はじめに
先日、オンボーディングに関する記事(エンジニアチームで行っているオンボーディングを紹介するよ)を拝見し、自分もリーダーの立場からチームで行っているオンボーディングに関する取り組みについて書こうと思いました。
どなたかの参考になれば幸いです。ご指摘などあれば気軽にご連絡いただけますと助かります。
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オンボーディングの取り組み
初日
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オリエンテーション
- 担当サービスの説明、チームメンバーやステークホルダーの説明、普段の業務の進め方、環境やツールなどを紹介します
- ボリュームが多すぎるので、全体観を把握してもらうことを目的として、詳細は追って説明していきます
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メンターのアサイン
- 最初の一ヶ月ほどは、新規メンバーにはメンターのサポートの中もしくはペアリングによって業務を行ってもらいます
- あまり意識はしてなかったのですが、通例として、新規メンバーの前にチームに加入したメンバーをメンターにアサインしており、その結果、説明の中で更にメンバーの理解が深まるという効用もあります
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環境のセットアップ
- 業務を行うための環境を用意します
- 細かいツールなど、希望があることもありますが、説明の都合上、一旦チームで標準的な設定を利用してもらいます
- 業務を進めて行く中で、変えていきたい部分に関しては、振り返りや1on1で要望を拾ってチーム全体で変えていきます
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チームメンバーとのウェルカムランチ
- 初日はチームメンバーとの懇親として、ランチ会をやっています
- この場で互いに人となりを知ることで、普段の雑談にも繋がっているという印象があります
1か月目
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チーム内のイベントの紹介
- デイリーミーティングや振り返りなど、普段行っているイベントの初回に紹介します
- 実際に進行する中で、目的や意識してほしいことを理解してもらいます
- 新規メンバーへの説明が主目的ですが、既存のメンバーにも再認識してもらうことも狙っています
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業務チュートリアル
- 基本的なETLと基礎集計を行ってレポート作成を行う課題をやってもらいます
- 一連の作業内容のレビューは勿論、レポート内容についても細かく試問します
- これにより、スキル的なところも勿論ですが、サービス周りのドメイン知識についても身に着けてもらいます
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ペアリングによるOJT
- OJTとして、普段行っている業務をペアリングで進めます
- 説明を交えつつ業務を進めることで、効率よく作業内容を理解してもらいます
- ペアリング形式によって、チーム内の細やかな暗黙知が共有され、メンバー間の親交が深まるといったメリットもあります
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1on1を週1で実施
- 普段は隔週で1on1を行っていますが、新規メンバーには早期に課題を発見するために毎週行います
- 業務の中での気付きや困ったことを中心に聞いていきます
- 最初の内は、関係性を深めていく必要があることと、1on1自体に慣れてもらうために、私が主導となってアジェンダを用意して進めていきます
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スキルマップの記入
- チーム内で行っている業務に必要なスキルを棚卸したスキルマップに対して、メンバーの評価をディスカッションしながら記入していきます
- このスキルマップの内容は、1on1の際に内省に活用するほか、注力してもらいたい業務の方向性の決定にも利用します
- スキルマップについては、この場だけではなく定期的に更新していき、取り組んでいた結果を反映するようにしています
2か月目以降
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ペアリングから単独での業務へ
- 慣れてきた段階でペアリングではなく、単独で業務を進めてもらいます
- 大まかな方針などはフォローしますが、基本的には性善説に基づいて、手戻りも覚悟の上で、個人の裁量に委ねます
- ただし、デイリーミーティングなどで日単位での状況確認は必ず行っています
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1on1を隔週実施へ
- 一通りOJTが終わったタイミングで、毎週から隔週へと頻度を減らします
- 毎週のままでもいいんですが、私の時間的な都合で減らしています
- 話す内容も、業務中心の話題ではなく、本人の興味や強み弱みを掘り下げ、それに対するフィードバックを行った後、タスクのアサインへ反映します
- 1on1のアジェンダは、メンバー自身に用意してもらうようにし、問題提起の意識を醸成します
- 一通りOJTが終わったタイミングで、毎週から隔週へと頻度を減らします
ドキュメント類など
俗人化を避けるために、基本的な業務に関するドキュメントは整備しているので、分からないことも、調べれば比較的対応できるようにしています。
情報整備に関しては、オンボーディングを進める際に、情報が不十分であるところが明確になるので、その時のフィードバックを受けて適宜整備を進めています。
現状、チーム内の行動指針が暗黙的になっているので、言語化して共有する必要性があると感じています。