1. はじめに
Meta Quest 3の登場により、Mixed Reality（MR）アプリケーション開発は新たな段階に入りました。高解像度パススルー機能により、一台のデバイスでVRとARの両方の体験を提供したり、開発したりできる環境が整ったのです。
QuestアプリをUnityで開発するにはMeta社が提供するMeta XR SDKを使う方法と、Unity社が提供するXR Interaction Toolkitを使う方法があります。これまで、Meta XR SDKを用いた開発手順を紹介する記事を公開してきました。
そこで今回はXR Interaction Toolkitを用いた開発手順に注目した解説記事を書いてみることにしました。
本連載の位置づけとしては、初心者がXR Interaction Toolkitで提供されているプレハブやスクリプトの使い方を段階的に学習できるチュートリアルを目指しています。トピック毎に記事を分け、特定の機能を実現するための最小構成を学べる資料になるように構成しています。
2. 連載目次
基本編
- XR Interaction Toolkitのインストールとプロジェクトの設定
- MetaQuestでオブジェクトをVR表示（XRI版）
- MetaQuestのパススルー機能を使ったAR表示（XRI版）
- MetaQuestのロコモーションをオフにする（XRI版）
インタラクション編
記事の間違いのご指摘や、修正のご提案、勉強してみたい内容などがあればぜひご連絡ください。
X(旧Twitter): https://twitter.com/Taka_Yoshinaga
3. 対象読者
本連載は以下のような方を対象としています：
- Unity初級〜中級者：Unityの基本操作は理解している
- XR開発初心者：VR/AR開発に興味があるが経験は少ない
- Meta XR SDK経験者：XR Interaction Toolkitへの移行を検討している
- Quest開発初心者：Meta Questでのアプリ開発を始めたい
4. GitHub
本記事で作成したサンプルはGitHubでも公開しています。
GitHubのXRI_Samplesプロジェクトを活用してください。
各チュートリアルに対応するサンプルシーンが含まれているため、動作確認や学習の参考にご活用ください。