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Mbed Cloudの話とWio LTEの話

Mbed Cloudの話

主にIoTにおけるエッジデバイス向けに始まるサービスMbed Cloudについて紹介します。
Mbed Cloudは数百万台のエッジデバイスを管理できるように設計されているクラウドサービスです。
エッジデバイスを対象にMbed OS向けに設計されたClientが提供されています。(現在はパートナーだけのプライベートリポジトリですが、そのうちオープンになると思います。)
現在はMbed OSだけではなくLinuxやFreeRTOSに対応してきています。

写真はMbed CloudMbed OSのリファレンスボードです。Wi-Fi内蔵のマイコンとフルカラーLED、光センサ、温湿度センサ、加速度センサなどが付いています。
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次の写真は所属しているウフルで開発しているMbed Cloudeを使ったサービスのリファレンスボードです。

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Mbed Cloudの特徴

Mbed Cloudの特徴は、次の機能です。

〇セキュアな通信機能

Mbed CloudとClient間の通信はブートストラップサーバによるIDと鍵の付与とLWM2Mサーバとの通信により、高いセキュリティ性を持っています。Mbed Cloudと接続したデバイスはMbed Cloud上で管理され、ポータルサイトやAPIで各デバイスの接続状況やステータスを確認することができます。また、リソースを介してデバイスとデータのやり取りもできます。

〇ファームウェアアップデート機能

マイコンのファームウェアをMbed Cloud経由で書き換える機能も持っていますので、例えば1万台のエッジデバイスのファームウェアを遠隔でいっぺんに書き換えることができます。

〇プロビジョニング

Mbed Cloudを使ったエッジデバイスを量産する際に鍵や証明書を生成、管理することができます。

Mbed Cloudのドキュメント

Mbed Cloudの詳細な情報やAPI仕様などはドキュメントが公開されるようになったので詳しくは以下のURLを参照ください。

使用方法

現在は、Mbed Cloudパートナー企業しか使用できませんが、近々誰でも使えるようになるのではないかと思います。おそらくプロトタイピング向けに無料枠もあるのではないかと思います。

Wio LTEの話

ここからWio LTEの話です。なんでWio LTEとMbed Cloudの話を繋げたかといいますと実はWio LTEに使われているマイコンはSTM32シリーズのCortex-M4マイコンで、Mbed Cloudのリファレンスボードと同じようなマイコンを使っています。それなので、Mbed CloudのClientもMbed OSも動くのではないかと思っています。(Mbed版のWio LTEが出るのかもという予想もありますが)
なので、LTEモデムのドライバさえMbed OSのNetworkAPIに対応してしまいえば問題なく使えそうです。

Arm公認(?)のMbedエバンジェリストの私 じぇーけーそふとがWio LTEに浮気しているのもこういう経緯があります。
↓前回のIoTLTで激写された写真w
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Wio LTEについてはいろいろQiitaに記事を上げているので、よければご覧ください。

Wio LTEをJavaScriptで開発 ~フリフリ拡散マッシーンの製作~

Wio LTEのkindle本を書いたので、それを紹介してます。
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Wio LTEをJavaScriptで開発する

実はJavaScriptでも開発できるWioLTE その方法を紹介してます。JavaScriptに対応すればウフルのenebularのフローがデバイスでも動く・・かな。
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Wio LTE用Milkcocoaライブラリ

Wio LTE向けにMilkcocoaのライブラリを作ったので使用方法を紹介してます。
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Wio LTE用Ambientライブラリ

データのグラフ化が簡単にできるWebサービスAmbientのWio LTE向けのライブラリを作ったので使用方法を紹介してます。
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Wio LTEにCo2センサーを繋げる

GroveのCo2センサーの使い方を紹介してます。
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Wio LTEをケース加工無しでケースに収める

Wio LTEを動作状態で持ち運べるように簡単にケーシングできる方法を紹介してます。

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