前回の記事では、VMware Cloud Foundation 9（VCF 9）環境のNSX 9における、VPCの「Distributed Transit Gateway（分散型）」の展開方法についてまとめました。
前回はvSphere Clientを使用した、NSXの構成を取り上げましたので、今回は設定した「Distributed Transit Gateway（分散型）」の構成をNSX管理UIから見てみます。
この記事はシリーズ構成になっており、以下の順でお読みいただけますと、NSX 9に関するまとまった知識が得られる為お勧めです。
- NSX 9(VCF 9)における主な変更点について (～NSX 4.xとの違いについて)
- NSX 9(VCF 9) VPCネットワーキングモデルの用語について
- NSX 9(VCF 9) のVPC：Distributed Transit Gateway 分散型について
- NSX 9(VCF 9) のVPC：Distributed Transit Gateway をNSX UIから見てみる: 本記事
- NSX 9(VCF 9) のVPC：Centralized Transit Gateway 中央集中型について
NSX UIからのDistributed Transit Gatewayの確認
NSX 管理UIにおいて、NSX 9で新たに追加された「VPC」タブ > 「トポロジ」にて、構成済みのVPCの情報を確認する事が出来る。
また、「ネットワーク」タブ > 「Transit Gateway」より、Defaultプロジェクトに作成されたTransit Gatewayが確認出来る。
Transit Gatewayは分散型での「ネットワーク接続の構成」の際に設定した、「外部ネットワーク接続」の情報を「外部接続」として持つ。この外部接続を通じて、物理ネットワークとのN-S通信を実装する。
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VPCメニューの確認：新規に追加された「VPC」メニューを確認する。ダッシュボード画面に、稼働するVPC、サブネット、接続されたVM数等と正常性が表示される。
また、「VPC」> 「Virtual Private Cloud」より個別のVPCが確認出来、「サブネット」のリンクを選択する事で、個別のサブネットの確認及び編集が可能となる。
サブネットとして編集可能な内容は、名前やDHCP設定等で、アクセスモード/サブネットの種類の変更は不可となる。
NSX Manager CLIからの各種コンポーネントの確認
NSX Manager CLI「get logical routers」コマンドにより、「Distributed Transit Gateway（分散型）」で使用されるコンポーネントを確認すると、以下の事が分かる。
- Transit Gateway（TGW）の実体はTier-0 VRF
- VPCゲートウェイの実体はTier-1
上記より、VPCは既存のNSXのコンポーネントを使用して構成される機能であることが分かる。
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