Raspberry Piと専用のカメラモジュールを使用し、ONVIF対応の監視カメラを作成するシリーズ記事です。
本記事はリンク情報システム株式会社の有志が作成しています。
今回はネットワークの設定を行います。
#RaspberryPiをネットワークに繋げる
###ネットワークケーブルを挿す
ネットワークケーブルをRaspberryPiに挿します。
既にインターネットに接続しているご家庭や会社では、ルーターなどでDHCPサーバーが起動しており、IPアドレスが自動で割り振られるかと思います。
ifconfigコマンドを実行して、IPアドレスを確認しましょう。
$ ifconfig
eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.1.101 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255
:
上記の場合、IPアドレス「192.168.1.101」が割り振られています。
###SSHを有効化する
以下のコマンドを実行してraspi-configを起動します。
$ sudo raspi-config
「5 Interfacing Options」を選択します。
###リモートログインを設定する
PCからアクセスできるようにリモートログインを設定します。
クライアントからのアクセス制限は、/etc/hosts.allow と /etc/hosts.deny に設定します。
これらの設定ファイルは以下のように解釈されます。
- /etc/hosts.allow に設定されているホストはアクセスを許可する
- /etc/hosts.allow で許可されたホストを除き、/etc/hosts.deny に設定されているホストを拒否する
- 両方に設定がないホストはアクセスを許可する
まずは、hosts.allowにアクセスを許可するホストを設定します。
$ sudo vi /etc/hosts.allow
sshd: 127.0.0.1
sshd: 192.168.1.
今回は、ifconfigコマンドで確認したIPアドレスが「192.168.1.101」だったので「192.168.1.」と設定します。
これでIPドレスが「192.168.1.*」からのアクセスのみを許可します。
このようなサブネット単位でのアクセス許可を止め、個別にIPアドレスを設定することで、アクセス許可を限定的にする事が可能です。
また、監視カメラ映像配信アプリが順調に動作し始めたら、設定を削除しリモートログインを不許可にして良いと思います。
次に、hosts.denyにアクセスを拒否するホストを設定します。
$ sudo vi /etc/hosts.deny
sshd: ALL
hosts.allowで許可した「192.168.1.*」以外のホストを全て拒否したいので、hosts.denyに「ALL」と設定します。
これでTera Term等の端末ソフトからRaspberryPiにログインする事ができます。
###sambaをインストールする
ファイル転送を行う為に、sambaをインストールします。
$ sudo apt-get install samba
ファイルを書き込みを可能にしたいのでsambaの設定ファイルを開き、[homes]セクションのread onlyにnoを設定します。
$ sudo vi /etc/samba/smb.conf
[homes]
read only = no
sambaを再起動。最後にリモートから接続時のパスワードを設定して完了です。
$ sudo service smbd restart
$ sudo smbpasswd -a [ユーザ名]
これでWindowsのExplorerから \\[IPアドレス]\[ユーザ名] と入力することで、RaspberryPiのファイルにアクセスできます。
###ソフトウェアをアップデートする
Windows Updateのように、RaspberryPiにもソフトの更新を行うためのコマンドが存在しています。
updateコマンドでパッケージリストを更新し、upgradeコマンドでパッケージをインストール(アップデート)します。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
セキュリティ対策として、こまめに更新しましょう。
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