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cytanb.luaのススメ 2.同一VCIのmessage競合対策

Last updated at Posted at 2019-12-10

#はじめに
この記事は、VCI Advent Calendar 2019の11日目の記事です。

#使用方法について
cytanb.luaのススメ 1.導入編
こちらにあります。

#同一VCIのmessage競合問題
VCIのメッセージの仕様についてははちらに記載があります。
vci.message(VCI間の通信)

関数一覧
Emit()
メッセージを送信します。
メッセージは、自分自身を含む全ユーザーの全VCIに送信されます。
On()
メッセージを受信します。
メッセージを送信したのと同じVCIでも、別のVCIでもOK。
Onの第1引数と Emitの第1引数 が一致したものを受け取ります。
受け取ったメッセージを第2引数の関数に渡します。
Onは第2引数で指定した受信関数よりも後に定義してください。受信関数よりも前に定義するとエラーとなります。

問題は、Emitが全ユーザーの全VCIにメッセージを送る点です。
つまり、同じVCIが2つあって、片方が「右へ動け」というメッセージを送った場合、2つ両方とも「右へ動け」というメッセージを受信してしまいます。
#画像による解説
###二人いて2つの同名VCIがある画像。luaファイルは4つ動いています
Untitled Diagram (1).png

###自身のVCIのlua全部にメッセージを送りたい!!
Untitled Diagram (3).png

###現実(なんでやぁ・・・)
Untitled Diagram (4).png

#cytanbのmessage関数を使おう
そこで、cytanbのmessage関数である、

  • cytanb.EmitMessage()
  • cytanb.OnInstanceMessage()

を使います。

#cytanb.EmitMessage()
cytanb_annotations.luaにはこのように記載されています。

EmitMessage fun (name: string, parameterMap: table) @パラメーターを JSON シリアライズして vci.message.Emit する。name はメッセージ名を指定する。parameterMap は送信するパラメーターのテーブルを指定する(省略可能)。また、InstanceID がパラメーターフィールド __CYTANB_INSTANCE_ID として付加されて送信される。

cytanb.luaを導入すると、自動的に__CYTANB_INSTANCE_IDが生成され、vci.stateに保存されます。
これはUUIDで、簡単に言うとこのVCIだけのIDが付与されます。この値が被ることは理論上無いです。
cytanb.EmitMessageでは、この__CYTANB_INSTANCE_IDをメッセージに追加してメッセージを送信します。

#cytanb.OnInstanceMessage()
cytanb_annotations.luaにはこのように記載されています。

---@field OnInstanceMessage fun (name: string, callback: fun(sender: table, name: string, parameterMap: table)) @自身のインスタンスから送信されたメッセージを受信するコールバック関数を登録する。パラメーターフィールド __CYTANB_INSTANCE_ID を利用してインスタンスの判定を行う。その他の事項については OnMessage を参照。

cytanb.EmitMessage()で送信したメッセージはこの関数で受信します。
cytanb.EmitMessage()で送信したメッセージをこの関数で受信すると、__CYTANB_INSTANCE_IDを照合してメッセージの送受信が同じVCI(同名なだけじゃ駄目)のメッセージを送信した時だけOnInstanceMessage()関数内のコードを実行します。

##つまり画像で表すと
###UUIDがあるおかげで
Untitled Diagram (7).png

###メッセージは届くけど破棄される
Untitled Diagram (6).png

#テンプレート
所有権を貫通する銃弾について
にあるコードをcytanb.luaのEmitMessageとOnInstanceMessageに変えて記載しました。このように使います。

messageTemplate.lua

---銃弾
local bullet = vci.assets.GetSubItem('Bullet')
---銃口
local bullet_out = vci.assets.GetSubItem('BulletOut')

---[SubItemの所有権&Use状態]アイテムをグラッブしてグリップボタンを押すと呼ばれる。
---@param use string @押されたアイテムのSubItem名
function onUse(use)
    ---SubItem名'Gun'をuseしたらメッセージ全員に送信
    if use == 'Gun' then
        cytanb.EmitMessage('GUN_SHOT', true)
    end
end

---射撃メッセージ処理(全員に処理)
function onShot(sender, name, message)
    ---銃弾が銃口に移動
    bullet.SetPosition(bullet_out.GetPosition())
    ---銃弾の速度を消す
    bullet.SetVelocity(Vector3.zero)
    bullet.SetAngularVelocity(Vector3.zero)
    ---銃弾を銃口のz軸方向に飛ばす
    bullet.AddForce(bullet_out.GetForward() * 1500)
end
cytanb.OnInstanceMessage('GUN_SHOT', onShot)
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