリリースしているので、半年毎に「 今回のUbuntuリリース! 」みたいな記事が書けるわけです。今年は2年ぶりのLTSリリースである18.04がリリースされたことから、16.04ユーザー向けの解説が主体でした。

第517回の「Ubuntu 18.04 LTSの変更点」と第520回の「Ubuntu 18.04 LTSの日本語入力」は、恒例のいくやさんによるリリース直後の記事ですね。Fcitxユーザーやフレーバー向けのフォローがあるのも嬉しいポイント。また32bitアーキテクチャー関連については、第522回の「Ubuntu 18.04 LTSの32ビットサポート事情とネットブック」で、実例を交えてまとめてくれています。

第517回でも紹介しているように、初回ログイン時にウィザード(ubuntu-report)が表示されるようになりました。第519回の「ubuntu-reportは何を・何時送信するのか?」ではこのウィザードの仕組みについて解説しています。

フレーバーのほうの変更点としては、Lubuntuが18.10でデスクトップ環境をLXDEからLXQtへと移行しました。いくやさんが第542回の「生まれ変わったLubuntu 18.10を使用する」で紹介していますので、Lubuntuユーザーは一度読んでみると良いでしょう。

さらにここ数年のトレンドとしてディストリビューションをまたいだ「ユニバーサルパッケージングシステム」の採用があげられます。Ubuntu 18.04 LTSからはいくつかのソフトウェアがsnapパッケージとして最初からインストールされます。これに関する情報を第515回の「Ubuntu 18.04 LTSとSnapパッケージ」にていくやさんが解説しています。また、snapと同様の目的を持ったFlatpakについても、第513回の「新しいパッケージの仕組み,Flatpakを使用する」が参考になることでしょう。

Ubuntuは17.10からGNOME Shellへと戻りました。その際にこれまでのユーザー体験をある程度維持できるよう、「Ubuntu Dock」というGNOME Shell拡張機能を導入しています。このUbuntu Dockは、オリジナルのGNOME Shell向けDash to Dockのカスタマイズ版みたいなもので、実はけっこう柔軟に設定を変更できるのです。第538回の「Ubuntu Dockをカスタマイズする」と第541回の「Ubuntu Dockの見た目を変更する」で、カスタマイズ方法を解説していますので、デスクトップの見た目をがらっと変えたい場合は参考にしてください。

その他の記事

如何せん10年近くも連載を続けていると、書いている方も普段とは違う雰囲気の記事を書きたくなってきます。

ここ数年は半年ごとにオフラインミーティングをやっているので、第525回では「Ubuntu 18.04 LTSリリース記念オフラインミーティング フォトレポート」を、第550回では水野さんに「Ubuntu 18.10リリース記念 オフラインミーティング 18.12 参加レポート」を書いてもらいました。こうやって見比べると前者に比べて後者の写真のクオリティが圧倒的に高いので、フォトレポート用に専用のカメラマンが欲しいところですよね。でも記事化する際の写真の権利関係を考えると、その場にいるチームメンバーが撮ったほうが何かと楽なんです……。

ここまでの流れの中でどこに入れるか悩んだ記事が、第505回の「オープン規格の新しい命令セットアーキテクチャRISC-V入門 ツールチェインを用意する」です。実はUbuntuのパッケージリポジトリはまだRISC-Vをサポートしていません。よってRISC-Vなデバイスを手に入れてもUbuntuは動かせません。ただ昨年あたりからRISC-Vはけっこうな盛り上がりを見せているのでぜひ紹介しておきたいなと思ってこの記事を書きました。本当はQEMUでエミュレーションするところまで書いているのですが、紹介するタイミングを逃してしまいました。これについては来年以降の宿題ということで。

今年のUbuntu Monthly Report一覧

Ubuntu Japanese TeamとしてはSoftware Designにも「Ubuntu Monthly Report」と題した連載を持っています。そこで発行日が2018年になっている記事タイトルについても一覧として残しておきましょう。

今年のRecipe一覧

今年掲載された49回のうちUbuntu Japanese Teamの投稿が48回、ゲスト投稿が1回でした。今年はゲスト投稿が1回だけだったんですね。チーム内の担当回数としては、柴田が24回、いくやさんが15回、水野さんが6回、たなかさんが3回という内訳です。

まとめ

今年のUbuntu Weekly Recipeはいかがでしたでしょうか。読んだ記事・読んでない記事・書いた記事の振り返りとして参考になれば幸いです。

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