きっかけ
Qiitaに対する意見記事が最近連発しておりその中の全ての開発者がQiitaへのアウトプットをやめるべき理由にたいしてコメントをすることによりバズることに手を貸した1。
コメント欄でも炎上を狙った記事だとの批判もあったがOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)の概念について私の信念と異なっていたので意見した。
一連の流れでQiitaでお金が稼げるなら質の高い記事がもっと増えるのではないかという提言という記事が出たのでそのことについて主に意見を述べる。
コメント欄では長くなるので記事でします。
Qiitaの目指す世界
- プログラミングに関する再利用性・汎用性の高い情報が集まる場をつくろう
- 「あなた」と「誰か」がつながる場としていこう
これこそOSSやフリーソフトウェア運動に繋がる理念だと思っていますがそれと違う理念でOSSを論じてQiitaに重ねることでQiitaでマネタイズできないと語っていたので、「すべての〜」に反対意見を述べた、またQiitaにお金を介在させることでOSSの理念にそぐわない場になるのではないかと懸念しているので意見を述べる。
オープンであることとフリーであること
オープンはもちろん開かれていることでOSSならソースが見れることである。
フリーは無償と捉えられがちだがフリーソフトウェア運動では自由の意味である。
OSSが進んでいくためには開発する人が必要で開発する人はないように通じている必要がある。そして自由に出入りできるので情報の共有が肝になる。
こういった点はQiitaの情報共有とにている思う、だからこそQiitaはオープンでフリーな場だと考えてるし、そうあるべきだと思っている。
マネタイズによって壊されるオープンでフリーな性質
私はお金が介入することでこのオープンでフリーな性質が壊れると思っています。
元記事にあった個人ブログはQiitaに対するではないので割愛として
有料記事化
これは言わずもがな。読むためにお金という障害がある以上オープンな場ではありません。
イイネに応じた報酬
冒頭で述べたように私はある記事をバズらせ(炎上せ)ました。
イイネが有料だったら記事元にお金を発生させたくなかったのでやってなかったかもしれません。
私はコメントによる間違いの訂正はオープンなQiitaの強みの一つであると思っていますし一連の記事やコメントでも同じ考えが多くいると認識していますがお金が発生することによりそれが阻害される可能性があります。
そうでなくてもセンセーショナルなタイトルやさらには間違った内容が増えると思います。
イイネに加えてヨクナイね、ふつうだネやClap(複数回可能なイイネ)の提案もありますがスパムやサブアカウントの問題などもあります。
そしてそれを運営が監視するということは、オープン性が縮小していくことだと思います。
「Qiitaでのアカウント停止について」の大事な3点。HRTは最重要ガイドライン・スルースキルを身に着けよう・停止理由は「技術的誤り」ではない。のコメントあるようにコメントに込められた攻撃性が指摘されていますが、ことお金が人は絡むとより攻撃的になります。
人の心情の自由ははお金によって簡単に動きます。これはフリーからは程遠いと思います、つまりフリーであるためには無料であることが必要だと思います。
報酬をどう渡すか
報酬を渡すとなると銀行口座を教えてもらうなど何か手段が必要になります。最近流行りの仮想通貨でも良いですが全員がやってるというわけでもないですし。
となると何か個人情報を登録してもらうという心理的障壁ができてオープン性が下がると思います。
ひとまず結論
Qiitaに望むことはありません。今までのままのプラットフォームの提供をお願いします。
そして今までのままの理念を貫いてほしいです。
関係する雑記
Qiitaを使ったマネタイズ
これが無理だとは思っていません。それはフリーソフトウェアは使い方は自由だからです。アイディア次第でどうにかなるとは思っています。
殆どのアイディアはコメント欄で出たもののパクリです。
個人ブログ
利用規約に下のようにあります
著作権を侵害しない
他人の書いたソースコード、そのほか写真・イラスト・音楽などに関して、権利者の許諾なく複製して掲載する著作権の侵害はやめましょう。引用する場合は、配布元のライセンス規約に従い、適切な表記で掲載してください。
Qiitaに投稿された記事自体の著作権は下のようなので書いた人の好きにしていいと思います2。
つまりマルチポストNGではないのでQiitaと自分ブログに投稿しておくということは規約違反ではないと思います。
同じ内容だとQiitaしかみないんじゃないか。という場合は索引ページなどを自分ブログに作るなどすれば自分ブログに引き込めんじゃないでしょうか。
何か作ってそれに関する記事を書く
宣伝や販売を主目的とした記事は投稿しない
技術に関する情報共有を目的としていない、宣伝や販売を主目的とした記事は投稿しないようにお願いします。なお自社や自作の技術的な解説等を主目的としている記事は、宣伝や販売には当たりません。 ご自身の書いた記事が「宣伝や販売に当たるのか判断に迷う」といった場合は、サポート窓口へお問い合わせください。
とあるのでなにか作ってそれに関する記事をかけば規約上はセーフだと思います。実際、WebAPIを作ってデプロイしてみた系の記事はちらほら見ますし完成品もリンクがあったりを見たことはあります。
(多分非常にセンシティブな部分なので機能解説と実装まで入れるべきだと思います。)
QiitaもAPIがあるらしいのでそれを使って何か作ってみて別のアドレスからAPIを叩いての便利ツールなどはできそうですし需要もありそうな気がします。
meta Qiita
@mpyw さんがコメント欄で
Meta Stackoverflow 的なノリで Meta Qiita つくろう (たぶん流行らない)
現状のQiitaが好きなので本体は変えてほしくないけどお金を取るとより記事が良くなると思うなら作ってみるのも一手じゃないかと...
デザインも機能もシンプルなので技術に自身がある人ならなんとかなるんじゃないかと思います。
お金が絡むと運営が大変になりそうなのでそっちのほうが問題になりそうな気もしますが...
これは現在でも可能な事ではあるのですが、投げ銭をデフォルトでサポートするなどあれば良いのではないかなと思いました。
私は怠惰で最新技術を追ってないので間違ってるかもしれませんが全員が自由に投げれて受け取れるシステムというのは今の日本では難しい気がします。
プラグイン的に外部にそういう機構を入れるとか、アカウントの追加機能ならできそうですがすべてのは難しいと思います、誰でも参加できるの障害を上げれば可能だと思います。
Qiitaをマネタイズに使うアイディアの最後に
@YumaInaura さんがコメント欄で
エンジニア=道具を使うのがうまい人が集まっているわけだから、きっともっと上手にできるはず。
と言っています、にQiitaを有料化しろとか、個人ブログにするとかは3、何かを作るエンジニアとしては安直すぎると思います。
最後に、何故、記事が炎上したかの考察
「HRT」=「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」が足りなかったから、これはユーザー間でもそうですが何よりQiitaへのHRTが足りなかったように思います。
有るアカウント停止に端を発しQiitaでのアカウント停止に関する考えについてにある
Qiitaでは「技術的にレベルが低い」「技術的に間違っている」「Qiitaというサービスや運営に批判的である」といった理由で記事の非公開化やアカウント停止という措置を取ることはございません。
を試すような記事が出た。私がバズらせるに加担した「全ての開発者が〜」はそれた特に顕著だったと思う。
これはQiitaの運営に対してHRTを足りないと思う、特にQiitaのオープンでフリーな性質を好んでいた私にとって不快に感じたので @qiitadaisuki さんに攻撃的になったと思う。
一連の記事は特にQiita運営に対してHRTを欠いた記事があったように感じる。HRTを欠いたものを見ると反応もHRTを欠いてしまう。