はじめに
前回、こちらの記事「BlueXPを使ってcross-cloudでAzure Blob StorageとGoogle Cloud Storageの間でデータを同期してみた」で、BlueXPのGUIから、NetApp Cloud Syncより、Azure Blob StorageとGoogle Cloud Storageの間でデータ同期する方法を紹介しました。
今回は、Azure Blob StorageとAmazon S3の間でデータを同期してみたいと思います。

そもそも、NetApp Cloud Syncとはなんでしょうか?前回の記事でBingが教えてくれた内容を是非参考にしてください。

手順
1.Azure portalでの準備
2.Amazon CloudにData brokerとS3バケットを作成
3.BlueXPのGUIから、データを同期・確認
1.Azure portalでの準備
Subscriptions、Resource groups、Storage accounts、VNetなどをAzure portalから作成します。詳細な手順は「こちら」を参照します。

上記のSubscriptionとResource groupを選び、Storage account nameを記入し、ResionをJapan Eastにします。Advanced、Networkingなどの設定はデモのため、defaultのままで行きます。

Storage account nameとConnection stringをメモして後程使います。

作成したStorage accountにcontainerを作って、デモ用のデータをアップロードします。今回デモのため、ContainerをPublic access levelにします。

2.Amzon CloudにData brokerとS3バケットを作成
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Data broker
詳細な手順は「Amazon Cloud上にNetApp Cloud SyncのData Brokerを作成する二つの方法」を参照します。Data brokerがActiveになっていることを確認します。

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S3バケット
S3バケットを作成し、Block all pubic accessをoffにします。詳細な設定については「Cloud SyncとS3バケットをAmazon Cloudに作成」を参照します。

こちらのドキュメントを参考にし、「The permissions included in this JSON file」を確認した上でBucket policyを編集します。

3.BlueXPのGUIから、データを同期・確認
- データを同期
BlueXPのGUIから、「Mobility -> Copy & Sync -> Manage Data Brokers」にアクセスして、「Dashboard ->Create New Sync」をクリックします。Azure BlobとGoogle Storageをドラッグして、Continueを押します。

先程メモしたAzure Storage nameとConnection stringを入れます。

作成したAmazon Cloud上のData brokerを選択し、Azure上のstorage containercloudsyncを選びます。

Amazon cloud上に事前作成したS3バケットを選択してContinueします。S3 Private Linksはそのままにします。

スケジュールとFile and Directoriesの詳細設定もできます。今回はdefaultで行きます。

確認してCreate Relationshipを押します。
- 確認
しばらく待つと、DashboradからAzure blob storageにあるデータをAmazon CloudのS3 Storageに転送したことを確認できます。

S3 バケットにアクセスして、デモようのデータが転送されたことが確認できます。

Amazon S3 StorageからAzure blob storageにデータを転送することもできました。

S3に新しく追加したデータがAzure Blob Storageに転送されたことが確認できました。
注意事項
- 1.Azure BlobでサポートされているData brokerの場所
同期関係にAzure Blob Storageが含まれる場合、Data brokerは任意の場所に存在することができます。今回Data brokerはAmazonCloud 上に作成しました。
- 2.BlueXPのConnector
BlueXPのConnectorは必須ではありません。今回、BlueXPのConnectorを使用せずにCloud Syncを使用してデータを同期しましたが、Cloud Volumes ONTAPやon-premisesのONTAPクラスターなどの場合は、BlueXPのConnectorを作成する必要があります。
最後に
BlueXPのGUI操作で、Amazon Cloud 上にあるNetApp Cloud SyncのData brokerを使用して、Azure Blob StorageとAmazon S3の間でデータを同期できることを確認しました。
参考リンク
1.Microsoft Bingを試して、Google Cloud Platform上にNetApp Cloud SyncのData brokerを作ってみた
2.Amazon Cloud上でWindowsファイルサーバーのデータをAmazon FSx for NetApp ONTAPに同期
3.Amazon Cloud上にNetApp Cloud SyncのData Brokerを作成する二つの方法
4.Azure Blob storage requirements
5.https://docs.netapp.com/us-en/cloud-manager-sync/task-quick-start.html
6.BlueXPを使ってcross-cloudでAzure Blob StorageとGoogle Cloud Storageの間でデータを同期してみた