概要
社内向けLightning talk で話した内容を元にしています。一部いわゆる「内輪ネタ」と感じられる表現を含む可能性がありますが、「ある開発者コミュニティ内でのQiita活用事例」の一つとして、あらゆる人に参考になればと思い、公開しています。
以下「エディット」の魅力。開発者として記事を書くこと、学びを形にすることの楽しさ、についてまとめます。
エディットとは
「みんなエディットをしましょう」
by. noteにクリエイターと呼ばれる違和感
自分の経験をどのように編集するのかが個性であり、それを突き詰めることで独創性が生まれるのではないだろうか。自分が大切にする価値観に沿って、自分のやり方で「編集」をしていこう、と思う。
= 編集。「エディットしよう」です。
拙著
人事システム「COMPANY」のバッチ処理の裏(側) の話 で伝えたかったポイント
- 国産ERP人事パッケージ COMPANY Ver.6時代の定番トラブル。
- レガシー代表、スーパーモノリス構造のCOMPANY Ver.6。
価値は少なかっただろうと思うポイント
- 技術が古い(時代はMSA, サーバレス, モバイルアプリ とか)
- 業務ERPならでは感がない(給与計算とか、何なら年末調整とかの、ならではの時期的トピックのほうが、ぽさがあったかもしれない。知らんけど)
- 旧Ver COMPANY頼みの技術的訴求力の弱さ (COMPANY旧Verの開発者的魅力は表面ではなくバックエンド、もはやCI/CDなのでは)
- あまりにも闇を全世界向けに書きすぎたらお客様の目に留まりふざけている印象を悪く持たれるかもなんていう申し訳無さからの振り切れなさ。
- 限定共有をうまく使い、レビューしてもらおう。
もちろんルールを守って楽しく
記事を書く際のべからず集 をまとめてあります。
- 各プラットフォームの規約
- 最近流行りのソースコード漏洩
- 著作権(引用、本の要約、翻訳に特に注意)
- 宣伝行為もNG
高評価
- 私の「失敗」談
- Delphiという超具体的な突っ込まれ言語
- 身近な世間話
最近でいうと
- LGTM (Looks Good To Me - 良さそうだね) がなぜレビュー承認に使われるのか
- 既読機能を搭載しないSlack - リアクションこそが読んだ証拠
- 開発者が考える提案書テンプレート markdown版
海外「なぜ日本はハードウェアの時代と同じようにソフトウェアに秀でることができない?」
これは…耳の痛い話も多いのですが「日本は職人の国である」という要因はけっこう大きいのでは、と個人的には思います。/海外「なぜ日本はハードウェアの時代と同じようにソフトウェアに秀でることができない?」 - Qiita https://t.co/Ba3FQkwXns
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) February 1, 2021
もちろんウケれば非常に嬉しい。にんげんだもの。
でも本当に嬉しかったのは
母親業を続けながらチームのマネジメントを始めた話
個人の属性をタイトルにつけて書くいわゆる「ポエム」は賛否両論、だが、例えば小学生や中学生がQiita書いてたら応援しますよね。個人的な頑張りを書き留めておくことは別に問題ないと思う。実際応援してもらえることだったりもする。
あるいはLGTMは0でも
- Python Pandas PyInstallerで5日間で「操作ログ」CSV整形ツールを作る
- / 区切りの ユーザID/パスワード のパスワードを正規表現でマスクする
- jQueryを知っているだけの怠惰なひとが1時間以内にVue, React, Angularを完全に理解する (コピペするだけのサンプル付)
等、切実に業務中調べたり考えたりしたことを記録していることもあります。
(もちろん情報漏えいには気をつけて。)
誰かのエディットに助かることもある
org.apache.catalina.LifecycleException
ってたまに目にするけどいつもリフレッシュして解消してるみたいなもの。でも実際これって何?など思いますよね?
Linux(CentOS)にApacheとTomcatをインストールしてJavaアプリをデプロイするまで などに解説がある。
まとめ - エディットの魅力
抽象化して書く能力 = 社外に通じる説明能力
個人のちょっとした頑張りを披露したって良いじゃないですか。
スキルセットを磨くことにもなる。あるいは、社外に説明できるレベルにまで好奇心を持ってみる、も必要かもしれない。
社外に通じる学びをしよう。そして受けるフィードバックと自己成長、という魅力をたのしもう。
自分の学びを形にし、それをオールジャパンの開発者に見てもらう機会のススメでした。
参考文献
拝啓 本当は Qiita を書きたいのに、まだ迷っているあなたへ。
Qiitaの記事には絶対コメントを書いてはいけない (わけがない)