はじめに
本記事は、2025年11月12日(水) に開催された「JAWS-UG 朝会 #75」セッション枠(20分)で発表した
「猫でもわかるAmazon Q Developer CLI(できる子編)」
の紹介記事です。(以後 Q CLIと略す)
本記事では、筆者が5か月間Q CLIを業務で使い続けて気づいた
「Q CLIの本領が発揮されるポイント」
「効率が爆上がりした具体的な使い方」
を中心に紹介します。
Amazon Q Developer CLIは、AWSが提供する開発者向けAIエージェントで、Amazon Bedrock上のClaude Sonnet-4.5/4/haiku-4.5モデル(2025年11月16日時点)を利用可能です。
- まだ Q CLI を使ったことのない AWS エンジニアの方 には「まず触ってみよう」
- すでに使っている方 には「こういう使い方もあるんだ」
と思っていただければ幸いです。
【猫でもわかるQ CLIシリーズ一覧
| # | タイトル |
|---|---|
| 1 | 猫でもわかるQ Developer CLI(CDK開発編)+ちょっとだけKiro |
| 2 | 猫でもわかるQ Developer CLI解体新書 |
| 3 | 猫でもわかるQ Developer CLI(できる子編)(本記事) |
発表内容
約5か月間、業務でQ CLIを使い続けてきた中で
「Q CLI、思った以上に できる子 じゃない?」
と感じたポイントを中心に紹介します。
筆者の実体験ベースの内容、感想が多めです!
発表資料
参考情報(猫でもわかるQ Developer CLI解体新書)
【特に読んでおくと理解が深まる項目】
Q CLIについて(個人的な感想多め)
Q CLIを5か月使ってきて強く感じたのは
Q CLIは、用途に合わせた “Agentの作り分け” をした瞬間から本領を発揮する
ということです。
私は作業内容に応じて以下のようにエージェントを切り替えています。
- CDK開発用
- 成果物レビュー用
- デプロイ・運用用
- PoC用アプリ実装エージェントなど
用途にと特化させたエージェント(MCPサーバ含む)を作ることで、Q CLIの性能をかなり引き出せます。
良いところ・悪いところ
良いところは本当に多いのですが、悪いところを端的にまとめると以下の 3 点です。
これは生成AI全般の性質でもありますが、Q CLIでも例外ではありません。ただし、一応対策は存在します。
人間が書いたコードも他者レビューが必要なように、Q CLI にも「セルフレビュー」をルール化するとある程度安定します。
対策:Q CLI に仕事を任せたら「監視」が必須
Q CLIが作業効率化の宣言をした時は迷わずCtrl+cで停止させましょう!
筆者のQ CLIでのCDK開発の流れ
現在 PoC 開発を進めていますが、すっかりこのフローで固定されました。
特に Bedrock AgentCore の PoC では、フロント側まで作ってくれる こともあり、インフラエンジニアの私でも一気通貫の開発が進められるのが非常に強力です。
CDK からドキュメントを逆生成する際は、構成案(目次)を最初に明示するのがコツです。

Tips
Q CLI を“できる子化”させるために必須なのが コンテキスト理解 と 使用状況の監視 です。

おわりに
Q CLI を本格的に業務に取り入れて約5か月。
今では Q CLI 無しの開発が想像できないほどの “頼れる相棒” になりました。
Q CLI は、AWS 開発の生産性を飛躍的に引き上げる強力なツールです。
本記事が、AWS エンジニアの方だけでなく
- PoC を効率化したい方
- CDK をもっと高速に書きたい方
- AWS と AI の連携に興味がある方
の「Q CLI を使ってみるきっかけ」になれば幸いです。
参考情報
AWSドキュメント Amazon Q Developer CLI
Github:amazon-q-developer-cli

