こんにちは、MCP を増やす前に「何を調べたいんだっけ?」と立ち止まるようになったアーキテクトのやまぱん!です 😅
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AI に技術の質問をしたとき、学習済みの知識だけでなく、いま公開されている公式ドキュメントを確認してから答えてほしいことがあります。
そんなときに使えるのが、各社のドキュメント検索用 Model Context Protocol(MCP)サーバーです。この記事では MCP の基本を短く整理し、私が 2026/09/08 時点で確認した 8 系統を紹介します。あわせて、AWS が現在移行先として案内している AWS MCP Server も参考枠で整理します。
TL;DR
- MCP は、AI アプリケーションと外部のデータやツールを共通形式で接続するためのオープンな標準です
- ドキュメント検索 MCP を使うと、AI が公式ドキュメントを検索し、回答の根拠として取得できます
- 同じ公式 MCP でも、認証不要、API キー、OAuth、PAT、SigV4 など条件が異なります
- VS Code 専用ではなく、GitHub Copilot CLI など対応クライアントからも利用できます
- 「新しい」「高機能」だけでなく、検索したいのか、リソースを操作したいのかで選ぶことが大切です
- AWS は現行の AWS MCP Server への移行を推奨していますが、AWS アカウントなしの調査用途なら AWS Knowledge MCP Server も選択肢です
そもそも MCP とは
Model Context Protocol(MCP)は、AI アプリケーションを外部システムへ接続するためのオープンな標準です。
公式ドキュメントでは、USB-C のような共通の接続口に例えられています。AI クライアントごとに個別連携を作り直す代わりに、MCP に対応したサーバーを複数の対応クライアントから利用できます。
MCP の構成には、主に次の 3 つが登場します。
| 要素 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| MCP Host | AI アプリケーション全体を管理する | VS Code、GitHub Copilot CLI |
| MCP Client | 1 つの MCP Server との接続を維持する | Host 内に作られる接続コンポーネント |
| MCP Server | データや機能を MCP として公開する | Microsoft Learn MCP Server |
MCP Server が公開できる代表的な機能は、次の 3 種類です。
-
Tools: 検索や API 呼び出しなど、AI が実行できる機能 -
Resources: ファイルやデータベースのレコードなど、参照できるデータ -
Prompts: 再利用できる対話テンプレート
つまり、MCP はドキュメント検索専用の仕組みではありません。検索は MCP の用途の 1 つです。
MCP は何種類あるのか
MCP Server は 1 本の分類だけでは整理できません。私は次の 4 軸で見ると分かりやすいと考えています。
| 分類軸 | 主な種類 | 選ぶときの観点 |
|---|---|---|
| 接続方式 | Streamable HTTP / stdio | 外部サービスへ直接つなぐか、ローカルプロセスを起動するか |
| 提供元 | 公式 / コミュニティ / 自作 | 情報源、保守主体、信頼性を確認できるか |
| 機能 | ドキュメント検索 / 操作 / 社内データ参照 | 読み取りだけか、外部環境を変更できるか |
| 認証 | 不要 / API キー / OAuth / PAT / SigV4 | アカウント、権限、秘密情報の管理が必要か |
たとえば Google Developer Knowledge MCP Server は、Google 公式、ドキュメント検索、Streamable HTTP、API キー認証という複数の属性を持ちます。「MCP には 4 種類ある」という意味ではなく、4 つの観点で確認するという整理です。
公式ドキュメント検索 MCP 8 系統 + 参考 1
| MCP Server | 主な検索対象 | 接続 | 認証 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| Microsoft Learn MCP Server | Microsoft Learn の公開ドキュメントとコードサンプル | Streamable HTTP | 不要 | Microsoft 製品を調べる基本候補 |
| Microsoft Release Communications MCP Server(MRC MCP Server) | Azure Updates、Microsoft AI at Work ロードマップ | Streamable HTTP | 不要 | リリース情報に特化 |
Remote GitHub MCP Server の github_support_docs_search
|
GitHub 製品・サポートドキュメント | Streamable HTTP | OAuth または PAT | 追加 toolset の有効化が必要 |
| AWS Knowledge MCP Server | AWS Docs、ブログ、What's New、Well-Architected | Streamable HTTP | 不要 | たまに AWS を調べる用途にも使いやすい |
| Google Developer Knowledge MCP Server | Google Cloud、Firebase、Android など | Streamable HTTP | API キー / OAuth・ADC | 2026/04/16 に GA |
| Docs MCP(OpenAI) | OpenAI 開発者ドキュメント | Streamable HTTP | 不要 | OpenAI API の仕様確認に使う |
