CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。
CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
から始まったCTOの業務についてのその2です。
チームビルディング
最も大きいタスクのうちの一つです。チームメンバーが居ないと仕事は始まりません。チームビルディングが上手く出来ればCTOのタスクの半分くらい終わった感じではないでしょうか。ただこのタスクのボリュームが大きいです。
先ずは採用からです。
採用の種類
最初に採用です。これには、新卒採用、中途採用、業務委託採用等あります。
- 新卒採用
新卒採用には、大学卒業生、高専卒業、高卒とあります。最近は学歴不問も増えてきてますが、新卒の場合は、スキルが無いため、地頭力をメインで見ます。この時、学歴=地頭力として、大学で判断する事があるのも事実です。学歴不問で取る場合は、インターンシップを利用します。実際に働いてもらうのが一番わかり易いです。 - 中途採用
経験者採用です。エンジニアは特に覚える事が沢山あります。そこへの教育コストは多大なボリュームとなります。中途採用の場合は、教育コスト・時間をスキップする事が可能なためベンチャー企業では、ここが一番のボリュームゾーンとなります。しかし、新卒採用は、文化含めて形成する上で非常に強い力になりますし、会社への帰属意識も強くなるため新卒採用は重要な採用です。中途採用と新卒採用とのバランスを取る必要があります。 - 業務委託採用
業務委託は、中途採用よりもよりプロエンジニアの採用となります。SESの場合やフリーランスの場合もありますが、スキルを指定して採用するため、より即戦力となります。
業務委託エンジニアの良さについて、こちらの記事にしてます
開発組織を全て業務委託メンバーで構築した話
https://qiita.com/k1morikawa@github/items/b2257661dd75e7365507
採用方法の種類
また、採用方法についても色々あります。
- 媒体採用
人材採用の媒体等に出向するやり方です。100万くらい払って、媒体に載せてもらうのですが、採用できるかどうかはコミットされません。ページビューもある程度は想定できますが企業によって成果はマチマチです。日頃から会社ブランディングを強化しておかないと、ここの効果は低いです。立上げ短いベンチャーではあまり使われません。 - イベント採用
就職イベント等にブースを出して、採用に持っていくやり方です。中途採用ではあまり効果がありませんが、新卒採用の場合は、効果があります。理由としては、中途エンジニアの場合は、ネット上で色々な企業を検索して情報を得る事が出来ますが、新卒の場合は、会社を知らないので就職イベント等でまとめて色んな企業の情報を取得できた方が便利なためです。 - 人材エージェント採用
メインは中途採用に使われてました。エンジニアとして仕事経験のある方は、忙しくもあり、自分で探すよりもエージェントを使ったほうが便利です。且つ、年収交渉等もエージェントを使うと便利というのがあります。しかし、最近はエンジニアニーズの高まりもありエージェント自体もエンジニア獲得が難しくなってきてます。一方、新卒学生はネット情報からプログラミングが勉強できるため、最初からスキルをもった学生も多く、新卒採用に関しても最近はエージェントを使うシーンも増えてきました。 - スカウトメール
最近はここが一番ボリュームが大きいと思います。エンジニア自信がサイトに登録してるので、検索して能動的にスカウトメールを打ちます。人材エージェントだと勝手に情報を絞られたり、嘘の情報があったりするので、直接やった方がスピードアップのためスカウトメールでの採用が増えてると思います。最近では、競合企業も確認出来たり、スカウト年収もチェック出来るので自社との比較にも役立ちます。 - 自社媒体採用
ブランディングされた企業では、有効に機能してます。合わせてテックブログや会社情報を常に発信する必要があります。エンジニアの場合は、特に自分で探す能力があるため、自社媒体も上手くやれば機能性が高いと思いますが、運用が非常に大変ではありますので、ある程度の規模の企業でないと厳しいかも知れません。 - 社内紹介採用
自社の社員から紹介してもらうやり方です。紹介インセンティブ等を付与したりしますが、帰属意識が高い社員が多い会社でないと有効に機能しません。10人未満の時は有効な場面もありますが、逆にそれ以上になってくると成果が出にくい部分もあります。
まとめ
ベンチャーの立上げとしては、最初としては、社員採用は社内紹介で10人くらいまで伸ばしながら、並行で業務委託さんに入ってもらうのが良いと思います。エージェントも使える場合は、使いながら、スカウトメールも打ちましょう。
自社媒体やイベント採用系は、ブランディングが重要となりますので、長い目で最初からテックブログや会社ブログ等の情報発信を構築する必要があります。採用については、当然ながら社内の福利厚生等の働きやすい環境整備も重要となります。
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