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おうちサーバー構築報告:コンテナ on Proxmox VE with ZFS

Last updated at Posted at 2024-12-08

能書き

おうちサーバー構築報告:予告からのおうちサーバー構築です。前回はメインマシンに Proxmox VE をインストールしたので、今回はLXCコンテナを構築します。

目標

  • Proxmox VE にLXCコンテナを作成して、ゲストマシンを立ち上げる
    • OSはUbuntu24.04

参考文献

CTテンプレート

最初にコンテナイメージが必要です。

データセンター>primary(ホストマシン名)>local (primary) / CTテンプレート を選択します。そしてテンプレートボタンをクリック。

image.png

上記のようにテンプレートダイアログが表示されるので、ここからテンプレートを選びます。今回はubuntu-24.04-standardを選択。
そしてダウンロードボタンをクリック。ダウンロードが完了するまで暫く待ちます。

「TASK OK」と表示されたら完了の模様。

image.png

ダイアログ右上のクローズボタンをクリックして閉じます。そうするとCTテンプレートの一覧に、ダウンロードしたテンプレートが表示されます。

image.png

プール作成

コンテナデプロイにはPoolが必要なので、作成します。データセンター/Poolsの作成ボタンをクリックします。今回は「all」という名前にしました。全ゲストをここに入れる予定です。

image.png

コンテナデプロイ

画面右上のCTを作成ボタンをクリックします。そうすると「作成: LXCコンテナ」ダイアログが表示されるので、必要な項目を埋めます。

  • ノード: primary (ホストマシン名)
  • CT ID: 100 (デフォルト値; このProxmox VEインストールでコンテナを識別するために使用される一意の番号)
  • ホスト名: lxc1 (コンテナのマシン名)
  • 非特権コンテナ: チェックを入れる
  • ネスト: チェックを入れる
  • リソースプール: all (先程作ったプール)
  • パスワード: (コンテナのルートパスワード)
  • パスワードの確認: (パスワードと同じ文字列をもう一度入力)
  • SSH公開鍵: (SSH経由でルートアカウントに接続するための公開鍵、空欄のままでも良い)

image.png

次へボタンでテンプレートの選択画面になります。

  • ストレージ: local
  • テンプレート: ubuntu-24.04-standard_24.04-2_amd64.tar.zst (先程ダウンロードしたCTテンプレート)

image.png

次へボタンでディスクの設定画面になります。

  • ストレージ: local-zfs(デフォルト値)
  • ディスクサイズ(GiB): 256
  • ACLs: 既定(デフォルト値)
  • マウントオプション: noatime
  • 複製をスキップ: チェックを外す(デフォルト値)

image.png

次へボタンでCPU設定画面になります。

  • コア: 4
  • CPUの上限: 無制限(デフォルト値)
  • CPUユニット: 100(デフォルト値)

image.png

次へボタンでメモリ設定画面になります。

  • メモリ (MiB): 4096
  • スワップ (MiB): 4096

image.png

次へボタンでネットワーク設定画面になります。

  • 名前: eth0 (デフォルト値)
  • MACアドレス: auto (デフォルト値)
  • ブリッジ: vmbr0 (デフォルト値)
  • VLANタグ: no VLAN (デフォルト値)
  • ファイアウォール: チェックを入れる (デフォルト値)
  • IPv4: 静的 (デフォルト値)
  • IPv4/CIDR: 172.16.1.100/16 (我が家のIPアドレス体系に基づいて適当に決定)
  • ゲートウェイ(IPv4): 172.16.2.1 (我が家のゲートウェイ)
  • IPv6: 静的 (デフォルト値)
  • IPv6/CIDR: なし (デフォルト値)
  • ゲートウェイ(IPv6): (空欄) (デフォルト値)
  • 切断: チェックを外す (デフォルト値)
  • MTU: ブリッジと同じ (デフォルト値)
  • Rateの制限値(MB/s): unlimited (デフォルト値)

image.png

次へボタンでDNS設定画面になります。

  • DNS ドメイン: ホスト設定を使用する (デフォルト値)
  • DNS サーバ: ホスト設定を使用する (デフォルト値)