| Anthropic Documentation MCP Server | Claude API と Anthropic Platform | Streamable HTTP | 不要 | Claude API の仕様確認に使う |
| Claude Code Docs MCP | Claude Code のドキュメント | Streamable HTTP | 不要 | Claude Code に対象を絞った全文検索 |
この表は 2026/09/08 時点の公式情報と私の環境での確認結果をもとにしています。提供状態、エンドポイント、ツール名は変わる可能性があるため、導入時は各公式ページも確認してください。
参考 +1: 現行の AWS MCP Server
上の 8 系統はドキュメント検索を主目的に選んでいます。一方、AWS が現在移行先として案内している AWS MCP Server は、AWS Knowledge Tools と AWS API Tools をまとめたマネージドサーバーです。
| MCP Server | 主な機能 | 接続・認証 | 私の扱い |
|---|---|---|---|
| AWS MCP Server | AWS ドキュメント検索、スキル取得、AWS API 操作 | Streamable HTTP + OAuth、または stdio proxy + SigV4 | AWS アカウントがないため未使用 |
AWS 公式は、AWS API MCP Server または AWS Knowledge MCP Server を利用中なら、ツール競合を避けるため AWS MCP Server へ切り替えるよう推奨しています。ただ、私は AWS アカウントを持っておらず、必要なのはたまの公式情報検索です。そのため、現時点では認証不要の AWS Knowledge MCP Server を使っています。
検証環境と確認結果
今回の検証環境は次のとおりです。
- OS: Windows 11
- VS Code: 1.136.1
- GitHub Copilot CLI: 1.0.84-1
- 確認日: 2026/09/08
各 MCP Server に initialize と tools/list を送り、公開ツールを取得した後、代表的な検索ツールを 1 回ずつ実行しました。
| MCP Server | 取得したツール数 | 代表検索 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Learn | 3 | Azure Managed Identities | Microsoft Learn の公式 URL を取得 |
| MRC | 4 | Azure VM の更新 | 更新タイトルと ID を取得 |
| GitHub Support Docs | 1 | GitHub Actions workflow syntax | GitHub Docs の公式 URL を取得 |
| AWS Knowledge | 5 | Lambda function URLs | AWS 公式ドキュメントを取得 |
| Google Developer Knowledge | 3 | Cloud Run container runtime | Google Cloud Docs の公式 URL を取得 |
| Docs MCP(OpenAI) | 5 | Responses API tools | OpenAI Developers の公式 URL を取得 |
| Anthropic Documentation MCP | 4 | Claude tool use | Claude Platform Docs の公式 URL を取得 |
| Claude Code Docs | 3 | MCP server configuration | Claude Code Docs の公式 URL を取得 |
8 系統とも初期化、ツール取得、代表検索まで成功しました。ただし、MRC の一覧データは URL 専用フィールドを常に返すとは限りません。更新 ID から詳細を取得するか、回答時に参照 URL を付けるよう明示すると扱いやすくなります。
比較表だけでは分かりにくい 3 つの差
Microsoft Learn と MRC は検索対象が違う
Microsoft Learn MCP Server は Learn の公開ドキュメント、記事全文、コードサンプルを扱います。Microsoft Release Communications MCP Server(以降、MRC MCP Server)は Azure Updates と Microsoft AI at Work ロードマップに特化しています。どちらも認証不要ですが、一般仕様は Learn、リリース情報は MRC と使い分けます。
GitHub Docs 検索は追加 toolset
github_support_docs_search は Remote GitHub MCP Server 専用の追加 toolset で、既定構成には含まれません。リポジトリや Issue などの既定機能も残す場合は、次のヘッダーを追加します。
"headers": {
"X-MCP-Toolsets": "default,github_support_docs_search"
}
VS Code 1.101 以降では OAuth を利用できます。ほかの MCP Host では PAT が必要になる場合があるため、クライアント側の公式手順も確認します。
Docs 検索だけに絞るなら、読み取り専用の https://api.githubcopilot.com/mcp/x/github_support_docs_search/readonly を指定できます。Copilot CLI の組み込み GitHub MCP Server では、起動時に --add-github-mcp-toolset github_support_docs_search を渡す方法もあります。
Google はクライアントに合う認証を選ぶ
