はじめに
「転職活動、今のままでいいのかなぁ...」
「自分のキャリアってどうしたらいいのかなぁ...」
と悩んでいるあなた!
クロスSWOTを使えば解決できるかもしれませんよ!
この記事では、現状分析+解決策のアイデアをガッツリ出せるフレームワークであるクロスSWOTについて解説します。
対象者
この記事は下記のような人を対象にしています。
- 駆け出しエンジニア
- プログラミング初学者
- プログラマー転職活動中の人
- キャリアに悩んでいるプログラマー
結論
クロスSWOTなら、現状分析+解決策のアイデアをガッツリ出せるのでおすすめ!
SWOTとは?
SWOT(スウォット)とは、4つの項目について分析するためのフレームワークです。
SとWは内的要因、つまり自分のこと。
OとTは外的要因、つまり他人、会社、業界、社会などです。
※あくまで分析のためのフレームワークで、意思決定をするためには、後述の「クロスSWOT」が必須なので、勘違いしないように!
SはStrength(強み)=自分のプラス要因
「強み」は自分の得意なことです。
下記のような基準で項目を出していきましょう。
- 自分の好きなこと
- 自分の得意なこと
- やっていて楽しいこと
- 他人よりも上手にできること
- 他人に褒められること
WはWeakness(弱み)=自分のマイナス要因
「弱み」は自分の不得意なことです。
下記のような基準で項目を出していきましょう。
- 自分の嫌いなこと
- 自分の不得意なこと
- やっていて辛いこと
- 他人よりも上手にできないこと
- 他人に叱られること
OはOpportunity(機会)=社会のプラス要因
「機会」は自分にとって有利な環境の変化です。
下記のような項目で、自分にプラスになる要因を出していきましょう。
- 友人
- 家族
- 会社の同僚、先輩、上司
- 会社の方針
- 業界の動向
- 社会、政治の動向
TはThreat(脅威)=社会のマイナス要因
「弱み」は自分にとって不利な環境の変化のことです。
下記のような項目で、自分にマイナスになる要因を出していきましょう。
- 友人
- 家族
- 会社の同僚、先輩、上司
- 会社の方針
- 業界の動向
- 社会、政治の動向
実際にSWOTで「35才の未経験プログラマー転職」を分析
上記のように解説されても、ピンと来ませんか?
では、私が35歳で未経験からプログラマーに転職した際のSWOT分析を下記に示します。
はい、こんな感じです。
とりあえずこれだけでは、何をしたら良いか、わかりませんね...。
次に、この4項目を活用して「クロスSWOT」をやってみたいと思います!
クロスSWOTとは?
SWOT分析で書き出した4項目を活用して、意思決定をするためのフレームワークです。
SWOTの4項目をそれぞれ掛け合わせて、適切な戦略を考えます。
SO戦略は「競争優位性をさらに高めるための戦略」
自分の強みをさらに活かすアイデアのことです。
正直、ここはそんなに出てこない...というのが現実です。
あったらラッキー、くらいの気持ちが良いと思います。
ST戦略は「競合と差別化する戦略」
環境は厳しいが、自分の強みを活かせるポイントを探し、競合に勝っていく戦略です。
35才転職戦略の例でいくと、「周囲は若くて元気な転職者だらけだが、年齢と経験を重ねた自分にしかできないことがあるはず!」と実績をアピールしていきました。
WO戦略は「自分の弱点をカバー・改善する戦略」
自分にとって弱みだったとしても、環境は上向きなので、なんとか誤魔化す・カバーして乗り切るための戦略です。
35才転職戦略の例でいくと、「マイナーな条件は妥協する」「とにかくいっぱい面接を受ける」などで年齢や未経験という弱点をカバーしよう、というものです。
WT戦略は「ダメージを最小限に抑える戦略」
自分にとって弱みであり、環境も悪い場合、負ける可能性が高いです。
WT戦略は勝つための戦略、というよりは、被害を最小限に抑える、押さえ案、という位置づけです。
35才転職戦略の例でいくと、「36才までに内定がなければ、プログラマーは諦める」「他の方法で収入を上げる」などが挙げられます。
実際にクロスSWOTで「35才の未経験プログラマー転職」を分析
さて、SWOTで分析した項目を活用して、実際にクロスSWOT分析してみましょう。
かなり具体的なアイデアがたくさん出てきました。
クロスSWOTでは、「アイデアをたくさん出す」ことが目的なので、これでOKです。
「じゃぁどれからやろうかな...」と悩んだ時には、ペイオフマトリクスという優先順位付けのフレームワークがあるので、ご活用ください。
また、優先順位が決まったけど、「いつまでにどうやれば良いのだろう...」と悩んでいるあなたには目標設定のフレームワークであるSMARTがおすすめです。
おわりに
現状を分析し、解決するアイデアを出すクロスSWOTについてまとめました。