謎のアドベントカレンダー、第 24 話です。
社外向けサービスの AWS 移行が完了し、データセンターから撤収することになったときの話です。
DR サイトめんどくさい問題
遠方なので、廃棄業者の手配や筆者含め作業メンバーの移動などもろもろ面倒でした。
手配を漏らすと二度現地に行かないといけなくなりますし。
なお、手伝ってもらった SI 業者の方が「フロントのネジを隠す機構」の存在を忘れてサーバーをラックから外せず、しばらくあたふたしていたのは内緒です。
(ほかにもコンビニでシュークリーム大噴出事件を起こしたりとか楽しい方でした)
データの消去とドライブの破壊難しい問題
ラックの本数も増えデータ量も増え処分が必要なドライブの本数も増え…といったところで悩ましいのがデータの消去とドライブの物理破壊の問題です。
ストレージの大容量化とアプライアンス化によりデータ領域を確実に消去するのも難しくなりました。
(今は SSD が多いので余計に大変ですね。修理交換と廃棄を考えると、自動暗号化ドライブの採用は必須ですね)
ドライブについては専門業者に依頼してポータブル破壊機(磁気消去&穴あけ機)を持ち込み、強力な磁気を照射しながら穴をあけて破壊した上で産業廃棄物処理業者に引き渡し…なのですが、カートリッジ部分を外さないとポータブル破壊機に入れることができません。
(基本的には破壊後にサーバー本体とともに産業廃棄物処理業者に引き渡して、全体を破砕後マニフェストを受け取る流れでした)
数百個のドライブ 1 つ 1 つを、精密ドライバーで小さなネジを外しながらカートリッジから外していく作業がとにかく大変でした。
精密ドライバーはグリップが細く金属製だったこともあり、人差し指と親指の先の皮がめくれました(手袋してるとそもそも回せない…)。
特に、DR サイトは寒い時期に撤収したので、ドライブの破壊も機器の搬出口(要は建物の外)で震えながら作業をしました。
最終的に
物理の機器と設置拠点がなくなってしまうのは寂しい気がしましたが、同時にすっきりした気分にもなりました。
さっぱり。
ラスト、25 日目の記事に続きます。