一流エンジニアだけが知っている「真の問題」の見つけ方
第5回:その技術、本当に必要?“使いたいだけ”の技術選定がプロジェクトを壊す理由
【前回の振り返り】
第4回:その自動化、本当に必要ですか?便利な仕組みが“運用地獄”を生む瞬間前回は「自動化のやりすぎ」が運用負債になる話をしました。
今回はその一歩手前、「そもそも何を選ぶか」 という意思決定の話です。
💡 この記事を読んでほしい人
- 「せっかくなら新しい技術を使いたい」と思ってしまう人
- 技術選定の理由を聞かれて答えに詰まる人
- 導入した技術が“お荷物”になった経験がある人
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→ 一流エンジニアだけが知っている「真の問題」の見つけ方:記事一覧・重要ポイントまとめ
📋 目次
- 「とりあえず新技術」で失敗する現場
- なぜエンジニアは“使いたい技術”を選んでしまうのか
- ケーススタディ:最新技術を入れて開発が止まった話
- 判断基準:技術選定で失敗しない3つのチェック
- まとめ:一流は「技術力」ではなく「選択力」で差をつける
- 連載一覧:一流エンジニアだけが知っている「真の問題」の見つけ方
- 過去連載シリーズのご案内
- 他連載シリーズへの招待
1. 「とりあえず新技術」で失敗する現場
こんな会話、見たことありませんか?
- 「このフレームワーク流行ってるらしいので使いましょう」
- 「モダンな構成にしたいので刷新しましょう」
- 「せっかくなら最新技術で作りたいです」
一見、前向きに見えます。
でもその裏で起きているのは
- 学習コスト爆増
- 開発速度低下
- トラブル対応不能
「新しい技術を使うこと」自体が目的になった瞬間、プロジェクトは失敗に近づきます
2. なぜエンジニアは“使いたい技術”を選んでしまうのか
これは能力の問題ではなく、構造の問題です。
主な原因はこの3つ
① 技術が好きすぎる
→ 面白そうなものを触りたくなる(正常)
② 評価軸のズレ
→ 「何を解決したか」ではなく「何を使ったか」で評価されがち
③ 成功体験の誤解
→ 「新技術=優れている」と思い込む
ここが重要です
技術選定は「趣味」ではなく「業務」です
3. ケーススタディ:最新技術を入れて開発が止まった話
あるチームで実際にあった話です。
導入前
- 既存構成で特に問題なし
- ただし「古い」という印象
判断
「モダン化しよう」という流れで新技術導入
導入後
- ドキュメントが少ない
- エラーの解決方法が見つからない
- 調査に1日かかる
結果
- 開発速度が半分以下
- 誰も触れない領域が増える
- 結局「元に戻す」検討が始まる
これ、めちゃくちゃよくある失敗です
4. 判断基準:技術選定で失敗しない3つのチェック
技術を選ぶ前に、必ずこれを確認してください。
✅ ①「それでしか解決できないか?」
- 既存技術で対応可能 → 新技術は不要
- 明確な限界がある → 導入検討
✅ ②「チームで扱えるか?」
- 自分しか使えない → NG
- 誰でも扱える → OK
✅ ③「トラブル時に詰まないか?」
- 情報が少ない → NG
- 事例・知見が豊富 → OK
この3つを満たさない技術は“地雷候補”です
5. まとめ:一流は「技術力」ではなく「選択力」で差をつける
二流エンジニア:
- 技術で自分を飾る
- 「何を使ったか」を語る
一流エンジニア:
- 技術で問題を解決する
- 「なぜそれを選ばなかったか」を語れる
明日、技術選定の場面でこう考えてください
「これは最適解か?それとも“やってみたいだけ”か?」
エンジニアの価値は
- 「どんな技術を使ったか」ではなく
- 「どれだけ確実に問題を解決したか」
で決まります。
次回、
第6回:そのタスク、本当にあなたの仕事ですか?“便利屋エンジニア”が潰れる理由
お楽しみに!