image.png

次へボタンで確認画面になります。

  • 作成後に起動: チェックを入れる

完了ボタンでコンテナが作成されます。画面にTASK OKが表示されたら完了です、画面右上のクローズボタンをクリックして閉じます。

image.png

データセンター>primary>100 (lxc1) が表示されている事が確認できます。これを選択すると、起動している事を確認できます。

image.png

動作確認

データセンター>primary>100 (lxc1)/コンソール を選択。

image.png

下記でログインします。

  • ユーザ名: root
  • パスワード: (上記で設定したパスワード)

image.png

ネットワークがインターネットに繋がっているか確認する為、ping -c4 www.google.comを実行してみます。

image.png

無事に繋がっているようですね。

ssh接続

普段使いのクライアントマシンからssh接続を試みます。

ssh root@172.16.1.100

しかしrootユーザでは接続できません。

クライアントマシン
>ssh root@172.16.1.100
The authenticity of host '172.16.1.100 (172.16.1.100)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:0EhzlkfX4pDeLVFCcT8quGF+xi9V+CaAC0EGBU4kC0Y.
This key is not known by any other names.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes
Warning: Permanently added '172.16.1.100' (ED25519) to the list of known hosts.
root@172.16.1.100's password:
Permission denied, please try again.

そこで、Proxmox VE のコンソール画面でユーザtaroを新規に追加し、パスワードを設定します。

image.png

このtaroでssh接続を試みます。

クライアントマシン
>ssh taro@172.16.1.100
taro@172.16.1.100's password:
Welcome to Ubuntu 24.04 LTS (GNU/Linux 6.8.12-4-pve x86_64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/pro

The programs included with the Ubuntu system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.

Ubuntu comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent permitted by
applicable law.

$ sudo su -
[sudo] password for taro:
root@lxc1:~#

今度は接続できました!

SSH公開鍵を設定した場合

最初の画面でSSH公開鍵を設定したい場合は、例えば下記のようになります。

公開鍵自体は以前作成しました。ssh-keygenコマンドを使います。ごく基本的な使い方なので、ここでは繰り返しません。

Windowsの場合は下記コマンドで公開鍵を表示できます。

クライアントマシン(Windows)
type %USERPROFILE%\.ssh\id_ed25519.pub

例えば下記のように表示されます。

クライアントマシン(Windows)
>type %USERPROFILE%\.ssh\id_ed25519.pub
ssh-ed25519 AAAAC3NzaC1lZDI1NTE5AAAAIFPaXfYD8n805SmhR4BEs4Ho1AMVFTj66R0lH6k4HuCN taro@client

表示された行(ssh-ed25519から行末まで)を、コピペします。後は先程と同様にマシン作成。今回はマシン名をlxc2に、IPv4アドレスを172.16.1.101にして新規作成しました。

そして普段使いのクライアントマシン(Windows)からssh接続。

クライアントマシン(Windows)
>ssh root@172.16.1.101
The authenticity of host '172.16.1.101 (172.16.1.101)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:J0l5/UYKTzop+ZWz/WglbrSmCmdaFWVveOkpHgB0gyw.
This key is not known by any other names.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes
Warning: Permanently added '172.16.1.101' (ED25519) to the list of known hosts.
Welcome to Ubuntu 24.04 LTS (GNU/Linux 6.8.12-4-pve x86_64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/pro

The programs included with the Ubuntu system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.

Ubuntu comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent permitted by
applicable law.

root接続されて、パスワードも要求されませんでした。

削除

終わったら削除しましょう。

まず仮想マシンを止めます。

shutdown -h now

データセンター>primary>100 (lxc1) の画面右上のMoreの中に「削除」があります。

image.png

「削除」を選択すると確認ダイアログが表示されます。

  • 確認のためIDを入力してください(100): 100 (画面に表示されているID)
  • ジョブ設定から削除: チェックを外す(デフォルト値)
  • ゲストによって所有されている未使用のディスクを破棄: チェックを外す(デフォルト値)

image.png

何やらシステムログが表示されて、削除されました。

image.png

仕舞い

今後は予告に基づいて色々設定します。

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