はじめに
こちらの記事は下記Advent Calendar 2024で紹介しているIBM Cloud権限設定における Billing
になります。
Billingで指定可能な権限のアクセス範囲
- リソース・グループ
- リソース・タイプ
リソース・グループの指定
これまでの権限設定の場合、設定したリソース・グループに対する情報取得や、インスタンスの作成といった権限が付与されていたのですが、設定してみたところ機能していません…
特定のリソース・グループにのみ権限を設定してみても、他のリソース・グループの請求情報もまとめて参照できてしまいます。バグなのか・・・
リソース・タイプ
こちらも選択肢として出てきますが実際として利用できない設定になります。
下記添付のように すべてのリソース・タイプ
しか指定できないため、特定の情報を指定できない状況です。
Billingに設定された権限
Billingにはサービス固有の権限が無いため、基本的に下記権限共通部分の記事で触れた部分がベースとなります。
また下記のようにプラットフォーム・アクセスの設定のみ存在し、サービス・アクセスの権限設定が無い点にご注意ください。
プラットフォーム・アクセスの権限
基本的にViewer以上の権限を与えると請求に関する情報は一通り参照可能になります。
注意点として、請求に関する情報をObject StorageのBucketに保管する機能があります。
この機能の設定を実施する際は、Editor以上の権限が必要になります。(Object Storageに対する権限も必要になります)
同様に利用状況が閾値を超えると通知を送る仕組みがありますが、この設定の有効化や閾値の変更、通知先の変更といった編集もEditor以上の権限が必要になります。
さいごに
Billingとして個別に設定されている権限はありませんが、請求に関する設定の部分はEditor以上の権限が必要なのでご注意ください。
リソース・グループの指定があるにも関わらず、全てのリソース・グループの請求が見えてしまうのはバグなのかなぁ・・・