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はじめに

「業務改善のアイデア出して」
「スピード感を持って業務を進めてください」
...そんなこと言われても、やり方知らない!

そんなあなたにはPDCAやOODAという思考法が必要かもしれません。
この記事では、PDCAやOODAのメリット/デメリットや向き不向きの実例を解説します。

対象者

この記事は下記のような人を対象にしています。

  • 駆け出しエンジニア
  • プログラミング初学者
  • PDCAって聞いたことあるけど、やり方知らない人
  • OODAって何て読むの?な人

結論

  • 中長期の目線が必要or定型業務ならPDCA
  • 短期的な視点orアイデア発想が必要ならOODA

PDCAとは

PDCAは工場の業務改善のために編み出された思想です。

Plan(計画する)

まずは現状を分析し、目標を設定します。
現状分析にはIPO/SIPOCロジックツリーが役立ちます。
目標設定には5W2HSMARTが便利でしょう。

目標を設定した後、アクションプランを計画します。
計画の立案にはSWOTペイオフマトリクスなどを使います。

Do(実行する)

目標と計画が定まれば、あとはやるだけ。
やる順番はGTDで管理し、全体スケジュールはガントチャートで管理しましょう。

Check(振り返る)

実行がひと段落したら、その結果について、振り返りを行います。
目標がSMARTに設定できていれば、数字で振り返りができるのでおすすめです。

Action(改善する)

振り返りを終えたら、次のサイクルに移るための改善案を考えましょう。
KPT(Keep/Problem/Try)などで改善案を出していきます。

上記の4つのパートを1サイクルとして、どんどんサイクルを進めていくのがPDCAの基本的な流れになります。

PDCAのメリット/デメリット

全てうまくいきそうなPDCAですが、良いところもあれば、悪いところもあります。

PDCAのメリット

  • 目標が明確になる
  • 実行に集中できる
  • 改善点が分かりやすい

PDCAのデメリット

  • Planに時間をかけ過ぎて、それ以外が疎かになりがち
  • 想定外の事態に弱い
  • 新しい発想が生まれにくい

PDCAに向いている業務

PDCAは元々、アメリカで工場のライン作業の品質を上げるために発想された思想です。
日本に持ち込まれて、アメリカ人以上にうまく使えたおかげで、日本の製造業が高度経済成長期を支えたのはあまりにも有名な話。

というわけで、以下のような、製造業系の業務に向いています。

PDCAに向いている業務

  • 中長期の視点が必要な、企業の戦略立案
  • ルーティーンワークが多い業務(工場のライン作業など)
  • 失敗したら取り返しのつかない業務

プログラマーの仕事でも、保守運用の定型業務はPDCAサイクルで進めるとうまくいきそうですね。

OODAとは

OODAは「ウーダ」と読みます。
OODAはスピード重視のプロセスになります。
アメリカの空軍パイロットが朝鮮戦争で戦績を上げた時の体験をもとに理論を組み立てました。

Observe(観察する)

まずは現場で起きていることを観察します。
このときに、今までの常識を一旦忘れて、観察に徹する、という姿勢が大事です。

Orient(理解する)

観察して得られた情報から原因を推察したり、それに対する対応策のアイデアを出します。
この段階では「出来なさそう」「あほらしい」みたいなバイアスは一旦外して、とにかく自由にアイデアを出すのが大事です。

Decide(決める)

理解するフェーズで出たアイデアから、実行するものを決めます。
このとき、PDCAのPlanのようにガッチリとした目標や行動指針のようなものは要りません。
「現状でベストだと思われるのはこれだから、まずやってみよう」という気持ちでOKです。

Act(実行する)

最後に実行します。
この実行の結果、何かしらの変化が起きるはずなので、それをまた観察して、OODAループを繰り返していく...そして成功するまでやり続ける、という流れになります。

OODAのメリット/デメリット

PDCAに比べて新しい発想のOODAですが、当然メリット/デメリットがあります。

OODAのメリット

  • 最初から成功する必要がないので、精神的に楽。
  • 素早く行動できる
  • 状況の変化に強い

OODAのデメリット

  • 失敗する確率が高まる
  • ルーティーンワーク/業務改善に不向き

OODAに向いている業務

刻々と状況の変わる戦場でいかに敵機を撃墜して生還するか、というミッションのために編み出された思考法のため、徹底した現場主義がOODAの特徴です。
下記のような業務が向いているでしょう。

OODAに向いている業務

  • 短期的に結果が求められるプロジェクト
  • 状況が目まぐるしく変化するクライアントワーク
  • 新しい発想が必要な業務

プログラマーの業務だと、新機能の実装や、障害の修正などに向いているでしょう。

PDCAとOODAは表裏一体

計画重視で定型業務の改善に強いPDCAと、スピード重視でアイデア発想に強いOODA。
「PDCAはオワコン。OODAが最新の思考法だ!」という論調が流行っていますが、自分は賛成しかねます。
どちらもあくまで思考法なので、どちらか一方しか使ってはいけない、というわけではありません。
それぞれに強み・向き不向きがあるので、うまく使い分けていくのがベストだと思います。

おわりに

PDCAとOODAについてまとめました。
うまく使い分けて業務を効率よく進めましょう。

参考記事

【もう時代遅れ?】PDCAとは? 致命的な問題点、失敗する原因、企業事例

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