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第4回 Raspberry Pi で監視カメラを作ろう! ~デバイス編~

Last updated at Posted at 2019-05-21

Raspberry Piと専用のカメラモジュールを使用し、ONVIF対応の監視カメラを作成するシリーズ記事です。
本記事はリンク情報システム株式会社の有志が作成しています。

今回はカメラやサーボといったデバイスの設定を行います。

デバイスを設定する

カメラの接続

RaspberryPiのカメラコネクタにカメラモジュールを接続します。
静電気で破損する恐れがあるので、取り扱いに注意して作業してください。
image.png

カメラの設定

raspi-configを起動します

$ sudo raspi-config

「5 Interfacing Options」を選択します。
image.png

「P1 Camera」を選択します。
image.png

「はい」を選択してカメラ設定を有効化します。
image.png

次にユーザーをvideoグループに追加します。

$ sudo usermod -aG video [ユーザ名]

設定が変更できたらrebootコマンドで再起動します。

$ sudo reboot

サーボ関連の接続

首振り機能用にサーボを用意した場合は、RaspberryPiとPWMコントローラーとサーボを接続します。
また、PWMコントローラーがサーボを駆動するために別途で電源が必要になります。

image.png
参考元:Raspberry PiとPCA9685でサーボモータ制御 - 101実験室

サーボとカメラマウントについては、以下のサイトを参考に組み立てました。
参考元:Raspberry Piでサーボコントロール、Part1 上下・左右の2軸を動かす | ものづくりエクスペリメント

サーボの設定

カメラ設定を有効化する手順と同じように進み、インターフェイスの設定で「P5 I2C」を有効化します。

また、I2Cの通信速度が速すぎると通信エラーが発生する可能性が高まるため、OSの設定ファイル config.txt にI2Cの通信速度の設定を追加します。

$ sudo vi /boot/config.txt
#最下行辺りに通信速度の設定を追加
dtparam=i2c_baudrate=10000

設定が変更できたらrebootコマンドで再起動します。

$ sudo reboot

カメラの動作確認

カメラモジュールを有効化できたら、RaspberryPiに用意されているカメラ用コマンドを実行して、カメラの基本的な動作を確認してみます。

静止画の取得

まずは静止画を撮影するraspistillコマンドを実行して、静止画を取得します。

$ raspistill -o test.jpg

オプションの内容は以下のようになります。

オプション 内容
o 出力ファイル名を指定します。
指定しないと保存されません。

これで"test.jpg"が作成されたので、sambaで取得してビューワーで表示してみましょう。
image.png

動画の取得

静止画が取得できたので、次はraspividコマンドを実行して、動画をディスプレイに表示してみます。

$ raspivid -f -t 0

オプションの内容は以下のようになります。

オプション 内容
f フルスクリーンで表示します。
t 撮影時間をミリ秒単位で指定します。
デフォルトは5秒です。
今回は 0 を指定して無効化しています。

コマンドを実行して、ディスプレイに動画が表示されれば成功です。


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