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第2回 Raspberry Pi で監視カメラを作ろう! ~セットアップ編~

Last updated at Posted at 2019-05-07

Raspberry Piと専用のカメラモジュールを使用し、ONVIF対応の監視カメラを作成するシリーズ記事です。
本記事はリンク情報システム株式会社の有志が作成しています。

前回の記事にて機材が揃いましたので、今回はOSのインストールや、ログインユーザーの設定を行います。

RaspberryPiにOSをインストール

Raspbianをダウンロード

RaspberryPiのダウンロードページを開き、Raspbianをダウンロードします。
参考元:Download Raspbian for Raspberry Pi

"Raspbian Stretch with desktop"と"Raspbian Stretch Lite"がありますが、今回は、操作が楽なGUI付きの"Raspbian Stretch with desktop"を使います。

Download Zipをクリックしてダウンロードを開始します。
(記事作成時のバージョンは"2017-11-29-raspbian-stretch.zip"でした)
ダウンロードが完了したら、ファイルを解凍。イメージファイルのファイル名は、"2017-11-29-raspbian-stretch.img"となります。

ちなみにDownload Torrent はファイル共有ツールを使用してダウンロードする方法になります。
Torrentは、少し昔に話題になったWinny のようなツールです。企業のセキュリティ教育等で、悪いイメージが浸透しているため、敬遠されるケースは多いかと思います。

ブートSDを作成

SDカードにRaspbianを書き込み、ブートSDを作成します。

RaspberryPiはフラッシュを積んでいないので、起動にはSDカードが必須になります。フラッシュには書き換え上限回数がありますが、SDカードであれば、壊れても買い替えれば済むので、そう言う意味では、気軽に書き換えを行う事ができます。

まずは、ディスクイメージを書き込むツール "Win32 Disk Imager" をダウンロードしインストールします。
参考元:Win32 Disk Imager 日本語情報トップページ - OSDN
(記事作成時のバージョンは"win32diskimager-1.0.0-install.exe"でした)

Win32 Disk Imagerのインストールが完了したら、SDガードを挿入し、Win32 Disk Imagerを起動します。
image.png
書き込むファイルに "2017-11-29-raspbian-stretch.img" を設定し、書き込み先にSDカードを選択します。
準備できたら「Write」ボタンで書き込みを開始します。

RaspberryPiを起動

RaspberryPiにキーボード、マウス、モニタを接続し電源を接続します。
電源を接続してRaspberryPiを起動すると、自動でログインされ、デスクトップが表示されます。
この時のRaspberryPiの初期ユーザと初期パスワードは以下になります。

項目
初期ユーザ pi
初期パスワード raspberry

日本語設定

初期インストール時は英語環境なので、日本語環境に変更します。

Menu → Preferences → Raspberry Pi Configuration をクリックして設定画面を表示。
LocalisationタブのSet Locale をクリックして 表示されるLocale画面で、Locale設定を以下のように変更します。

項目
Language ja(Japanese)
Country JP(Japan)
Character Set UTF-8

次はLocalisationタブのSet Timezone をクリックして 表示されるTimezone画面で、Timezone設定を以下のように変更します。

項目
Area Japan

最後にLocalisationタブのSet Keyboardをクリックして 表示されるKeyboard画面で、Keyboard設定を以下のように変更します。

項目
Country Japan
Variant Japanese(OADG 109A)

全て変更できたら、設定画面を閉じます。閉じる際、再起動するための画面が表示されるので、再起動して日本語表示に変更します。

セキュリティ対策

デフォルトで用意されているユーザ名とパスワードを使用し続けていたのでは、容易にハッキングさてしまいます。
そこで新しいユーザを作成し、デフォルトのユーザを無効にします。

ルートユーザのパスワード変更

以下のコマンドを実行して、パスワードを変更します。

$ sudo passwd root
新しい UNIX パスワードを入力してください:[新しいパスワード]
新しい UNIX パスワードを再入力してください:[新しいパスワード]
passwd: パスワードは正しく更新されました

ユーザの新規作成

以下のコマンドを実行して、新たユーザを作成します。

$ sudo adduser [ユーザ名]
ユーザ `[ユーザ名]' を追加しています...
新しいグループ `[ユーザ名]' (1000) を追加しています...
新しいユーザ `[ユーザ名]' (1000) をグループ `[ユーザ名]' として追加しています...
ホームディレクトリ `/home/[ユーザ名]' を作成しています...
`/etc/skel' からファイルをコピーしています...
新しい UNIX パスワードを入力してください:[新しいパスワード]
新しい UNIX パスワードを再入力してください:[新しいパスワード]
passwd: パスワードは正しく更新されました
[ユーザ名] のユーザ情報を変更中
新しい値を入力してください。標準設定値を使うならリターンを押してください
 フルネーム []:
 部屋番号 []:
 職場電話番号 []:
 自宅電話番号 []:
 その他 []:
以上で正しいですか? [Y/n] Y

作成したユーザにsudoを実行する権限を付与します。

$ sudo gpasswd –a [ユーザ名] sudo
ユーザ [ユーザ名] をグループ sudo に追加

新規作成したユーザでログイン

一旦ログアウトし新規作成したユーザでログインしなおします。

オートログインの停止

LightDMというログイン画面を表示するディスプレイマネージャの設定ファイル lightdm.conf を開きます。
lightdm.confには、以下のように初期ユーザでのオートログインが設定されています。

$ sudo vi /etc/lightdm/lightdm.conf
autologin-user=pi

この設定の先頭に"#"を書き加え、設定をコメントアウトします。

#autologin-user=pi

次にRaspbianの自動ログイン機能の設定ファイル autologin@.service を開きます。
autologin@.serviceには、以下のようにTTYのプロセス起動のユーザが初期ユーザに設定されています。

$ sudo vi /etc/systemd/system/autologin@.service
ExecStart=-/sbin/agetty --autologin pi --noclear %I $TERM

初期ユーザ名を新規作成したユーザ名に書き換えます。

ExecStart=-/sbin/agetty --autologin [ユーザ名] --noclear %I $TERM

設定が変更できたらrebootコマンドで再起動します。
新規作成したユーザでログインしてください

初期ユーザの削除

まずは、初期ユーザからsudoの実行権限を削除します。

$ sudo gpasswd -d pi sudo

次に、初期ユーザを削除します。

$ sudo userdel -r pi

初期ユーザを削除できれば変更完了です。

参考

今回参考にさせて頂いたサイトは以下になります。

・日本語環境:
   Raspberry Pi 3 Model B で日本語表示、タイムゾーン、キーボードを設定する | ゆうそうとITブログ
・ オートログイン設定:
   Raspberry Pi3(ラズパイ)でpiユーザーの自動ログインを外す方法 - Qiita


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