はじめに
2025年8月19日、リモートワーク中心の私たちの会社で!DifyとMCPサーバーなどの生成AIに関する勉強会が開催されました。
自分も後半は発表しましたが、今回、SE課のメンバーにも発表をしてもらいました。
一部の人にしか声をかけませんでしたが、蓋を開けたら28名の参加者!みんな興味がある分野なんだと感心しました。
きっかけ
先日、社内でAIの話で盛り上がっていた時のこと。
ふと口にした「Dify使って遊んでるんですよね」という一言が、まさかこんな素敵な勉強会につながるとは!
ずっと気になってはいたけど、なかなか手をつけられずにいたDify。でも、この一言がきっかけで、「それ、ちょっと聞いてみたい!」という心の声が。。。
発表することが苦手なメンバーでしたが、「まずは触りだけでいいので!」ということで、ついに社内勉強会が開催されることになったんです。
自分もそうなんですが、アウトプットするために、より自分のやっていることを客観的に理解できる良い機会になるので、応援してみた感じです。
結果、AIの楽しさをもっと多くの人に知ってもらう、最高のきっかけになりました。
Difyって、AIの秘密基地をつくるツール?
第1部は、Difyでした。ノーコード/ローコードでAIエージェントを作れるクラウドサービスです。
プログラミングの知識がなくても、まるでレゴブロックを組み立てるみたいに、自分だけのAIを作れちゃうんです。
定型プロンプトを組み込んだカスタムAIをサクッと作れる
ローコードツールでおなじみのUIなので、操作も直感的です。
SaaS版とオープンソース版があるので、セキュリティや用途に合わせて選べるのが嬉しいポイント!今回はお手軽にSaaS版をチョイス!
誰でもAIエージェントになれる!Difyで開発してみよう
勉強会では、実際にAIエージェントを作る手順を体験しました。
注意:今回は個人でも、まず触れるようになるため、やってみる!を優先してます。業務で使う場合は、いろいろ考えることは山積みです。
1. GCPアカウントとAPIキーを取得
まずはAIの脳みそを動かすためにGeminiを使うことにしました。
そのためのAPIキーをゲット。無料で試せる枠もあるので、個人でのお試しにもぴったりです。
2. Difyアカウント作成とAPIキー設定
Difyにサインアップして、ゲットしたAPIキーをセット。まるでAIの心臓を移植するみたい!
3. AIエージェントの作成
チャットフローを選んで、「猫っぽい性格で答えてね」なんて設定もできちゃいます。これだけで愛着がわきそうですよね。今回のデモはこれで実施しました!
4. 公開・運用
プレビューでちゃんと動くか確認したら、いよいよ公開!ただし、会社の情報を扱うときは、セキュリティ対策をしっかり考えることが大切です。
社内の資料は公開できないので、ざっくりこんな感じ。
https://qiita.com/b-wind/items/f45afb8a0cb4a43a1f60
MCPって、AIとツールの架け橋?
第二部は、MCP(Model Context Protocol)
ここは私のパート。
MCPは、Anthropic社が提唱した、AIをSlack、メール、カレンダー、BacklogやKintoneなどのSaaS製品など、さまざまなツールとつなぐためのプロトコルです。
このプロトコルがあるおかげもあって、さまざまな色々なツールが簡単に繋ぎ込めることによる可能性を紹介しました。
これ、マジでAIがやったの!?驚きのデモタイム
この勉強会のハイライトは、なんといってもデモでした!
「納豆最安値検索AI」:筋トレ好きの社員が作った、スーパーのチラシから納豆の最安値を自動で探してくれるAI。これには参加者みんなが「すごい!」と声をあげていました。
「Backlog連携AI」:日本語で指示するだけで、Backlogのタスクを自動で作成したり、Wikiの情報を整理してくれたり。これでタスク管理がめちゃくちゃラクになりそうです。
特に、Wikiにまとめた情報を、RAGとして使えるのは、ナレッジマネジメントを進める良いきっかけになりそうな予感!
ちなみに、Azure Devops、Jira、Redmineにもつながります。
「テスト自動化AI」:Webページのスクリーンショットを自動で撮ったり、テストシナリオを実行したり。重要だとはわかっているけど僕が苦手テスト作業から解放される日がくるかもしれません。
Vibeコーディングもやろうと思いましたが、時間切れ!
質疑応答とディスカッション
熱いデモの後は、さらに熱い質疑応答タイム!参加者からの鋭い質問が飛び交いました。
Q. Google Analyticsは、一度中間ファイル(CSV)を作成してから出ないとできないような記事を見たが、どうなのか?
A. 公式からも出ているように対応できる。もしかしたら昔は、中間ファイルを出さないといけなかったかもしれないがわからない。
Q. 会社の情報を扱うとき、セキュリティは大丈夫?
A. 大切な情報を扱う場合は、DifyはOSS版もあるのでDockerなどを使って
ローカルに環境を作るなどクローズド環境や有料API(学習に利用しない)でセキュアに利用するのがおすすめです。
LM Studioを使うことで、ローカルで脳みそを動かすこともできますので、安全ですと紹介!(会社のPCではGPUが乗ってないので。。。と補足)
ただ、会社でこういった勉強のために予算をとって、安全な環境を作ってもらいたいねってことも話題に出たので、今後、頑張りたいところです。
Q. MCPはどこで動くのか?
A. MCPサーバは、ローカルで動くことが多い。メーカーが公式で出しているMCPサーバのソフトを利用して、メーカーのSaaS製品に接続することが多い。
メーカーが出しているものを使わないと正しく動作しないので、注意が必要です。
ただ、Microsoft LeanのようにMCPサーバをサイト側で持っている場合もあるので、接続方法はSaaS製品で使い分けましょう。
おわりに
今回の勉強会を通じて、AI技術が私たちの仕事をもっと楽しく、もっと効率的にしてくれる可能性を実感しました。DifyやMCPは、プログラミングが得意じゃなくても、誰もがAIを使いこなせる未来を見せてくれます。
AIの進化はこれからも止まりません。今回の知見を活かして、みんなでAIをもっと身近なものにしていきたいと感じた勉強会でした。
次は、Videコーディングを行う機会を作ってみたいと思います。