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6. 連載一覧:一流エンジニアだけが知っている「真の問題」の見つけ方
| 回 | サブタイトル | 内容 |
|---|---|---|
| 第1回 | 顧客の「ほしい」は嘘です。エンジニアが最初にやるべき仕事は“要望を疑うこと” | 顧客の「ほしい」は解決策であって問題ではない。言葉の裏にある「真の痛み」を掘り起こす、現場でのヒアリング術。 |
| 第2回 | 「遅い=サーバー増強」は間違いです。ユーザーは“体感速度”しか見ていない | パフォーマンス問題を「サーバースペック」で解決しようとするのは典型的な誤り。ユーザー体験(UX)に基づき、体感速度を改善する実践的アプローチ。 |
| 第3回 | 「気をつけてください」は無意味です。ヒューマンエラーは“仕組み”でしか防げない | 注意喚起ではミスは防げない。人に依存しない設計(バリデーション・自動化・制約設計)で、再発を防ぐ実務的アプローチ。 |
| 第4回 | その自動化、未来の自分を殺します。便利な仕組みほど“運用負債”になる | 自動化は万能ではない。短期的な効率化が長期的な運用コストを増やすケースを理解し、シンプルさを維持する判断力を養う。 |
| 第5回 | その技術、使いたいだけでは?エンジニアが陥る「技術選定の罠」 | 「新しい技術を使いたい」という欲求に潜むリスク。ビジネス要件から逆算し、最適な技術を選ぶための実務的思考法。 |
| 第6回 | そのタスク、本当にあなたの仕事ですか?“便利屋エンジニア”が潰れる理由 | すべてを引き受けるエンジニアは長続きしない。責任範囲を明確にし、問題を適切な担当へ返すことで組織全体を健全化する。 |
| 第7回 | 「良いシステムなのに使われない」理由は技術ではなく“人間の心理”です | システム導入が失敗する本当の理由は技術ではない。現場の抵抗や心理的ハードルを理解し、受け入れられる改善を設計する。 |
| 第8回 | あなたの価値はコード量ではない。「どれだけ悩みを消したか」で決まる | エンジニアの価値はアウトプットの量ではなく、解決した課題の質で決まる。問題解決者としてのキャリア戦略を総括。 |
📋7. 過去連載シリーズのご案内
これまでの連載では、エンジニアとしての基礎固めから、現場で信頼を得るための立ち回り方まで、ステップアップに合わせた内容を公開しています。本シリーズと併せてご活用ください。
| タイトル | 内容(概要) |
|---|---|
| 【新卒・未経験向け】NWエンジニア現場デビューへの道(全11回):記事一覧・重要ポイントまとめ | 【フェーズ:導入・基礎】 現場に出る前に整理しておくべき「3つのポイント」を解説。IT業界の構造を理解した上でのキャリア形成、組織内での適切な振る舞い方、不確かな情報に惑わされず現状を正確に把握する手法など、エンジニアとして確実に仕事を進めるための土台となるシリーズ。 |
| 脱・新人!現場で「一目置かれる」エンジニアの立ち回り術:記事一覧・重要ポイントまとめ | 【フェーズ:実践・応用】 基礎を終えた後のステップアップとして、質問の仕方、作業の標準化、見積もりの考え方など、チームの円滑な運営に貢献し、周囲から信頼を得るための具体的なアクションをまとめたシリーズ。 |
📚8. 他連載シリーズへの招待
本記事の内容をさらに深掘りする「思考法」や、現場での「立ち回り」「基礎知識」など、他の連載シリーズは以下の統合ブログにまとめています。
→ 「技術だけでは評価されない」現場で生き残るエンジニア戦略まとめ【全連載ガイド】
(今の自分に必要な「武器」を、全シリーズから逆引きで探せます)