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1から始めるiOSチーム開発:Production Certificatesのインポート〜アップロード編

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前回まで

前提:Apple Developerアカウントがあり、Xcodeに開発用のプロビジョニングプロファイルを追加してあること。

Apple Developerアカウントがない場合はApple Developer Programの招待を受ける、開発用のプロビジョニングプロファイルがない場合はリポジトリからのチェックアウト〜プロビジョニングプロファイル準備を行ってください。

ストア配布用証明書の追加

さて、実機で動作確認ができるようになりました。
開発用のプロビジョニングプロファイルとストア配布(公開)用のプロビジョニングプロファイルは異なります。後者では証明書の取り込みが必要です1
まず、配布用のSiging Identitiesを持っている開発者に証明書を書き出してもらってください。
なお、公式のドキュメント「アプリケーションの配布に関するガイド」165ページに証明書・プロファイルのエクスポート・インポート方法が載っています。

Xcodeから証明書を書き出してもらう

証明書の書き出しをしてもらいます。
01_Argent_Account.png

02_Export_p12.png
ViewDetailsからiOS Distributionを選択し、歯車ボタンからExportをクリックします。

03_save.png
証明書を追加する際に要求するパスワードを設定し、任意の場所に保存してください。

04_p12.png
拡張子p12で保存されます。

書き出された証明書をインポートする

書き出してもらったp12ファイルを受け取り、ダブルクリックするとキーチェーンアクセスが開きます。

05_input_pass.png
書き出した際に設定したパスワードを入力してください。

Xcodeで確認します。
10_Admin_Account.png
11_added_cer.png
Signing IdentitiesにiOS Distributionが追加されているはずです。

アプリのアーカイブ作成

ストアに公開するにはXcodeでアプリをアーカイブし、そのアーカイブをアップロードします。

アーカイブのスキームをリリースに設定

まず、XcodeのメニューからProduct > Scheme > Edit Scheme...を選んでください。ArchiveのBuild ConfigurationをReleaseにして閉じます。

01_archive_build_configuration.png

プロビジョニングプロファイルのリリースへ公開用を設定

Build Settings > Code Signing > CodeSigning Identity > Releaseに「iOS Distribution:」から始まるIDを選択してください。
Build Settings > Code Signing > Provisioning Profile > Releaseにも公開用のプロビジョニングを選択します。
Apple DeveloperのProvisioning ProfilesでTypeが「iOS Distribution」となっているのが公開用のプロビジョニングプロファイルです。
設定が見つからない場合はそのまま進んでしまってかまいません。

アーカイブ

左上のDistinationで「iOS Device」か接続している端末を選択し、Product > Archiveを実行します。

アップロード準備(バリデーション)

04_Organizer_—_Archives.png
アーカイブが完了するとOrganizer画面が開くので2、Validateを実行します。

10_スクリーンショット_2015_01_13_11_03.png
プロビジョニングファイルを保持しているチームを選びます。通常はデフォルトのままで問題ありません。

11_スクリーンショット_2015_01_13_11_06.png
そのままValidateを押してください。

13_スクリーンショット_2015_01_13_11_07.png
バリデーションを通過すればこのような画面が表示されます。

01_already_exists_binary.png
失敗するとエラーが表示されるので、内容に従って修正してください。上記はすでにアプリをアップロードしているというエラーです(一度Submitしたアプリはビルド番号を変更しないとアップロードできません)。

なお、間違えてBuild Configuration:Debugでアーカイブしても成功してしまうので気をつけてください。

アプリのアップロード

準備が整ったので、ストアに公開するためアーカイブをアップロードします。ここでSubmitするとiTunes Connectへ「ビルド」が追加されます。

20_Organizer_—_Archives.png
バリデーションに通ってもステータスが変化しませんが3、気にせず先ほどのアーカイブ一覧でSubmitボタンをクリックしてください。

21_スクリーンショット_2015_01_13_11_08.png

22_スクリーンショット_2015_01_13_11_09.png
バリデーションと同様に進みます。

24_スクリーンショット_2015_01_13_11_10.png
Submitを押したらアップロードが完了するまで待ちましょう。進捗のバーは全くあてにならないので、進まなくても気にかける必要はありません。

26_スクリーンショット_2015_01_13_11_10.png

30_Organizer_—_Archives.png
相変わらずステータスが変わらないので、後で区別できるようにSubmitしたものはコメントをつけておきましょう。

iTunes Connectでアップロードの確認

iTunes Connectにアクセスし、「マイ App」からアップロードしたアプリを選んでください。

41_iTunes_Connect.png

「プレリリース」を選択し、先ほどアップロードしたビルド番号が追加されていることを確認します。

42_iTunes_Connect.png

iTunes Connectで公開用のビルドを選択

送信しただけでは公開できません。アプリの「バージョン」をクリックして、「ビルド」項目から公開するビルドを選択します。

43_iTunes_Connect.png
すでに設定されている場合は-ボタンで消してください。

44_iTunes_Connect.png

45_iTunes_Connect.png
+ボタンを押し、公開するビルド番号を選びます。

46_iTunes_Connect.png
終わり ません。「保存」ボタンを忘れずに押してください。

47_iTunes_Connect.png
保存ボタンが「保存済み」でグレーアウトすれば完了です。
レビューへ提出後、Appleの審査を経てアプリが公開されます。おつかれさまでした。


  1. 登録済みの証明書はXcodeで追加できないため。ProductionのCertificateはアプリ公開したことのあるチームなら既に存在するはず。 

  2. 表示されない場合、XcodeのメニューからWindow > Organizerを選択してください。ちなみにEstimate Sizeをクリックすするとアプリのデータサイズを計算してくれます。 

  3. 以前は「Passed Validation」などと表示されていたはずです。古い記事ではステータスが変わると書いてあるかもしれません。 

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