Raspberry Piと専用のカメラモジュールを使用し、ONVIF対応の監視カメラを作成するシリーズ記事です。
本記事はリンク情報システム株式会社の有志が作成しています。
今回はカメラやサーボといったデバイスの設定を行います。
#デバイスを設定する
###カメラの接続
RaspberryPiのカメラコネクタにカメラモジュールを接続します。
静電気で破損する恐れがあるので、取り扱いに注意して作業してください。
###カメラの設定
raspi-configを起動します
$ sudo raspi-config
「5 Interfacing Options」を選択します。
次にユーザーをvideoグループに追加します。
$ sudo usermod -aG video [ユーザ名]
設定が変更できたらrebootコマンドで再起動します。
$ sudo reboot
###サーボ関連の接続
首振り機能用にサーボを用意した場合は、RaspberryPiとPWMコントローラーとサーボを接続します。
また、PWMコントローラーがサーボを駆動するために別途で電源が必要になります。
サーボとカメラマウントについては、以下のサイトを参考に組み立てました。
参考元:Raspberry Piでサーボコントロール、Part1 上下・左右の2軸を動かす | ものづくりエクスペリメント
###サーボの設定
カメラ設定を有効化する手順と同じように進み、インターフェイスの設定で「P5 I2C」を有効化します。
また、I2Cの通信速度が速すぎると通信エラーが発生する可能性が高まるため、OSの設定ファイル config.txt にI2Cの通信速度の設定を追加します。
$ sudo vi /boot/config.txt
#最下行辺りに通信速度の設定を追加
dtparam=i2c_baudrate=10000
設定が変更できたらrebootコマンドで再起動します。
$ sudo reboot
#カメラの動作確認
カメラモジュールを有効化できたら、RaspberryPiに用意されているカメラ用コマンドを実行して、カメラの基本的な動作を確認してみます。
###静止画の取得
まずは静止画を撮影するraspistillコマンドを実行して、静止画を取得します。
$ raspistill -o test.jpg
オプションの内容は以下のようになります。
オプション | 内容 |
---|---|
o | 出力ファイル名を指定します。 指定しないと保存されません。 |
これで"test.jpg"が作成されたので、sambaで取得してビューワーで表示してみましょう。
###動画の取得
静止画が取得できたので、次はraspividコマンドを実行して、動画をディスプレイに表示してみます。
$ raspivid -f -t 0
オプションの内容は以下のようになります。
オプション | 内容 |
---|---|
f | フルスクリーンで表示します。 |
t | 撮影時間をミリ秒単位で指定します。 デフォルトは5秒です。 今回は 0 を指定して無効化しています。 |
コマンドを実行して、ディスプレイに動画が表示されれば成功です。
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