みなさん、こんにちは!
今回はNutanix AHVにおけるストレージについて、図を元に説明します。
今まで掲載したNutanixに関する技術ブログを以下にまとめていますので、是非ご覧ください!
■Nutanix 関連記事
・Nutanix AHVとは
・Nutanix AHVの機能について
・Nutanix AHVの機能(ストレージ関連)について
・Nutanix AHVへの移行について
・【Nutanix AHV】Nutanix AHV構築してみた!
・【Nutanix AHV】Prism Elementとは?Prism Centralとは?
・【Nutanix AHV】PrismCentral導入してみた
・【Nutanix AHV】Nutanix Moveデプロイ
・【Nutanix AHV】VMware ESXiからNutanix AHVへの仮想マシン移行【Nutanix Move】
・【Nutanix AHV】仮想マシン構築(Linux/Windows Server)
・【Nutanix AHV】AHV/CVM/クラスターの起動停止
ストレージ
Nutanixのストレージには分散ストレージファブリックやブロックストレージサービスなど、さまざまな要素が存在します。
今回はその中でも特に重要な、以下の3つのキーコンポーネントに焦点を当てて説明をいたします。
※ファイルストレージ(Files Storage)、オブジェクトストレージサービス(Objects Storage)については、別の機会に詳しく説明いたします。
Storage Pool
まず初めにStorage Poolについて、簡単に説明いたします。
Storage Poolは以下のように各AHVのローカルストレージを1つのストレージ(分散ストレージファブリックを使用)として、Nutanixクラスターで使用しています。
図にすると以下となっています。
ローカルストレージの設定は以前Nutanix AHV(CE版)構築記事で設定したDataディスクを元にしています。
Storage Container
Storage Containerは、以下のようにStorage Poolから論理的にボリュームを切り出して使用しています。
こちらはVMware ESXiでいうデータストアとなります。
仮想マシンの仮想ディスクを作成したり、OSインストール時などに必要となるISOファイルを配置したりする際に使用します。
Volumes
Nutanix Volumesは以下のようにStorage Poolよりボリュームを論理的に切り出して、ブロックストレージとして提供しています。
VolumesはOracle RACやWSFCで使用することが可能です。
Volumesは「Volumes Internal」と「Volumes External」の2種類あります。
Volumes Internal
Volumes InternalではCVMによりNutanix上で作成された仮想マシン単位でVolumesの利用を管理しています。
そのため、IPやIQNは不要となりPrism(Web UI)から数クリックで設定することが可能となっています。
Volumes External
Volumes ExternalではCVMをiSCSI Target、OSをiSCSI InitiatorとしてCVM-OS間でボリュームグループの利用を管理しています。
Internalとは異なり、使用対象をIPやIQN単位で設定を行います。
公式ドキュメントではIQNの使用がベストプラクティスとなっています。
Populate VG allowlists with IQNs rather than IP addresses.
iSCSI TargetのIPアドレスはNutanixクラスターに対してDataService IPの設定をします。
設定は[Prism Element]→[設定]→[クラスタ詳細]→[iSCSIデータサービスIP]に行います。
Externalでは外部にサーバーからもVolumesの利用が可能となっています。
※外部からの使用はNCI Proライセンスが必要となります。
InternalとExternalを簡単に表で比較しました。
項目 | Volumes Internal | Volumes External |
---|---|---|
管理レベル | 仮想マシン | OS |
管理方法 | Prism-Volume Groupに仮想マシンをアタッチ | iSCSI Target-Initiator |
ライセンス | Starterライセンス | 一部Proライセンスが必要 |
最後に
仮想マシン/OS間での共有ボリュームが必要となる場合、NutanixではVolumesという機能があるため
新しくストレージ製品を用意する必要がなく、すぐに使用することが出来ます。
Oracle RACやWindows Server Failover cluster(WSFC)でも利用可能となっています。