②の続きです。
出典はこちら
IBM adds new capabilities and enhancements with IBM i 7.6 Technology Refresh 1
具体的なIBM i 7.6 TR1拡張内容はこちら
IBM i 7.6 - TR1 Enhancements
オープンソース
※細かいですが順番がIBM i ライセンス・プログラムより先に記載されています。
Code for IBM i
・イタリア語ロケールのサポートを追加
・ソース・メンバー内のシーケンス番号表示
・サーバー側の接続設定がセッション間で共通化
・全般的な安定性とユーザビリティの修正
Db2 for i拡張機能
・SQL文でのパラメーター・バインディングをサポート
・頻繁に使用するSQL文を「ステートメント履歴」ビューでお気に入りに追加可能
・SQL文から直接RPGLEデータ構造を生成可能
RPGLE VS Codeサポート
・プロシージャー、プロトタイプ、組み込み関数のシグネチャーをサポート
・組み込み関数向けのコンテンツ・アシストを強化
・特定のフィールドのデータ型に基づいて、使用可能な組み込み関数を表示可能
VS Code向けIBM iテスト拡張機能
・VS Code IBM iテスト拡張機能により、開発者はIBM i上でRPGおよびCOBOLプログラムの単体テストを容易に実行し、コード・カバレッジ結果を生成できます。コンパイルとテスト実行を簡素化するだけでなく、組み込みのスタブ生成機能によりテスト作成を高速化し、容易に開始できます。自動化のために付属のIBM i Testing CLIを使用すると、PASEでテストを実行でき、CI/CDパイプラインでテスト実行をスクリプト化できます。以下の機能が含まれます。
テスト実行: ローカルファイルまたはソースメンバーからテストスイートを視覚化して実行します。
スタブ生成: 個々のテストケースまたはスイート全体のテストスタブを作成します。
テストの構成: テストのコンパイル (RUCRTRPG、RUCRTCBL) および実行 (RUCALLTST) のパラメーターを設定します。
テスト結果の表示: 詳細な障害およびエラーメッセージをインラインで表示します。
コードカバレッジ: 行レベルおよびプロシージャーレベルのカバレッジを視覚的にオーバーレイします。
テストの自動化: IBM i テスト CLI を使用して PASE でテスト実行をスクリプト化し、CI/CD パイプラインとの統合を可能にします。
テストサポートの詳細は、Code for i テストの概要
Code for i プロジェクトとそのツールの詳細は、Code for i ドキュメントサイト
IBM i ライセンスプログラム
BRMS : IBM Backup, Recovery and Media Services for i (5770-BR2)
・BRMS Web インターフェースが拡張され、制御グループ属性とバックアップ・リストの詳細を表示できるようになりました。
BRMS Web インターフェースが拡張され、バックアップ履歴情報を表示できるようになりました。これらの新しいサービスにより、オブジェクト、メンバー、IFS、フォルダー、スプール・ファイルのバックアップ履歴と履歴の詳細を表示できます。
SQLサービス QUSRBRM.CG_BACKUP_STATUS で、ボリュームの有効期限ステータスと有効期限が表示されるようになりました。
BRMS に、LTO-10 テープ・ドライブおよびメディアのサポートが追加されました。
BRMS SQL サービスの拡張 バックアップ履歴情報を表示できるようになりました。以下の新しいビューでオブジェクト、メンバー、統合ファイル・システム (IFS)、フォルダー、スプール・ファイルのバックアップ履歴と履歴の詳細を表示できます。
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_OBJECT ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_MEMBER ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_IFS_DIRECTORY ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_IFS_FILE ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_FOLDER ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_DOCUMENT ビュー
QUSRBRM.BACKUP_HISTORY_SPOOLED_FILE ビュー
IBM Db2 Mirror for i (5770-DBM)
IBM Db2 Mirror for i はユーザーインターフェースを刷新し、製品の管理とパフォーマンスを継続的に向上させています。
機能強化およびその他の機能強化、Db2 Mirror for iテクノロジー・アップデートで説明しています。
IBM Rational Development Studio for i (5770-WDS)
5770-WDSは5250開発環境のことです。Rational Development Studio for i は、RPGユーザー・コミュニティからの要望に応え以下の新機能が追加されました:
列挙型のデータ型をコーディングし、列挙型と同様にフィールドを定義できるようになりました。
以下の組み込み関数に対して暗黙的なCCSID変換が行われるようになりました: %CHECK、%CHECKR、%REPLACE、%SCAN、%SCANR、%SCANRPL、%SPLIT、%TRIM、%XLATE
新しい日付形式 *DMYY (dd/mm/yyyy)、MDYY (mm/dd/yyyy)、およびYYMD (yyyy/mm/dd) が、%DATE、%CHAR、%DEC、MOVE、MOVELで使用できるようになりました。
最新情報はRPG Cafeでご確認ください。
※上記の他にIBM Community form IBM i にも情報あります。
IBM Rational Developer for i (RDi) (5733-RDW または Passport Advantage プロダクト番号 D0C5FLL) V9.9
RDi 9.9 はEclipse 4.31 をサポートし、基本機能の強化と最新の開発ツールとのシームレスな統合を実現します。主な改善点としては、IFS 対応 RPG プロジェクトのサポート拡張による Git ワークフローとの整合性向上、Access Client Solutions のホスト・エミュレーター設定との統合、タイムアウト時の再接続処理の柔軟性向上などが挙げられます。また、このアップデートには、最新バージョンの Access Client Solutions と Java Toolbox、そして刷新された RPG および COBOL 言語サポートも含まれています。
RDi V9.9の詳細は、IBM Rational Developer for i Hub 、発表レター AD25-0193 をご覧ください。
IBM Developer Kit for Java (5770-JV1)
IBM i 上のJavaはIBM i OSに無償で標準提供されています。基本的にはIBM製の他のプラットフォームと共通の実装となっていますのでIBM i だから挙動が変わる、という事はありません。IBM i のJavaでは追加でToolbox for Javaと呼ばれるJavaからRPG,COBOL,CLP等を呼び出すJavaクラスなどIBM i アプリ資産・OS機能を呼び出すためのツール群が提供されています。
IBM i 7.6 TR1では 5770-JV1 オプション 21 – Java 21 (64 ビット) がパフォーマンス、言語機能、長期サポート機能において最新の機能強化が図られています。
詳細はIBM i Java ページを参照
IBM i 7.6 TR1の前提条件
IBM i 7.6 TR1は、IBM Power11およびIBM Power10テクノロジーベースのプロセッサーを搭載した一部のIBM Powerサーバー※でサポートされます。
※Power E1150など元々IBM iをサポートしないハードウェアは引き続きサポートされません。従来IBM i サポートがあるハードウェアについては同様にサポートされます。
詳細はSystem to IBM i マッピングWebサイトを参照。
IBM i 7.6 TR1 オーダー情報
ライセンス番号も記載されていたので転載します。
| プログラム番号 | 機能説明 | Supply feature code (No-charge) |
|---|---|---|
| 5770-SS1 | IBM i 7.6 Licensed Machine Code-RS 760-C (TR1) | 5876 ※ |
| 5770-SS1 | IBM i 7.6 USB Licensed Machine Code-RS 760-C (TR1) | 5976 ※ |
※ 従来から存在するフィーチャー・コードですが、IBM i 7.6 の新しいテクノロジー・リフレッシュに合わせて機能説明がアップデートされました。