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【1on1 実践報告】「Yahooの1on1」「シリコンバレー式 最強の育て方」を読んで実際にやってみた

Last updated at Posted at 2025-08-06

はじめに

エンジニアとして働く中で、より良いチーム作りやメンバーとの信頼関係構築のために、1on1の重要性を強く感じています。

今回は、以下の2冊の書籍を参考に、自分なりに1on1を実践してみた内容をまとめてみました。Qiitaでは技術記事が多いですが、チームビルディングやマネジメントに興味のある方の参考になれば嬉しいです。

🎯 この記事で得られること

  • 書籍を参考にした実践的な1on1のやり方が分かる
  • チームの信頼関係構築に役立つワークシートの使い方が分かる
  • 1on1にありがちな課題とその対策例が分かる

📚 参考にした書籍

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各書籍の内容については下記の記事でまとめています!

🗂 活用したワークシート

実践にあたり、以下のようなワークシートを活用しました。

実際に使用した1on1用の「事前共有テンプレート」はこちら

スクリーンショット 2025-08-06 20.54.40.png

スクリーンショット 2025-08-06 20.55.42.png

📝 実施概要

期間:2025年5月〜7月

対象者:弊社のエンジニアメンバー(3名)

頻度:2週間に1回ペースで実施

所要時間:30分/回

🛠 工夫したこと・取り組み

事前準備

  • 実施1週間前を目安に、対象者に「共有シートURL」と「1on1の予定日時」を連絡
  • 「前日17時までに記入」をお願い(無理なく、書ける範囲でOKと伝える)
  • 共有シートの内容を「ミーティング実践シート」にまとめて、当日に臨む

当日の進行

  • 必ず「事前記載以外に話したいことがないか?」を確認
  • 以下のタイムスケジュールで実施:
時間 内容
5分 アイスブレイク・体調確認・業務負荷の確認
5分 前回の1on1の振り返り(学び・目標の確認)
15分 本日のテーマの深掘り
5分 まとめ・次回の目標設定

意識したこと

  • 遮らずに傾聴すること
  • 肯定的なリアクションを心がけること
  • 行動をこちらが決めるのではなく、相手に考えてもらうこと

✅ 得られた成果・効果

  • 【事前記入】⇨【対話の流れ】で、内容が整理され、深い会話がしやすくなった
  • 「ミーティング実践シート」の記録により、変化や努力、キャリアの方向性を可視化できた
  • 引き継ぎ時も、過去の1on1記録が役立った
  • 時間を区切ることで、集中して本質的な会話ができた
  • 「チームの改善点」も当事者意識を持って考えてもらえた
  • 毎回、次回までの目標を立てることで、「Qiitaへの投稿」など、アウトプットの習慣化が見られた

🧩 課題と今後の改善点

🧩 現在の課題

  • 技術的な相談の深掘りが難しい
  • 話題がない場合の進行が停滞する
  • 目標未達時の対応が曖昧になりがち

🔧 今後の改善案

  • 技術テーマに特化した1on1も取り入れてみる
  • こちらからテーマ候補をいくつか用意しておく
  • 「次は1週間後に確認しよう」など、目標確認期間を短く設定する

✅ 気づきとベストプラクティス(提案)

1. 「型」があるからこそ、自由に話せる

ステップごとの進行(例:アイスブレイク → 振り返り → テーマ → まとめ)により、話す内容や順序に迷わず進められたという声が多くありました。構造があることで、話す側・聴く側の双方に安心感が生まれ、自由度の高い会話が可能になった印象です。

2. 形式に頼りすぎず、柔軟さを大切に

「進行があっても、話したい内容が変わったときにそれを受け止めてくれたのがありがたかった」との声もあり、テンプレート通りに進めるのではなく、あくまで“補助線”として機能させる姿勢が大切だと再確認できました。

3. 小さな振り返りが、行動の積み重ねに

2週間に1回という適度な頻度が、日々の仕事の中に「振り返りと目標設定のリズム」を生み出しました。特に「アウトプット(Qiita投稿)」といった成果にもつながっており、行動変容のきっかけとして1on1が機能していたことがわかります。

4. 「話す時間」があるだけで安心できる

「些細なことでも話せる場があることが、精神衛生上ありがたい」という声も印象的でした。1on1は単なる業務のための場ではなく、“感情を言語化できる空間”としても重要な役割を果たしているようです。

📊 実施後のアンケート

🗣 メンバーの声:事前記入の効果と印象

1on1の事前準備として「共有シート」を記入してもらう形式について、実施メンバーにアンケートを実施しました。
リアルな声からも、この形式が1on1の質に良い影響を与えていたことが分かります。

アンケート結果の詳細はこちら

📄 事前にトピックを共有する形式についてどう感じたか?

