謎のアドベントカレンダー、第 23 話です。
そろそろ終わりが見えてきました。
東日本大震災の後
前回の話にも少しだけ登場しましたが、筆者の職場でも「システムリプレースの計画に合わせて、社外向けサービスの DR サイトを作ろう」という話になりました。
データがそれなりの容量まで蓄積されてきて、かつ機密性が高いデータが含まれるようになってきたので、付き添いメンバーとともに車で運ぶことを計画していたところ、社内ルールにない決まりを突然作られて、車での運搬が禁止されてしまいました。
どうやら、以前の記事に出てきた A さんが社用車で何かやらかしたことが影響しているようです。
当時の上司に 「ポータブル HDD に入る容量なんだよね?」「電車で運べばいいじゃない」 など、セキュリティ意識ゼロなことを言われて困惑。
さすがに電車ですべてのデータを運びたくないので
データを分割し、
- 機密性の低い一部分だけを自分の社用パソコンに保存して電車で持って行き
- さすがにポータブル HDD への保存は紛失が怖いから嫌だ
- かといってデカくて重い外付け HDD なんか持って行きたくないし
- 残りの大部分は現地から 24 時間ぶっ通しで数日間掛けて、ネットワーク経由で取得する
ことにしました。
(全部をネットワーク経由で取得しようとすると、当時の通信量制限に引っ掛かって帯域を抑制される恐れがあったゆえのやむを得ない判断でした)
とはいえ出張期間は限られます。
時間短縮のためには
- 送り側・受け側に複数の回線を使い並行してデータを転送する
- DR データセンター側のうち 1 本はデータセンター提供回線だったので敷設・開通済みだったがもう 1 本はフレッツ光の引き込みだったので早めに開通させる必要がある
- それぞれの回線でできるだけ早く VPN を通す必要がある
というわけで、頑張って回線と VPN を早く開通させてデータ転送を始め、なんとか予定期間内に終えることができました。
そして差分のレプリケーションも設定し、無事レプリケーション元に追いつきました。
実はフレッツ光を引き込んだその日、ラックの扉を閉める際に(きちんと固定されていなかったため)うっかり光ファイバーを挟んでしまい、触ると通信が不安定な状態になってしまうアクシデントが発生。
(完全に断線しなくて良かった)
2 日後に室内のファイバーを引き直してもらいました。
また、フレッツ光は(アクシデントとは関係なく)あまり速度が出ませんでしたが、データセンター提供回線の実効速度が思いのほか速かったのも助かりました。
(なお、泊まったホテルの回線は恐ろしく低速でした。別の機会に別のホテルに泊まったときも同様で、持って行ったモバイルルータも同様にクソ遅かったので、その回線がなかったらと思うとゾッとします)
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24 日目の記事に続きます。