準備するもの
ChatGPT-4のベータ版の機能を使います
この機能は、ChatGPT-4が必要です。(ChatGPTの「Code Interpreter」というベータ版の機能を使います)
※GPT-4は月額20$の有料課金バージョンとなります。
ChatGPTの「Code Interpreter」機能を使うには、「Settings」> 「Beta features」> 「Code Interpreter」をオンにするだけです。
「Code Interpreter」とは?
OpenAIによる公式のドキュメントは、コチラをご覧ください。
この内容を一言で言うと…「ChatGPTでPythonでの処理が行えるようになり、ファイルのアップロードやダウンロード機能も使えます」というもの。
「へぇ〜…」という内容ですが、使ってみるとこれが意外とすごかったんです。
※指示の仕方によっては、「指示に従って、Markdown形式のテキストからPowerPointのスライドファイルを作成することは、現在のChatGPTの能力では直接行うことができません。」と返ってきてしまいます。ChatGPTへの指示をわかりやすくするなど、根気強く付き合いましょう。
ChatGPTからPowerPointが出来上がる仕組み
難しい内容を省いて、簡単に説明すると…
【Input】
Markdown形式のテキスト(Markdown形式の書き方は、コチラをご覧ください)
【処理内容】
・Markdown形式のテキストを解析する
・Pythonの「python-pptxライブラリ」を使って、Markdown形式のテキストから、PowerPointのプレゼンテーションを作成
・ダウンロードリンクを生成する
【Output】
PowerPoint形式の「pptx」ファイル
※pptxファイルのダウンロードリンクが表示されます。
実際に指示を出してみよう
今回は、「Threadsの使い方〜Twitterとの比較とはじめかた〜」の内容を抜粋して、PowerPointにしてみたいと思います。
※ChatGPTの「Code Interpreter」では、ファイルのアップロードにも対応をしていますので、理論上はMarkdown形式のファイルをアップロードして作ってもらうことも可能です。しかし、今回の実験では、プロンプト本文に記載をすることで作成テストを行っています。
プロンプトはコチラ
実際に利用したプロンプト
下記のMarkdown形式のテキストを、下記の指示に従って、PowerPoint形式のスライドファイルとして出力して、最後にダウンロードリンクを示してください。
○指示
・Markdown形式のテキストを解析し、Pythonの「python-pptxライブラリ」を使用する
・出力は、「pptx」形式のファイルとする
・「##」がスライドの単位です
・「###」はスライド内の見出しです
・「##」「###」以降のテキストは、そのままスライドへ貼付してください
○Markdown形式のテキストは下記
(こちらにMarkdown形式のテキストを貼付する)
アウトプット
上記のプロンプトによって、以下のスライドが出来上がりました。
やってみた感想
もちろん、このままスライドに使えるわけではありません。また、今回インプットに使ったMarkdown形式のテキストも、ブログ記事のために作成したものなので、スライド向きではなかったことも考慮する必要があると思います。
スライドの雛形としては使えそうな気配がしていますので、「スライドの雛形を作るには…?」という視点で、活用方法を考えたいと思います。
そこで、以下のフローで作業を行うことで、うまく活用できるのでは…?と考えました。
- Markdown形式で「##」「###」を意識して、テキストベースで資料を作成する
- ChatGPTへの指示で、ここで作成したMarkdown形式を、箇条書きへ要約してもらう(特に、本文にあたる「###」内のテキスト)
- 要約版のMarkdown形式をインプットにして、今回紹介した流れに従って、PowerPoint形式に変換
- できあがったPowwrPointファイルを雛形にして、自分でブラッシュアップする
この流れで再トライした結果を、近々またアップしようと思います。
この記事は、著者が運営するメディア「ぬるぺでぃあ」でも読むことができます(記事はコチラ)