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git ワークツリー, ステージ, ローカルリポジトリ 関連

Last updated at Posted at 2023-03-22

前書き等

注意

 このページに書かれていることは、筆者の考え方になります。また、筆者のメモの意味合いが強いです。そのため、語句の意味が実際とは異なる可能性があります。

目次

  前書き等
    注意
    目次
    用語
  本文
    記号
   追加系
   削除系
   反映系
   復元系
   履歴改変系
   参照先変更系
  引用元、参照元、参考先

用語

<3つのエリア>
たぶん、大体、
・"ワークツリー"
   =ワーキングツリー
   =作業ディレクトリ
   =砂場
・"ステージ"
   =インデックス
   =キャッシュ
   ※ステージに上げること=ステージング
   ※ステージから降ろすこと=アンステージ
・"ローカルリポジトリ"
   =データベース
   =情報格納庫
   =コミット(=ファイルの情報群)を束ねたもの
※エリアは“領域”という意味で使っています
※ tree 構造(ディレクトリ・ファイル名)
※ blob オブジェクト(圧縮されたファイル本体)
※ tree オブジェクト(" tree 構造"+" blob オブジェクトのハッシュ値")
※ commit オブジェクト(" tree オブジェクトのハッシュ値"+"詳細情報の記録")
※コミット(ファイルの情報群)
 (Git において ”コミット” は名詞と動詞があるらしい "commit")
注:この記事では "コミット" は名詞とし、動詞は "git commit する" と表記します
注:『履歴』ー commit オブジェクトは、自身の親の commit オブジェクトのハッシュ値を含むため、結果として 最初~最新 すべての連綿とした繋がりを知ることが出来ます(=歴史とも)
注:『 :/ 』ー "リポジトリのルート"(単独なら、それぞれのエリアでの、まるごと全部)を表します。":/" のみを指定することは、コマンドのオプションで言えば "--all" を付けるみたいなものです。
 ( :"magic signature…":<pathspec>、:("magic word","・・・","・・・")<pathspec> )↓例
 ( :/:<pathspec>         、:(top)<pathspec> )
注:『参照先』ー 「"HEAD"」 → 「".git/refs/heads/ブランチ名"="Commit ID"」( HEAD はシンボリックリンクになっています)
注:『参照』ー 各ブランチが指す最新のコミットのこと(参照を辿る:各ブランチの先頭のコミットが指す親コミットを遡っていくこと)。さらに Git 自身が保持する参照履歴(reflog)もあります。

本文

この記事では各場所を記号で表します

⨇:work_tree(作業ディレクトリ)
⏢:stage(インデックスに記載されている状態)
⧉:ローカルリポジトリ(データベース:情報格納庫)
✖:削除
⏵⨇⟶⏢⟶⧉
⏴⨇⟵⏢⟵⧉

追加系

⏵⨇⟶⏢
git add -- <file>
 :ファイルを stage に上げる
 ・処理は、1 .git/objects に blob オブジェクトを作成(圧縮されたファイル本体)
       ※ひたすら追加、"rm -f .git/objects/dir/file か git gc --prune=now" しない限りたぶんなくならない
      2 .git/index に tree 構造(ディレクトリ・ファイル名)が記載される(追記
       ※ "--all" 、":/" 、"." を指定したときは上書き
 ※ cache は .git/index に残っている情報のこと

⏵⏢⟶⧉
git commit
 :ファイル情報をローカルリポジトリ(データベース)に記録する
 ・処理は、1 .git/index から、blob オブジェクトのハッシュ値も含めた tree オブジェクトを作成
      2 tree オブジェクトのハッシュ値を含めた、commit_id で管理される commit オブジェクトを作成(詳細情報を記録)

削除系

⏵⨇⟶✖
rm <file>
 ・処理は、1 work_tree のファイルを削除する

⏵⏢⟶✖
git rm --cached -- <file>
 :ファイルを stage から降ろす
 ・処理は、1 .git/index に残っている記載を削除する