Google Developer Knowledge MCP Server は 2026/04/16 に GA しました。GitHub Copilot などのサードパーティ IDE / CLI では API キー、対応するエンタープライズ環境では OAuth / Application Default Credentials(ADC)を利用できます。API キーは対象 API だけに制限し、URL のクエリではなく X-Goog-Api-Key ヘッダーで渡します。設定ファイルへ平文で直接書かないようにします。
検索対象は公開されている英語ドキュメントです。日本語で質問しても、返る根拠は英語版になる点に注意します。
ブラウザーに出た OAuth の 401 invalid_client と MCP の API キーエラーは別経路の場合があります。画面だけでキーの誤りと決めつけず、MCP の接続状態と API 応答を分けて確認するのがポイントです。
VS Code と GitHub Copilot CLI に設定する
MCP Server は VS Code 専用ではありません。同じエンドポイントを複数の対応クライアントから利用できます。ただし、設定ファイルのキーはクライアントごとに異なります。
VS Code
VS Code は、ユーザー単位またはワークスペース単位の mcp.json に登録します。コマンドパレットの MCP: Open User Configuration を使うと、現在のユーザープロファイルに対応するファイルを開けます。
{
"servers": {
"microsoft-learn": {
"type": "http",
"url": "https://learn.microsoft.com/api/mcp"
}
}
}
既定の Windows プロファイルでは %APPDATA%\Code\User\mcp.json が例ですが、VS Code プロファイルごとに場所が変わります。ワークスペース設定は .vscode/mcp.json です。追加後は MCP: List Servers で確認します。
GitHub Copilot CLI
GitHub Copilot CLI は /mcp add、または ~/.copilot/mcp-config.json から登録できます。
{
"mcpServers": {
"microsoft-learn": {
"type": "http",
"url": "https://learn.microsoft.com/api/mcp",
"tools": ["*"]
}
}
}
私の環境では Microsoft Learn、MRC、AWS Knowledge を両方へ登録し、Copilot CLI からもそれぞれ代表クエリが成功することを確認しました。
設定後は接続表示だけで終わらせず、サーバー名を指定して代表的な質問を 1 件実行します。
Use the aws-knowledge MCP server to find the AWS documentation title for Lambda function URLs.
ツールが表示され、公式ドキュメントのタイトルや URL が返れば、実利用まで確認できています。
選定と確認のチェックリスト
- 目的と情報源を決める: 検索、参照、作成、変更のどれか
- 認証と権限を確認する: 読み取り専用か、外部環境を変更できるか
- 実際に試す: 必要なツールが見え、代表クエリが成功するか
API キーや PAT は設定ファイルへ直接書きません。VS Code では ${input:...}、Copilot CLI では環境変数展開など、各クライアントが公式に案内する方法を使います。ユーザー設定のスクリーンショットにも秘密値が映る可能性があるため、そのまま公開しません。
Claude Code Docs MCP には検索・参照ツールのほか、ドキュメントチームへ送信する submit_feedback も含まれていました。検索専用で使う場合、このツールは明示的な承認対象として扱います。
また、MCP の検索結果だけで価格、提供リージョン、廃止日を確定しないようにします。回答に含まれる公式 URL を開き、必要なら公式リリースノートも確認します。コミュニティ製 MCP は提供者、ソースコード、要求権限、更新状況も確認します。
まとめ
ドキュメント検索 MCP は、必要なときに AI が公式情報を取りに行く経路です。検索対象、接続方式、提供元、認証方式を確認し、最後は代表クエリが動くところまで試します。
複数ベンダーを調べる人は、まず認証不要の公式 MCP Server から少しずつ追加し、必要なものだけ残すのが扱いやすいかなと思います!
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- Copilot 系ツール全体の比較: Azure 利用者向け! Copilot 系 AI ツール 8 選の使い分け!
参考資料
- Model Context Protocol: What is MCP?
- Model Context Protocol: Architecture overview
- Microsoft Learn MCP Server の概要
- Microsoft リリース コミュニケーション MCP Server
- GitHub MCP Server
- Remote GitHub MCP Server
- AWS Knowledge MCP Server の一般提供開始
- Setting up the AWS MCP Server
- Introducing the Developer Knowledge API and MCP Server
- Google Developer Knowledge MCP
- Docs MCP(OpenAI)
- Google Developer Knowledge リリースノート
- Anthropic Platform Docs MCP
- Claude Code Docs MCP
- Claude Code MCP quickstart
