謎のアドベントカレンダー、第 21 話です。
前回はラックの話でしたが、
今回はラックではなくてラックマウントサーバーの発注ミス話です。
データセンター設置分のサーバー更新&増設時
筆者の職場では、自社主導で必要機器の選定を始めてからずっと D 社のサーバーを発注していました。
D 社のサーバー、当時は少し故障しやすかったものの修理対応に関しては迅速に進めることができたので(「当時は」ですが)、特に不満があったわけではないのですが、そのときは
「別メーカーのサーバーも経験しておこう」
という話になり、D 社と同じ感覚で BTO したつもりで、H 社のサーバーを発注しました。
設置先は、以前から話に登場している郊外のデータセンターです。
データセンターにブツ到着
データセンター到着のタイミングで 「たくさんあるから早めに片付けてね」 との連絡がありました。
確かに数台発注したしこれまでよりも「たくさん」だな、と納得しつつ「わかりました」と返答。
「HDD 少しずつしか積んでないし設置場所はラックの下のほうだから 1 人で行けるやろ」
と判断して、1 人で車に乗って出掛けました。
段ボール箱の山が積み上がっていた
大小合わせて無数の段ボール箱が、山になって積まれていました。
なんと、 パーツが全部バラバラで到着していた のでした。
代理店の営業担当者、指定スペックを満たした上で「安いほうがいいだろう」と考えて構成選択して(メーカーに)オーダーを入れたら「組み立て無し」だったようです。
まずは仕分けから
何の部品がどこにあるのか分からない状態で、納品書とニラメッコしながら大小様々な段ボール箱の仕分けを開始、です。
(不足や誤りがあった場合のことを考えて)
しかし、スペースが限られる中での作業には限界がありました。
諦めて組み立て始めた
大体何がどこにあるのか把握できた時点で仕分けを諦めて、組み立て始めました。
ケースファン、電源、ライザーカード、拡張ネットワークカード、RAID コントローラーカード、HDD、メモリ、などなど。
HDD はドライブ本体とカートリッジが別々にやってきました(つらい)。
段ボール箱の開封で手に無数の傷が。
(軍手や手袋をはめてると小さなネジをとめたりとかいちいち不便で)
メーカー製とは別納品のマシンでざっくり
納品物の中には、別ルートで到着した「汎用パーツで組み上げたラックマウントパソコン」もあったのですが、汎用パーツで組み上げられたマシンゆえ、(こちらもまた汎用パーツである)ラックマウントレールのネジ穴のうち、どこを使って本体にネジどめしたらいいのか分からず。
探しているうちにレールでざっくり指を切りました(ouch!!)。
1 日では終わらなかった
当初はラックマウント&配線を 2 〜 3 時間で終えて OS のインストールなどを始めようと思ったのですが無理でした。
1 日で片付かなかったことをデータセンターの方に詫びつつ、翌日なんとか組み上げてラックマウント完了、です。
多数の段ボールの空箱が残った
とても車に載せて持ち帰れる量&サイズではありませんでした。
本来はデータセンターのサービスメニューには無かったのですが、責任者の方と交渉して、有償で処分していただくことになりました。
(処分前の整理で段ボール箱を潰しているときにもまた、手や腕に無数の傷が…)
ざっくり発注でざっくり負傷。
痛い。
22 日目の記事に続きます。