⏵⏢⟶✖, ⨇⟶✖
git rm -- <file>
 :ファイルを stage から降ろし、work_tree から削除する
 ・処理は、1 .git/index に残っている記載を削除する
      2 work_tree のファイルを削除する

反映系

⏵⨇⟶⏢
git update-index --remove --stdin < <(git ls-files :/)
 ( git update-index --remove -- <file> は 「 . 」 で始まるものと 「 / 」 で終わるものが無視される)
 ( --stdin は空白ではなく改行をファイル名の区切りとする)
 :work_tree でのファイルの削除を stage にも反映する
 ・処理は、1 現在のディレクトリから再帰的に stage の情報を取得し、work_tree から削除したファイルのファイル名(+階層構造)を、.git/index から削除する

復元系

⏴⨇⟵⏢
git restore -- <file>
 (オプションなしの git restore は --worktree が付与され、かつ stage から復元)
git checkout-index --force -- <file>
 ( git checkout-index は "--prefix=directory/" で保存先を指定可能)
 :ファイルを stage から work_tree に復元する
 ・処理は、1 .git/index に記載されている tree 構造で blob オブジェクトを work_tree に展開し、指定されたファイルが上書きされる

⏴⏢⟵⧉
git restore --staged -- :/
 ( commit_id を指定しない場合 git restore は HEAD が指定される)
git reset -- :/
git reset
 (一切の引数がない git reset は "git reset --mixed HEAD" が実行される)
 :ローカルリポジトリにある最新のコミット(ファイルの情報群)を stage に戻す
 ・処理は、1 最新の commit_id から tree オブジェクト( blob オブジェクトのハッシュ値を含む)を指定し、内容を .git/index に記載(上書き、:/<file> にした場合はそのファイルのみ上書き他はそのまま

⏴⨇⟵⧉
git restore --source <commit id> -- :/
 (既定で --worktree が付与)
 ( --source を指定した場合は、既定で --no-overlay )
 :ローカルリポジトリの指定されたコミットから work_tree にファイルを復元する
 ・処理は、1 指定された commit_id から tree オブジェクト・blob オブジェクトを指定、コミットの持つ tree 構造に一致するように、work_tree の該当部分がすべて上書きされる( <file> を指定した場合はそのファイルのみ、サブディレクトリを指定した場合はサブディレクトリ全体のみ、上書き ; ファイルとディレクトリ両方において、未追跡一度もステージに上げたことがない管理除外対象に登録している)なものは削除されない。)

⏴⏢⟵⧉, ⨇⟵⧉
git restore --staged --worktree --source <commit id> -- :/
 (省略系: git restore -SW -s <commit id> :/ )
 ( --source を指定した場合は、既定で --no-overlay )
 :ローカルリポジトリの指定されたコミットから stage, work_tree にファイルを復元する
 ・処理は、1 指定された commit_id から tree オブジェクトを指定、内容を .git/index に記載(上書き、:/<file> にした場合はそのファイルのみ上書き他はそのまま
      2 指定された commit_id から tree オブジェクト・blob オブジェクトを指定、コミットの持つ tree 構造に一致するように、work_tree の該当部分がすべて上書きされる( <file> を指定した場合はそのファイルのみ、サブディレクトリを指定した場合はサブディレクトリ全体のみ、上書き ; ファイルとディレクトリ両方において、未追跡一度もステージに上げたことがない管理除外対象に登録している)なものは削除されない。)

履歴改変系

⏴⧉^⟵
git reset --soft HEAD^
 :一番最後の「git commit をした」という履歴を、ローカルリポジトリから消す
 ・処理は、1 最新の commit_id を HEAD から外し、1つ前の commit_id を HEAD とする

⏴⧉^⟵, ⏢⟵⧉^
git reset --mixed HEAD^
git reset HEAD^
 ( --mixed は既定値)
 :一番最後の「git commit をした」という履歴をローカルリポジトリから消し、1つ前のコミットから stage にファイルを復元する
 ・処理は、1 最新の commit_id を HEAD から外し、1つ前の commit_id を HEAD とする
      2 1つ前の commit_id から tree オブジェクトを指定、内容を .git/index に記載(上書き