  • 「話す内容が事前に整理できるため、1on1がスムーズに進み、非常に良いと感じた」
  • 「お互いに話すテーマがある程度共有された状態で臨めるので、30分を効率的に使えると感じた」
  • 「書くことで自分の考えを紙に整理する“ジャーナリング”のような効果があり、振り返りや反省にも役立った」

🚧 記入のハードル感について(書きやすさ・自由度)

  • 「全項目を埋めようとすると大変そうだが、“話したいことだけ書けばOK”という形式だったので負担に感じなかった」
  • 「『全部書かなくて大丈夫』というメッセージが事前にあったことで、安心して取り組めた」
  • 「自由記入形式だったので、特に負担にはならなかった」

🧠 書くことで1on1の時間は有意義になったか?

  • 「話す内容が整理されたことで、進行がスムーズになり、1on1がより有意義に感じられた」
  • 「“一旦書いてから考える”というプロセスがあったことで、当日はより深い対話ができた」
  • 「書くことで自分の考えを一度寝かせることができ、冷静に話す準備が整った」

🧭 メンバーの声(後編):進行の工夫と1on1そのものへの印象

📝 要約:メンバーから寄せられた主な声

  • 進行のフォーマットがあることで安心して話せた、スムーズに進行できた
  • 「流れ」が明確なので、会話のタイミングがつかみやすく、振り返りも容易だった
  • 1on1の継続が、自己振り返り・小さな目標設定・アウトプットへの意識向上につながった
  • 心理的安全性が高く、日々の業務や成長に良い影響を与えていると感じた
アンケート結果の詳細はこちら

✅ 「実践シート」による進行のフォーマットについて

1on1では毎回「実践シート」に沿って進行を行っていました(例:アイスブレイク→前回の振り返り→テーマ→まとめ)。
これに対して、以下のような声がありました:

  • 「進行ステップが明確なおかげで、話がブレたりダラダラせず、スムーズに感じた」
  • 「序盤・中盤・終盤と隙のない構成で、1on1が締まりのある時間になっていた」
  • 「“いつ何を話そう”と迷うことがなく、安心して話せた」

💬 進行フォーマットの影響(話しやすさ・振り返りやすさ)

  • 「流れが見えていることで、話すタイミングがつかみやすく、発言しやすい」
  • 「進行があると、1on1後の振り返りも構造的に考えられる」
  • 「フォーマットはあるけれど、自由度もあり、話が途中で逸れても柔軟に対応してもらえるのがありがたい」

🌱 1on1そのものがもたらした変化

継続的に1on1を実施することで、メンバーの内面や行動にもポジティブな変化が見られました。

  • 「日頃から“1on1で話そう”と意識することで、自主的な学習のきっかけになった」
  • 「2週間ごとに小さな目標を立てて振り返ることで、“目標を達成する習慣”がついた」
  • 「些細な悩みでも話せる時間があることが、精神的な安心につながっている」
  • 「自分の課題(例:アウトプット力)と向き合う時間として活用できた」
  • 「“やらなきゃ…”という気持ちが生まれ、行動へのモチベーションになっている」

✍️ 最後に

この記事が、1on1のやり方やチーム運営のヒントになれば幸いです。
私自身もまだまだ試行錯誤中ですが、「こうしたら良くなるよ」などあればぜひコメントで教えてください!

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株式会社シンシア

株式会社xincereでは、実務未経験のエンジニアの方や学生エンジニアインターンを採用し一緒に働いています。
※ シンシアにおける働き方の様子はこちら

シンシアでは、年間100人程度の実務未経験の方が応募し技術面接を受けます。
その経験を通し、実務未経験者の方にぜひ身につけて欲しい技術力(文法)をここでは紹介していきます。

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