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Google Chrome を MSIXアプリ化する

Last updated at Posted at 2023-09-05

はじめに

現在は、Azure Virtual Desktop (AVD) で、ホストプールと仮想マシンを作成する際に、どれだけシンプルな画面からデプロイさせられるか? を研究しています。
その際には、いくつかのハードルがあったのですが、そこで得られたノウハウを記事にしていこうと思っています。

今回は、MSIXアプリアタッチ を扱いたいと思います。
そのうち、Google Chrome を MSIXアプリ化する部分を 当記事で扱います。
MSIX用の環境構築や、AVDへアプリを配備するためのノウハウは、以下の記事で取り扱っています。
ぜひ 併せて参照してみてください。

本記事で、Chrome をインストールしている箇所を 別のアプリに置き換えることで 同様にパッケージ化することができると思います。
なお、アプリによっては カスタマイズ等が必要になる場合がありますので、ご注意ください。そこは、MSIXに熟練して ノウハウを積んでいくしかないと思います。

前提事項

前章でも紹介した この記事 を参考にして、事前準備をしてください。
本記事では、この準備が完了していることを前提にしています。

  • 作業環境の準備
  • 証明書発行
  • MSIX Packaging Tool のインストール

用意するもの

  • 事前準備した環境
  • Google Chrome インストーラー(私は、ココ からダウンロードしました)

作業開始

  1. 事前準備した作業環境へサインインします。

  2. 作業環境上で、Google Chrome のインストーラーをダウンロードします。
    以下のように ChromeSetup.exe があれば OK です。
    image.png

  3. いま一度、以下の確認を・・・
      Windows Update が停止されている
      証明書を作成済み

  4. MSIX Packaging Tool を起動
    image.png

  5. 「アプリケーションパッケージ」を選択する
    image.png

  6. 「このコンピューターにパッケージを作成する」を選択して「次へ」
    image.png

  7. 下図の通りになっていることを確認して、「次へ」

  • MSIXパッケージツールドライバーがインストール済み
  • Windows Update がアクティブ が、「無効」
  • Windows Search がアクティブ のチェックボックスに、チェックを入れる
    image.png

8.下図のとおりに設定値を入力して、「次へ」を押します。
 ① ダウンロードした Google Chrome のインストーラーのパスを指定します。
 ② チェックをONにします。
 ③「証明書(.pfx) を使用して署名する」を選択します。
 ④ 証明書(.pfx)ファイルのパスを指定します。
 ⑤ 証明書に設定したパスワードを入力します(パスワードが合っていないと先へ進めません)
image.png

9.この画面で設定した名称が OSのアプリ名で採用されます。
  適宜入力して、「次へ」を押します。
image.png

10.Chromeのインストールが実行されます(このとき、MSIX Tool が動作をキャプチャしています)
image.png

11.インストールが終わると、Chrome が起動しますが、「閉じる」ボタンを押してアプリを終了させます。

12.MSIX Packaging Tool は、以下の画面になっているので、「次へ」を押します。
image.png

13.処理中は、以下の画面になります。
image.png

14.以下の画面では、chrome.exe を選択して「実行」を押します。
すると、Chrome が起動して インストール後の後処理の実施を求められます。
適宜、Chrome の初期設定を行い、最後に Chrome を終了させてください。
なお、ここで行った設定が引き継がれるかどうかは定かではありません。
image.png

15.「次へ」を押します。
image.png

16.「はい。次に進みます」を押します。
image.png

17.パッケージの準備処理が行われます。
image.png

18.以下の画面では、gupdate と gpdatem にチェックを入れて「選択したサービスを除外する」を選択します。すると 除外するサービスとして認識されるので、そのあと「次へ」を押します。
※MSIXでは、アプリが 自身をアップデートするような処理は、行わないほうが無難です。
image.png

19.「作成」を押します。
image.png

20.パッケージ作成中は、以下の画面になります。
image.png

21.「閉じる」を押します。
image.png

22.以下の2つのファイルが作成されたことを確認します。
image.png
image.png

以上で、MSIXパッケージの作成が完了です。

動作確認

動作確認を行うためには、作業環境とは別の クリーンな PC 上で行います。
おおまかな流れは、以下の通り。

  1. パッケージ化したときの証明書(.pfx) を、別のクリーンな PC にコピーします。
  2. 証明書(.pfx) を 承認されたユーザーのストアにインポートします。(手順
  3. 作成されたパッケージを、同じくクリーンな コピーします。
  4. パッケージを PC にインストールします。(手順
  5. インストールされたアプリケーションの動作を確認します。

証明書(.pfx) を 承認されたユーザーのストアにインポート

  1. 証明書を右クリックし、「PFXのインストール」を選択
    image.png
  2. 以下の画面で「現在のユーザー」を選択して、「次へ」
    image.png
  3. インポートする証明書(.pfx)が選択されていることを確認し、「次へ」
    image.png
  4. 証明書のパスワードを入力し、「次へ」
    image.png
  5. 「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択し「参照」を押す
    image.png
  6. 「信頼されたユーザー」を選択し「OK」を押す
    image.png
  7. 「信頼されたユーザー」が選択されていることを確認して、「次へ」
    ※証明書が 信頼されたユーザーのストアに入っている必要があります。
    image.png
  8. 以下の確認画面で、「完了」を押す
    image.png
  9. 以下のメッセージが表示されれば、無事にインポートが完了です。
    image.png

パッケージを PC にインストール

  1. パッケージをインストールします。
    パッケージをダブルクリックすると、以下のメッセージが表示されるので、その指示に従います。
    image.png
  2. PowerShell を管理者権限で起動し、上記で指示されたコマンドを実行します。
    Add-AppxPackage [アプリのパス¥アプリ名].msix
    image.png
    以下は、実行中の画面
    image.png
  3. 設定アプリで、「アプリと機能」に Google Chrome がインストールされたことを確認します。
    image.png
  4. スタートメニューなどから、インストールされた Chrome を起動できることを確認します。
    image.png

以上で、Chrome が MSIXアプリでパッケージ化されたことが確認できました。

引き続き、AVDで MSIXアプリアタッチ を実装するには、以下の記事にて 続きの操作を行ってください。

【1-5. MSIXアプリ をイメージ化する(msix -> vhdx)】

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