2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

cpdctl ツールを使用した CP4DaaS の AI ライフサイクル・イベント管理

Last updated at Posted at 2023-09-15

目次

0:概要
1:cpdctlのインストールと構成
2:IBM Cloud CLIのインストールとログイン
3:cpdctlによるプロジェクト作成とSPSSストリームの準備
4:cpddtlコマンドによるSPSSジョブの実行

0:概要

IBM Cloud Pak for Data Command Line Interface (cpdctl) は、IBM Cloud Pak for Data (CP4D) および IBM Cloud Pak for Data as a Service (CP4DaaS)で、資産の作成から運用を自動化するためのCLIツールです。
本記事ではcpdctlツールを使用して、東京リージョンのCP4DaaSに新規プロジェクト作成及びジョブの実行を行います。
今回の検証コードはGitHubにアップロードしてありますのでご活用ください。

インフォメーション
弊社よりリリースされているcpdctlツールは、ツール実行環境のOS/アーキテクチャ毎にインストール用のファイルが異なります。
実際に手順を実施される場合は、ご使用される環境に応じたcpdctlツールを選択してください。
本検証では、Mac_M1環境において検証を行ないます。
cpdctlツールのダウンロードページ
https://github.com/IBM/cpdctl/releases/

1:cpdctlのインストールと構成

1-1:samples_cpdctlリポジトリから、検証コードを実行環境にダウンロード。
1-2:samples_cpdctlファイルを開き、cpdctl.ipynbを起動。
1-3:ライブラリのインストール
スクリーンショット 2023-09-05 16.57.19.png
※エラーが発生する場合は適宜、pip install してください。
1-4:cpdctlのインストール
スクリーンショット 2023-09-05 16.57.59.png
実行OS環境に合わせて、下記コード部分を変更。

CPDCTL_ARCH = "{}_amd64".format(PLATFORM)

正常にダウンロードされた場合は、cpdctlインストーラーが表示される。
スクリーンショット 2023-09-06 9.12.14.png

1-5:cpdctlバージョンチェック
インストールされたバージョンを確認。
本検証時点では1.4.34がインストールされている。
スクリーンショット 2023-09-06 9.14.33.png

2:IBM Cloud CLIのインストールとログイン

2-1:IBM Cloud CLIのインストール
OS環境に合わせてインストールコマンドを選択してください。
検証環境がMacOSなので、下記のコマンドを選択します。

curl -fsSL https://clis.cloud.ibm.com/install/osx | sh

ターミナルを開き、インストールコマンドを実行してください。
スクリーンショット 2023-09-06 9.29.34.png

インフォメーション
curlコマンドがうまく機能しない場合は、CLIインストーラー
をローカルに落として、インストールを行う。

2-2:APIキーの発行(※APIキーを発行していない方のみ)
IBM Cloudにログインし、IAMからAPIキーを発行。

2-3:IBM Cloud ログイン
APIキーの部分に、2-2で発行したAPIキーを記入。
スクリーンショット 2023-09-06 10.01.17.png
今回は、東京リージョンにログインするため、末尾に "-r jp-tok" をつけて実行。
東京リージョン以外を選択する場合は、以下の地域コードを入れて実行。
スクリーンショット 2023-09-06 10.09.29.png

2-4:IBM Cloud サービスインスタンスの確認
IBM Cloudへのログインが成功すると、現在立ち上げているサービスインスタンス一覧が表示される。
スクリーンショット 2023-09-07 9.23.39.png

3:cpdctlによるプロジェクト作成とSPSSストリームの準備

3-1:IBM Cloud Object Storage(以下ICOSと省略)の作成

ICOSの作成は、CP4DaaS Watson Studio で作成したSPSSジョブをAPI (Python Code)で実行する方法の第2章を参考にしてください。
以降は、ICOSインスタンスが作成済みであることを前提とします。

3-2:サービスインスタンスIDの確認
再度サービスインスタンスをリストし、作成ICOSインスタンスが表示されることを確認。

スクリーンショット 2023-09-07 9.40.17.png
"Cloud Object Storage-TVE-CP4DaaS"に移動すると、サービスインスタンスの詳細を確認できます。
後工程で、”ID”と”GUID”を使用するためコピー。
スクリーンショット 2023-09-07 9.45.46.png

