謎のアドベントカレンダー、第 22 話です。
社内システムを都市部のデータセンターへ引っ越し
社外向けサービスの運用を東京から引き取って名古屋で自前運用を始めるのを機に、その隣に社内システム用のラックを借りて引っ越すことになりました。
郊外のデータセンターはアクセスが悪いのと、社外向けサービスのシステムに(お互いのファイアーウォールとルーターを介して)LAN ケーブル一本でアクセスできる構成のほうが良いだろう、との判断です。
(その社外向けサービスは社内でも活用していました。いわゆるドッグフーディングですね)
社外向けシステムのうち、もともと郊外のデータセンターに置いてあったメールサーバー、テスト用サーバーなどは残していくことに。
ただし、ラックの設置位置を少し移動するために、「データセンター内での引っ越し」が必要になりました。
社内・社外の両方の引っ越しの計画策定&当日指揮
社内・社外両方のシステムに精通していないと計画は策定できないし当日の指揮も取れません。
結果、筆者が担当することになりました。
ただ、当日はどちらかのデータセンターに留まったまま指揮を取る余裕などありません。
自分でブツを運んで移動後に設定を切り替える必要があります。
(当時、それができる人がほかにいませんでした)
ラックの前も後ろも大渋滞
ぎっくり腰が半ば癖になっているメンバーもいるので無理は禁物です。
そのため、人手は多数確保しました。
が、それが裏目に出てラック前後の通路が大渋滞しました。
一応、作業がバッティングしないよう、片方が前ならもう一方は後ろ、のつもりで計画を立てたのですが、社内・社外それぞれ時間を気にしつつ自分たちの作業を進めていたので、お互いに相手の領域に侵出していました。
もちろん、お約束の「ネジ山つぶし」も発生。
取り外しているうちに行方不明になるアクセサリー類もいくつか。
なんとか社内用の機器を搬出して引っ越し先のデータセンターへ移動
引っ越し先のデータセンターに着いたところで携帯電話に何度も着信が。
郊外のデータセンターに残してきた、社外向けサービスのテスト用サーバーなどが通信できなくて困っている、とのこと。
こちらはこちらで社内用のルーターを新しいデータセンターの回線に合わせて再設定しないといけません。
(そっちでなんとかしてくれよ!)
悪戦苦闘の末、残してきたスイッチのうちの 1 台でポートベース VLAN の設定をクリアし忘れていることがわかりました。
(手順書に書いたのを調整中に消してしまったようです)
電話でその旨伝えるも、現地ではスイッチの設定方法がわからず、さらに悪戦苦闘が続いたのでした。
その後の引っ越しでは
機器が増え重量が増し、ラックの本数も増えたため、さらに綿密な計画を立てて引っ越しすることになりましたが、相変わらず(社外向け・社内とも)計画策定&当日指揮(&ネットワーク機器やミドルウェアの設定調整)は筆者…。
社外についてはシステムリプレースと同時に引っ越す(機器の移動はせず引っ越し先のデータセンターに新しい機器を設置・設定する)わけですが、DR サイトが増えるなど(明日のネタです)さらに大掛かりになり、筆者が「プロジェクト管理者兼実務担当者」となってほぼ一人で(DR サイト含め)新旧 4 つのデータセンターを行き来することに。
(以前の話で出てきた郊外のデータセンターも一部残していました)
そんな状況では事件が起きないわけがなく、社内は上手く行ったものの社外向けサービスでリバースプロキシの設定ミスが発生し、一度切り戻して翌月再チャレンジすることに。
さらに時は過ぎて
クラウド時代になりました。
(そして社内システムの引っ越し担当からは解放されました)
ネットワーク機器の設定できない問題、管理するネットワーク機器の数は激減したものの相変わらずゼロでは無いので、今も続いています。
VPN ルーターのリプレースが必要なところで、USB to シリアル変換ケーブルが行方不明になって泣いています。
😭😭😭
23 日目の記事に続きます。