⏴⧉^⟵, ⏢⟵⧉^, ⨇⟵⧉^
git reset --hard HEAD^
 :一番最後の「git commit をした」という履歴をローカルリポジトリから消し、1つ前のコミットから stage, work_tree にファイルを復元する
 ・処理は、1 最新の commit_id を HEAD から外し、1つ前の commit_id を HEAD とする
      2 1つ前の commit_id から tree オブジェクトを指定、内容を .git/index に記載(上書き
      3 1つ前の commit_id から tree オブジェクト・blob オブジェクトを指定、ディレクトリ構造ごと work_tree に展開され、指定されたファイル・ディレクトリのみの状態に work_tree 全体が上書きされる(ファイルとディレクトリ両方において、未追跡一度もステージに上げたことがない管理除外対象に登録している)なものは削除されない。)

参照先変更系

⏵⧉⟶⧉´
git update-ref refs/heads/$(git branch --show-current) <commit id>
git reset --soft <commit id>
 :現在のブランチの、ローカルリポジトリの履歴の参照先を書き換える
 ・処理は、1 "refs/heads/ブランチ名" の最新のコミット参照先を、指定した commit_id に置き換える

引用元、参照元、参考先

Git コマンドリファレンス(日本語版)
 ・https://tracpath.com/docs/git-reset/
 ・https://tracpath.com/docs/git-restore/
 ・https://tracpath.com/docs/git-rm/
Git Documentation
 ・https://git-scm.com/docs/gitglossary#Documentation/gitglossary.txt
 ・https://git-scm.com/docs/git-rev-parse#Documentation/git-rev-parse.txt---absolute-git-dir
 ・https://git-scm.com/book/ja/v2/Git-の基本-変更内容のリポジトリへの記録
 ・https://git-scm.com/book/ja/v2/Git-のさまざまなツール-リセットコマンド詳説
アクティビティ: Git によるバージョン管理
 ・https://tmytokai.github.io/open-ed/activity/git/text01/page04.html
 ・https://tmytokai.github.io/open-ed/activity/git/text02/page07.html
 ・https://tmytokai.github.io/open-ed/activity/git/text02/page08.html
Git reset で HEAD位置を変えないとき
 ・https://masuyama13.hatenablog.com/entry/2020/08/24/235327
[git reset (--hard/--soft)]ワーキングツリー、インデックス、HEADを使いこなす方法
 ・https://qiita.com/shuntaro_tamura/items/db1aef9cf9d78db50ffe
【Git&GitHub】ファイルの削除を記録(git rmコマンド)
 ・https://phoeducation.work/entry/20210806/1628204280
git add、git commitの保存先と取消コマンドについて
 ・https://qiita.com/s56258/items/62e14b27d6c7ed216fa5
git add の取り消し方法と、関連コマンドまとめ
 ・https://www-creators.com/archives/1282
Gitのコミットの裏側で起こっていること
 ・https://made.livesense.co.jp/entry/2017/08/22/080000
Gitのステージング領域の正体を探る
 ・https://engineering.mercari.com/blog/entry/2017-04-06-171430/
TypeScriptでGitを自作した話
 ・https://zenn.dev/akashixi/articles/18e386e810b280
Gitのインデックスの中身
 ・https://zenn.dev/kaityo256/articles/inside_the_index
【Git】インデックスとは?【図解でわかり易く解説】
 ・https://tetoblog.org/2021/06/git-index/
[git] Gitの内部(ツリーオブジェクト)
 ・https://www.yoheim.net/blog.php?q=20140301
【Git】git cleanの使い方を実例で解説。「-f」と「-df」とは何か?|Untracked files(未追跡ファイル)やディレクトリを削除する方法
 ・https://prograshi.com/general/git/git-clean/
汚してしまったGitワークツリーをヘッドリビジョンに戻す
 ・https://lab.unicast.ne.jp/2011/06/02/汚してしまったgitワークツリーをヘッドリビジョ/
gitでuntrackedなファイルを一括削除する方法
 ・https://hacknote.jp/archives/7130/

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