こんにちは!この記事では、株式会社Octa Roboticsが開発・提供している ロボット・設備間連携に特化したマルチベンダー型のインターフェースサービス「LCI」 について、ロボットからの利用方法を連載形式で紹介していきます。
自己紹介
はじめまして、株式会社Octa Roboticsに所属している futawatari(@futawatari) と申します。
現在は入社2年目で機械部品設計、基板設計、Pythonを使用したちょっとしたコーディング作業などを担当しています。
Qiitaでは、株式会社Octa Roboticsが開発したシステム「LCI」を利用して、ロボットと設備を連携するためのTipsを共有し、 社外のエンジニアの皆さんが「LCI」を利用する際の情報提供や手助けの場にしていけたらと考えています!
記事の概要と目的
この連載では、株式会社Octa Roboticsが開発・提供しているインターフェースサービス「LCI」の利用方法について、以下のようなテーマで順次紹介していきます:
- LCIの概要について
- 開発用アカウントの発行方法
- サンプルコードを元にした解説
- エレベーター(デモ装置)との連携
- 自身がLCIを利用していく中で出てきたFAQ
私自身初めてこのLCIを利用して行きますので、同じようにLCIを初めて利用される方や現在LCIの利用を考えている方の参考になれば幸いです。
LCIには施設と連携するための複数のサービスがありますが、この連載では エレベーターとの連携 に焦点を当てて紹介していきます。
LCIの概要
本連載で紹介するのは、 ロボット・設備間連携に特化したマルチベンダー型のインターフェースサービス「LCI」 です。
主な機能 :
LCIは、ロボットが建物内を自由に移動できるようにするため、建物内の設備をロボットから利用できる ようにします。具体的には、以下の機能を提供しています。
- ロボット(清掃・警備・搬送・案内etc)とエレベータの間の連携(LCI Box)
- ロボットと自動ドア・ゲートの間の連携(LCI Node+)
- ロボットと災害用設備・システムの間の連携(LCI Node+)
- ロボットとセキュリティ設備の間の連携(LCI Node Max)
- ロボットと複数ロボットの走行が難しいエリア(狭い通路等)の間の連携(LCI Sem)
- ロボットとメッセージングによる人との連携(LCI Bell)
- ロボットと建物内設備の状態共有(LCI Board)
特徴 :
LCIは、 どのベンダーの設備でも対応 しています。ロボットは、設備ベンダーの違いに悩むことなく、規格化された標準のAPIで、各設備を利用することが可能です。
エレベーター・ドア等の設備の仕様に応じて、専用の通信端末を利用します。
サービスを複数組み合わせることで、一つの施設を対象とした大きなシステムを構成することも可能です。
LCIは当初、Lift Communication Interfaceの頭文字として名付けられましたが、その後機能拡張を重ねたため、LCIは元になる言葉を持たないサービスの名称になりました。
関連する組織・背景
LCIは、 ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)が発行した規格で定められた標準API を実装しています。
RFAは、「あらゆるタイプの施設においてロボットの導入を実現するため、ロボットフレンドリーな環境の構築を支援する」ことを目的に、ロボットのユーザー企業が主導して設立された団体です。
次回の記事では、LCIを利用するために必要な開発用ロボットアカウントの発行方法について、実際に発行を行いながら詳しく紹介する予定です。
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