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Raspberry PI で Lepton3.x を使う(その3)

Last updated at Posted at 2019-10-16

はじめに

簡単に温度測定をしようと Lepton 3.5 を使っています。
当初思っていたほど『簡単』ではなかったことについて
いろいろ書いている記事の3回目です。

私の最新ブランチ

ここ↓です。

こんな感じ↓に fork し伸びています。

github-LeptonModule-network-20191016.png

前回の記事からの主な変更点

  • 自分の開発用ブランチ develop を作成
  • raspberrypi_video から再利用可能な部分を raspberrypi_libs/lepton として分離
  • ブランチ save_png_file を develop にマージ
    • raspberrypi_video とは別に save_file で追加
    • サポートするファイル形式を2種追加(PNG + CSV/PGM)

ところで何度?

始めたきっかけは『簡単に温度測定』すること。

表示形式ごとの取り扱いの違い

  • 画像(PNG)を見るだけじゃ、何度かわからない
LeptonModule-png.png
  • 画像(PGM)形式は、テキスト処理も可能な画像として便利かと思ったけど使いにくい
    • 生データだとデータレンジ幅が広すぎで画像として見えないが、境界を強調すればわかるレベル
LeptonModule-pgm-fullrange.png LeptonModule-pgm-fullrange+.png
  • データレンジ幅を狭めれば画像として使えるが、これでは温度の取り扱いに関しては PNG と大差ない
LeptonModule-pgm.png
  • テキストデータ(CSV)形式は、処理するには使いやすい形式でした。
    • 個々の値も確認できる
LeptonModule-csv.png
  • 範囲を広げて閾値を設定すれば画像らしくも見える(当然、画像にだって変換可能)
LeptonModule-csv-colored.png

取得値について

  • CSV形式でデータを見ると、値の幅は約28000~約31000となっている
  • 提供されている資料には Raw14 もしくは RGB888 って書いてある(「4.2.2 VoSPI Protocol – Lepton 1.5, 1.6, 2.0 and 2.5」など参照)
    • ソースコード見ているから Raw14 のデータであることは知っている
    • Raw14 は 14ビットのデータなので、範囲は 0~16384
  • 取得した値と資料に書かれている内容が違う!のは、英語資料の読み込み不足(私の英語力不足が根本原因)
    • デフォルト動作を理解できていなかった(以下がデフォルト)
      • Raw14 モードが選択
      • AGC off
      • TLinear モードが選択(←これが 16 bit データ!)

TLinear について

TLinear mode changes the pixel output from representing scene flux in 14-bit
digital counts to representing scene temperature values in Kelvin (multiplied by a scale factor to include
decimals).
For example, with TLinear mode enabled with a resolution of 0.01, a pixel value of 30000 signifies that
the pixel is measuring 26.85°C (300.00K – 273.15K).

Lepton はデフォルト設定だと、思いのほか使いやすい設定であることが分かった。
温度(摂氏)=値/100 - 273.15

  • 今回の取得データ範囲が、約28000~約31000 ということは、約7℃から約37℃ってこと。
  • 人の体温が測定できているので、当初の目的『Leptonを使っての簡易温度測定』は達成できているね!

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