2024年の1年間でリリースされた新機能に関する情報やQiitaに投稿している記事へのアクセス傾向を分析してみました。今、どのような種類の機能や記事が注目されているでしょうか!?
2024年発表新機能の人気ランキング TOP10
New Relicは軽微な修正から大き機能追加まで大小多くのアップデートをしています。2024年はリリースノートなどで外部に公開されているものだけでも、なんと1000以上のアップデートがありました🙌
アップデートの情報は毎月まとめて公式ブログやQiitaで紹介しておりますが、ここで紹介している新機能の参照数を分析してみました。(以下のブログを初めて見た、という方は、今後も継続的に発信していきますので継続してウォッチしてみてください)
さて、ランキングです。各項目には詳細情報へのリンクをつけていますので、詳細を見たい方はクリックしてみてください
1位: Session Replayでユーザー操作を可視化
Session Replayはブラウザ上でのユーザー操作を記録し、あたかもビデオを再生するかのようにユーザーサイドの体感を把握することができるもので、Browserエージェントの新機能になります。これまでユーザーに聞かないとわからなかった問題や再現できずに泣き寝入りしていた問題の解決、解決スピードの向上に繋がります。
昨年末のアドベントカレンダーに投稿された👇の記事も必見です
2位: 脆弱性管理機能の大幅アップデート
アプリケーションが利用するライブラリの脆弱性や3rd partyのセキュリティソリューションが検出した脆弱性を統合的に管理できる脆弱性管理機能(Vulnerability Management)のアップデートです。従来より、脆弱性の重大度を表すCVSS(Common Vulnerability Scoring System)のスコアを活用してシステムが抱える脆弱性への対応の優先度をつけることができましたが、これに加えて、脆弱性を悪用される確率を表すEPSS(Exploit Prediction Scoring System)やランサムウェアの悪用傾向がわかるようになりました。これによって、より優先的に対応が必要な脆弱性を把握することが可能になりました。
3位: New Relic AI でログ解析ルールを簡単に作成
アプリケーションやクラウド含めたインフラ、CDN、モバイルやブラウザなど、システムの様々な箇所にログをNew Relicに取り込むことができますが、ログの取り込み時点で自動的に構文解析することによってその後のログ分析や可視化が非常にやりやすくなります。
構文解析はビルトインのルールや事前に個別に登録したカスタムのルールを登録しておくことによって行われますが、生成AIの活用によってルールの定義や管理が非常に楽になるというアップデートです。
生のログテキストを貼るだけで生成AIがルールを提案してくれたり、別の人が作成したルールを生成AIが解説してくれたりします。非常に楽になりますね。
実際に試してみたときの画面などは👇で解説されております。
4位: クラッシュに至るまでのユーザー操作を分岐を含めて可視化
5位: アラートのSlack連携における通知方法を改善
6位: PHPエージェント大幅機能アップデート
7位: LLMを使ったAIアプリのパフォーマンスを観測 する機能を一般提供開始
8位: オフラインストレージでデータロストを最小限に
9位: モバイルアプリの詳細ログを収集可能に
10位: LineとTableチャートで直感的に問題を発見
これら1位から10位の新機能にカテゴリーをつけてみたのが以下の表です。DEM(デジタルエクスペリエンスモニタリング)への注目度が高いことが伺えます。
2024年Qiita記事の人気ランキング TOP10
次にNew Relic Organizationに投稿されたQiita記事の人気ランキングです。
1位: モバイルアプリのログを収集して「何が起きたかわからない」から脱却しよう
New Relicでは、iOSやAndroidなどのモバイルアプリ向けのエージェントを提供しており、アプリの利用状況やパフォーマンス、クラッシュやアプリケーションのエラーを収集して利用傾向や発生している問題を簡単に把握することができます。
これに加えて、モバイルアプリが出力する詳細ログも取る方法について解説した記事になります。詳細ログが送れると、アプリのデバッグ環境を持たないQAや運用メンバーがトラブルシュートを効率化することができます。
2位: Core Web Vitals を測ってサイトを改善しよう
New RelicのBrowserエージェントは、Webサイトのユーザーエクスペリエンスを表す指標であるCore Web Vitalsを自動的に収集しユーザー横断で可視化することで、悪いエクスペリエンスの原因となる問題の解決に役立てることができますが、Core Web Vitalsの各指標(LCP/INP/CLS)や問題の調査方法をサンプルアプリを使って解説している記事です。
3位: Let's try 外形監視!! -SSL証明書チェック 編-
New Relicの外形監視機能(Synthetic)は、HTTPによる簡単な疎通確認から、ユーザー操作フローを模倣した動作確認、証明書チェックまで、様々な観点でサイトの稼働をチェックする機能を提供していますが、このうちSSL証明書チェックについての解説です。期限切れが発生すると証明書入れ替えるまではアクセスできず、大きな損失につながるので注目度が高いようです。
4位: ビジネスオブザーバビリティとは?(実践編)
5位: CloudWatch Metric StreamsでAWSとNew Relicを簡単に連携して統合監視しよう!
6位: NRQLマスターになろう - サブクエリ編
7位: Let's try 外形監視!! -リンク切れチェック編-
8位: デジタルエクスペリエンスモニタリングって何?
9位: NRQLマスターになろう - Metric編
10位: AWS LambdaをNew Relicで簡単にモニタリング!
先ほどと同様に1位から10位のQiita記事にカテゴリーをつけてみました。またしても、DEM(デジタルエクスペリエンスモニタリング)が上位を締めています。
まとめ
今回は、2024年にリリースされた新機能やQiita記事のアクセス数を元に何に注目が集まっているかをまとめてご紹介しました。
新機能、Qiita記事のいずれにおいてもDEM(デジタル エクスペリエンス モニタリング)に関するものが多いという興味深い結果が得られました。外部公開のシステムであれば利用ユーザーの体験悪化はビジネス機会の損失に繋がりますし、社内システムであれば業務が止まってしまうので、何にしてもシステムの利用ユーザーの体験向上に注目が集まってきているということ、および、その手段を模索しているということを表しているのかもしれません。
DEM(デジタルエクスペリエンスモニタリング)については👇をご一読ください。
また、New RelicではDEMに関する無料のオンラインハンズオントレーニングを開催しております。ご興味ある方は是非ご受講ください💪
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