分散型SNSの未来：ActivityPub互換SNSの重要性

結論から言えば、分散型SNSが公正競争およびユーザーの安全性を確保するのに必要だとは思いません。

民間SNSは、特定の企業によって運営されており、その企業の方針や利益によって情報がコントロールされる可能性があります。これにより、公正な競争や情報の多様性が損なわれることが懸念されます。

X社が運営するサービスであるXを例に挙げれば、現在においてもX社の判断でポストを削除したり、アカウントを削除したりしています。
そういったことを踏まえれば、質問者が懸念している企業による情報コントロールや情報の多様性が損なわれているということは発生している考えており、「情報の自由な流通という観点から見ると」民間SNSは自由ではないと言えると思います。

ただ、削除されているコンテンツの大部分は有害なものであり、それらを放置することはユーザの安全性が損なわれるとも考えています。
非常に攻撃的な内容、誤った情報、プロバガンダ等の有害な情報は、ユーザに心理的なダメージを負わせたり、間違った判断を誘発することになります。
そういったものを削除するには現行の民間SNSのような中央集権的な仕組みが必要があると思います。
自由ということは悪も許すという意味だと考えているので、悪意のあるユーザがいる以上、「自由」＝「公平で安全」は成り立ちません。
（余談ですがこの世の全員が善であれば、自由=公平安全が成り立つと思います。ただその場合民間SNSも善なので公平中立性は保たれており、分散する必要性がないかもしれないという話もあります。）

今はXやfacebook等の複数の民間SNSがあり、それぞれがそれぞれのポリシーで運営されています。
一つに依存すればその会社による情報コントロールの影響を受けるかもしれませんが、複数やっていれば、適切に情報を得ることができるでしょう。
さらには、情報発信（および受信）はSNSだけでなくHPやブログ、ネットニュースなど数多あり、それらを確認することでより正確な情報を得ることができると考えています。

今のSNSが公平安全であるとは思えませんが、分散型がいまよりも公平安全になるとは思っていません。
我々が安全かつ公平な情報を得るためには、複数の情報源から情報を集めることと、情報源が公平・正確に情報発信しているかを常に見張ることだと思います。