はじめに
チーム内の暗黙的な決め事をワーキングアグリーメント(Working Agreement)として明文化してみました。
他のチームではどんな内容を実践しているのかな、と調べてみましたが、あまり具体的な例が出てこないようです。実際決めたり運用していく中で、実際の例があると、参考になるかと思います。
そこで、細かい業務以外の文化的な部分をかいつまんで紹介してみます。
ワーキングアグリーメントとは
ワーキングアグリーメントについての詳細な説明は参考リンクに譲りますが、
簡単に説明すると「チーム内のお約束」です。
チームメンバーが自律的に働けるようにするという目的の基で、必要最低限のみんなで守っておきたい決め事です。
初版の決め方の流れは、まずはチーム内で重んじる価値観を決めた後に、具体的なルールを決めるのがいいんじゃないかと思います。
大まか素案を作るのはリーダーの采配でいいと思いますが、本決定はチームメンバー全員で話し合うのが良いでしょう。決める過程自体がチームビルディングや自律性の向上に繋がります。
後は、どのように更新して運用するかは決めておくべきでしょう。
参考
弊チームのワーキングアグリーメント
ワーキングアグリーメントの管理について
- 月に一度、全員で話し合い、見直しを行う
基本方針
- 背景・目的を意識して業務に臨む
- 主体的に業務に取り組む
- 日々の業務の中で品質向上への意識を忘れず、改善ポイントを探す
勤怠
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生産性の低下を避けるため、過度な残業は行わない
- 好きでやるのは止めないが、体調管理に十分気を付ける
- 業務上のリスクは、デイリーミーティングかSlackで素早く共有する
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休暇、遅刻、早退などの勤怠連絡は前週に連絡する
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休暇、遅刻、早退などの勤怠連絡は前日にリマインドする
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体調不良による休暇は都度相談する
- 常に他のメンバーに引き継げるように業務を遂行する
チーム内イベントに関して
デイリーミーティング
- 毎日同じ時間(〇時〇分)から開始する
- 各自、以下の項目について話す
- 前日行った作業
- 今日の作業予定
- 共有事項や懸念点など
- 共有を手早く行うため、事前に以下を行っておく
- 第三者に分かる粒度に話す内容の整理
- 自分がアサインされたタスクについてタスクボード上で更新
- 15分以内に収める
- チーム全体に関係ない話はしない
- どうしても必要な会話は解散後に行う
- 参加できない人がいる場合、進行役以外の誰かが議事録をとり、終了後1時間以内に共有する
1on1
- 会話内容はリーダーが見える化し、終了後に内容を送付する
- リーダーが1on1で知った内容は第三者に展開しない
- 1on1で発生したToDoは明示的に記録する
- 次回にToDo内容を確認する
- アジェンダはメンバーが1時間前に送付する
ツールに関して
Slack
- 業務連絡全般は基本Slack上で行う
- センシティブな情報のやり取り以外DMは使わない
- 都度Publicチャンネルに誘導する
- 承諾やお礼など一文で済むものはスタンプで済ませる
- 相手が見てないこともあるので、時間に余裕を持ったコミュニケーションを行う
- 返信に時間がかかる場合、とりあえず確認したことだけでも伝える
- 無駄なやりとりを減らすため、送付内容は事前に精査した上で投稿する
Zoom
- ハウリングを回避するため、音声はイヤホン等から出力する
- ホワイトノイズが乗りやすい人は、発言時以外ミュートにする
メール
- Slackで対応できない時のみメールを利用する
- 状況把握のため、必ずリーダーをCCに入れる
Jira
- タスク管理全般の責任はリーダーがもち、必要なタスクの作成と全体のステータス状況を確認する
- アサインされたタスクの細かい作業の可視化はメンバーが責任を持つ
Confluence
- 分析や調査内容、新ツールの使い方やトラブルシューティングなど、業務に影響を与えるナレッジは必ずまとめて蓄積する
- 典型的なものは指定のフォーマットを使う
- 他者に伝わる内容、表現で記述する
- ページの最適な置き場が分からなくとも、とりあえず作成し、後で整理する