最近Qiitaで、全ての開発者がQiitaへのアウトプットをやめるべき理由という記事を見つけました。この記事を読んだ率直な感想は、「云わんとしていることは分かるが、解決策間違ってね?」というものでした。
僕は逆に、「Qiitaがこのように変わってくれたら、もっと良記事が増えて、Qiitaへ来る人が増えて、日本のエンジニア界隈がさらに盛り上がるのではないか」という視点で、Qiitaに投稿するという形で意見を書きたいと思います。
意見とは、タイトルにもあるように、Qiitaでお金が稼げるなら質の高い記事がもっと増えるのではないかというものです。
なぜエンジニアはQiitaに記事を書くのか
エンジニアがQiitaにアウトプットをする一番大きな理由は、
日本のエンジニアが集まるプラットフォームとして最大級だから
だと思っています。Qiitaに質の高い記事を書けば多くのエンジニアが注目してくれて、半ば勝手にはてブやTwitter等で拡散されて多くのエンジニアの目に触れます。また、Qiitaのコントリビューション数をアウトプットの証明として使うこともできます。
ゴミ記事問題や、アカウント停止問題など様々ありますが、これらもQiitaを多くの人が使っているからこそ話題になっている話だと思っています。
「お金が稼げる」というモチベーション
シェアリングエコノミーが流行っていますが、その中でも「何でも売れるし、何でもお金に変わる」という部分に注目しています。
情報だってお金に変わるのです。そして、**お金が稼げるというモチベーションってめちゃくちゃ強くないですか?**情報でお金を稼ぐという文脈で、3つのサービス・方法を取り上げて見たいと思います。
- 個人ブログによる広告収入
- note
- Medium
です。これらの良い点・悪い点を整理してみます。
個人ブログ
個人ブログでお金を稼ぐ方法の大部分は、広告収入だと思います。
- 良い点:プラットフォームとして成長したら広告収入が安定してたくさん入って来る
- 悪い点:ブログ自体の構築が大変
- 悪い点:ある程度の収入を得るまでがとても大変
個人ブログは、収入を得るまでに「記事を書いて拡散してPV数増やして」という部分が大きな障壁になります。
note
続いて、noteです。
- 良い点:有料記事・マガジンの作成ができる
- 悪い点:人が集まっていないため、拡散チャンネルが別に必要
有料記事等を簡単に作成できる一方で、SEOがめちゃくちゃ弱いため、それを購入してもらうには別で拡散チャンネルを持っている必要があると思っています。つまり、そもそも有名な人でないと売れない印象です。
Medium
続いて、Mediumです。
- 良い点:clap(いいね)に応じて収入が得られる
- 良い点:人が集まっている(主に英語圏)
- 悪い点:日本人が集まっていないため、英語で記事を書く必要性がある
人が集まり、いいねによってお金が稼げるという最高のプラットフォームですが、メインは英語圏のユーザーです。英語で記事をかける人にしかメリットはありません。
Qiitaに質の高い記事がもっと増えるのではないかという仮説と要望
じゃあQiitaはどうかというと、
- 良い点:誰でも記事が簡単にマークダウンでかける
- 良い点:日本のエンジニアが集まっている、つねに注目されている
上で挙げた、個人ブログ・note・Mediumの悪い点を全部クリアしている印象を受けます。あとは、お金稼ぎができるという部分があったらもっと盛り上がるのでは?というのが僕の主張です。
ある、めちゃくちゃ優秀なエンジニアの知り合いがボソッと言っていました。昔はQiitaに記事を書いていいねをたくさん稼いで有名になっていたが、今はそれをすることによるデメリットの方が多い。価値のあるコンテンツを公開するだけの時間がもったいない。でもnoteとかだったらそれがお金に変わるからいいよね。
確かに、コンテンツを公開してお金を稼げるのは最高だ、それならみんなもっと頑張るのではないかと強く思いました。
次に、Qiitaでお金を稼げるようになるとしたら、どのような方法がいいのか検討したいと思います。
noteのように有料記事がかける
Qiitaの良いところは、全ての良記事が当たり前のようにタダで読める点です。Qiitaで「この記事いいな」と思って見てみたら途中から有料だったら萎えます。基本的に大部分の人は100円であっても払いたくないのです。「Qiitaでいいなと思う記事は基本的に有料だよね」とか「無料の記事って基本的に質が低いよね」という風潮になって、Qiitaに人が集まらなくなる懸念があります。
Mediumのようにいいねに応じてお金がもらえる
Qiita運営側としては集客で得た広告費の一部をユーザーにあげる形になると思います。そのため、ユーザーとしては今まで通りに記事をみて「いいね」をするという行動は変わりません。記事を書く人も質の高い記事を書こうというインセンティブが働きます。結果、「いいね」を獲得できるような良記事が増えるだろうと予想します。
結論
Qiitaに「いいね」の数に応じて記事の作成者がお金をもらえる機能があったら、さらに良記事が増えて素晴らしいプラットフォームになるのではないか。
最後に
もちろん、捨てアカウントで「いいね」を稼ぐなどと言った行動をスクリーニングしないといけないなど、アイデアだけでは実行できない部分もあるので一筋縄ではいかないとは思いますが、アイデアとしては良いかなと思っています。
どうですか?ぜひみなさんの意見をください。Qiita運営側も意見くれたら嬉しいです。
そして、この記事はデータに基づいているわけではなく個人の感覚で書いているだけなので、定量的に間違っているよなどという意見も大歓迎です。
Twitterでも色々と発信しているのでぜひ見てください。
👉https://twitter.com/hiromu_bdy