3-3:Jsonファイルの作成
cpdctlコマンドで新規にプロジェクトを作成するために必要なJsonファイルを作成する。
先ほどメモした、”ID”と”GUID”をペースト。
また、"type"には、"bmcos_object_storage"を記入。
現在、実行中のNotebookと同じ階層に保存(※今回は、storage.jsonで保存)。
スクリーンショット 2023-09-07 9.55.58.png

3-4:新規プロジェクト作成
新規プロジェクト名は、”import-project_t1”。(※必要に応じて、プロジェクトネームを変更してください。)
末尾に"--storage @storage.json"をつけて実行。
スクリーンショット 2023-09-07 10.09.50.png
WebブラウザでCP4DaaSのUIにアクセスし、プロジェクトが作成されたことを確認。
スクリーンショット 2023-09-07 10.03.38.png

IBM cloudにログインをした2-3で表示されているアカウントIDを使用することによって、cpdctl上でプロジェクトを確認することが可能。
スクリーンショット 2023-10-27 15.51.35.png
スクリーンショット 2023-09-07 10.40.27.png

3-5:SPSSストリームの準備
SPSSストリームの作成は、CP4DaaS Watson Studio で作成したSPSSジョブをAPI (Python Code)で実行する方法の第3章を参考にしてください。
以降は、SPSSストリームが作成されていることを前提とします。

インフォメーション
cpdctlコマンドを用いて、他のプロジェクトで使用した資産をインポートすることが可能です。

STEP1:プロジェクトIDをメモ
スクリーンショット 2023-09-07 10.42.43.png

STEP2:使用したい資産をCP4DaaSのプロジェクトからインポート(※zip形式)

STEP3:インポートするzipファイルを実行中のNotebookと同じ階層に保存(※今回はTVE_cpdctl_1.zipで保存)

STEP4:cpdctlコマンド実行
スクリーンショット 2023-09-07 10.46.46.png

以下のように、資産が追加される。
(※ICOSなどプロジェクトローカル外との接続は切れるため、再度認証が必要になる。)
スクリーンショット 2023-09-07 10.48.09.png

4:cpdctlコマンドによるSPSSジョブの実行

前提条件
今回の検証で使用するSPSSストリーム使用は以下の通りです。
・モデル読み込みデータはICOSに存在。
・モデル実行ごとに、ICOSからデータ読み込み。
・計算結果は、拡張エクスポートでICOSに出力。

4-1:SPSSストリームのジョブを作成
スクリーンショット 2023-09-07 11.04.46.png

4-2:SPSSアセットサーチ
作成したジョブがavailable状態にあることを確認。
スクリーンショット 2023-09-07 11.06.54.png

4-3:SPSSジョブの実行
4-3-1:APIキー認証(※SPSSジョブを新規に作成し、実行するためにはAPIキー認証が必要。)
スクリーンショット 2023-09-07 11.44.19.png
既存のAPIキーを発行している方は、既存のAPI鍵を使用をタップし、認証作業を行う。
APIキー未発行の方は、新しいAPI鍵の生成をタップし、認証作業を行う。
スクリーンショット 2023-09-07 11.45.35.png
4-3-2:SPSSジョブの実行
”project-id” 本記事 3-5:SPSSストリームの準備で控えたプロジェクトIDを記入
”job-id”   本記事 4-2:SPSSアセットサーチで確認したジョブのIDを記入
問題なく実行されると、Startingに移行。
スクリーンショット 2023-09-07 12.02.23.png

インフォメーション
Notebookのジョブを実行する場合は、"NOTEBOOK_PARAMETER=example value"に変更してください。

{"env_variables": ["NOTEBOOK_PARAMETER=example value"]}

”run-id”を記入し、実行ステータスを確認。
正常にジョブが進行すると、SPSSストリームのジョブ実行が完了し Stream execution complete と表示される。
スクリーンショット 2023-09-07 12.09.15.png
CP4DaaS上でも、ジョブが問題なく実行完了していることを確認。
スクリーンショット 2023-09-07 12.11.55.png
拡張エクスポート先である、ICOSに計算結果が出力される。
スクリーンショット 2023-09-07 12.12.22.png

cpdctl ツールを使用した AI ライフサイクル・イベントの管理の解説は以上になります。

参照資料

IBM CPDCTL GitHub
IBM Cloud サービスID作成方法
IBM cpdctl CLI on IBM Cloud

2
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?