はじめに
私たちのチームでは、日々のプロジェクト管理にBacklogを利用しています。
課題管理そのものには不満はありません。
ただ、開発をしているとこんなことが起こります。
- 作業は終わった
- コードもPushした
- Pull Requestも出した
でも…
Backlogの更新を忘れる。
あるいは
更新が面倒で後回しになる。
結果として、
- ステータスが古いまま
- コメントが残っていない
- 後から経緯が追えない
という状況になりがちでした。
「後で更新しよう」と思っているうちに別の作業に移り、そのまま忘れてしまうことも少なくありません。
情報を残すことの重要性は理解しているものの、開発中にブラウザへ移動し、Backlogを開いて更新するという一連の流れは意外と手間です。
そこで、
「Claude Codeから直接Backlogを触れたら楽なのでは?」
と思ったのが今回のきっかけです。
今回はBacklog MCPサーバーを導入し、Claude CodeからBacklogを操作してみました。
この記事でやること
今回は以下について紹介します。
- Backlog MCPサーバーの導入
- Claude Codeとの接続
- 実際に触ってみた感想
- 現時点での制限事項
- 今後の活用可能性
Backlog MCPとは
MCP(Model Context Protocol)は、AIが外部サービスと連携するための仕組みです。
Claude CodeにMCPサーバーを接続することで、自然言語で外部サービスを操作できるようになります。
今回利用したのは、Nulabが公開しているBacklog向けMCPサーバーです。
Backlog APIとClaudeを接続することで、
- 課題の取得
- コメントの追加
- ステータス変更
- 期限日の更新
などをClaude経由で実行できます。
つまり、
「課題のステータスを処理済みにして」
とClaudeへ伝えるだけで、Backlog側の更新まで実行できるようになります。
Claude Codeへ導入する
今回利用したMCPサーバーはこちらです。
MCP登録
以下のコマンドを実行します。
claude mcp add --scope user backlog \
-e BACKLOG_DOMAIN=<ドメイン> \
-e BACKLOG_API_KEY=<APIキー> \
-- npx -y backlog-mcp-server
実行すると、Claude Codeの設定ファイルへMCP設定が追加されます。
設定完了後はClaude CodeからBacklogを利用できるようになります。
ハマったポイント
当初はVS Codeの拡張機能側で設定していました。
しかし、うまく認識されなかったり、設定が反映されなかったりと少し苦戦しました。
最終的にはClaude Code CLI経由で設定することで安定して利用できるようになりました。
また、設定追加後は以下が必要になる場合があります。
- VS Code再起動
- Claude Code再起動
設定後に認識しない場合は、一度再起動してみることをおすすめします。
実際にやってみた
導入後、まずは基本的な課題操作を試してみました。
コメント追加
Claudeに
この課題へ作業内容をコメントして
と依頼すると、Backlogへコメントを投稿できます。
実際にコメント内容を考えながら登録してくれるため、作業報告の手間がかなり減ります。
ステータス変更
例えば、
この課題を処理済みに変更して
と依頼すると、Backlog上のステータス変更まで実行できます。
画面を開いて操作する必要がないため非常に快適です。
期限日の設定
期限日の変更も問題なく実行できました。
期限変更のためだけにブラウザへ移動する必要がなくなります。
個人的に一番良かったこと
一番便利だと感じたのは、
開発画面から離れなくていいことです。
これまでは、
- VS Code
- Git
- Backlog(ブラウザ)
を行ったり来たりしていました。
しかしMCP導入後は、
- 実装
- コミット
- Backlog更新
までを同じ場所で完結できます。
数秒の違いかもしれませんが、1日に何度も発生する操作なので体感的な快適さはかなり大きいと感じました。
やってみて分かった制限事項
便利ではありますが、現時点ではまだ万能ではありません。
実際に触ってみて気付いた点をまとめます。
すべてのAPI機能が使えるわけではない
Backlog APIとしては存在していても、MCPサーバー側でツール化されていない機能があります。
例えば、
ステータス一覧取得
は利用できませんでした。
今後のアップデートに期待したいところです。
今後やりたいこと
今回試したのは課題管理だけです。
しかし、Backlogには課題以外にもさまざまな情報があります。
例えば、
- Wiki
- ドキュメント
- コメント
- 添付ファイル
などです。
もしMCP経由で扱える範囲が広がれば、かなり面白いことができそうです。
Wikiの自動更新
実装内容を元に、
- Wiki更新
- 仕様書更新
をAIに任せられる可能性があります。
作業ログの自動整理
コミット履歴や作業内容から、
- 作業記録
- リリースノート
を自動生成する活用も考えられます。
ドキュメント整備
開発中の変更内容を検知して、
- 運用手順書
- 設計書
を更新していくような運用も将来的には実現できそうです。
個人的には、
「実装したら仕様書も更新される」
という状態を目指してみたいと思っています。
まとめ
Backlogの更新は大切です。
ただ、正直なところ面倒でもあります。
だからこそ、
「人間が頑張る」のではなく「AIが手伝う」
方向に寄せていく価値があると感じました。
今回試した範囲ではまだ制限もあります。
それでも、
- コメント追加
- ステータス変更
- 期限日更新
といった日常的な操作は十分実用レベルでした。
特に、
「開発画面から離れずにBacklogを更新できる」
という体験は想像以上に快適です。
今後Wikiやドキュメント管理まで連携できるようになると、
「作業する人」と「記録する人」を分離する
ような働き方も現実的になるかもしれません。
Backlogを利用している方は、ぜひ一度試してみてください。




