はじめに
Instanaでは、アラートの発生時に任意の宛先にアラート通知を連携することが可能です。
本記事では、GoogleChatのスペースにアラート通知する方法をご紹介します。
執筆時点で最新のバージョンである 1.0.306
をベースにしています。
ドキュメントはこちら
https://www.ibm.com/docs/ja/instana-observability/1.0.306?topic=alerts-setting-up-alert-channels
連携可能なツールの確認
現時点でネイティブ連携(InstanaのUIで個別の設定画面が設けられているもの)できるものだと下記となります。
テクノロジー | 詳細 |
---|---|
E メール | リンク |
Google Chat | リンク |
IBM Watson AIOps | リンク |
IBM Z ChatOps (パブリック・プレビュー) | リンク |
Microsoft Teams | リンク |
Office 365 | リンク |
Opsgenie | リンク |
PagerDuty | リンク |
Prometheus | リンク |
Salesforce (パブリック・プレビュー) | リンク |
Slack | リンク |
Slackアプリ(パブリック・プレビュー) | リンク |
ServiceNow (パブリック・プレビュー) | リンク |
ServiceNow ITSMアプリ(パブリックプレビュー) | リンク |
Splunk | リンク |
VictorOps | リンク |
Webex Teams | リンク |
上記以外の場合は汎用Webhookを使って連携します。
例えばJiraなどのツールとの連携は汎用Webhookを使う形です。
GoogleChatの準備
Webhookを使えるのは有料版のGoogle Workspaceのみのため無償版では利用できませんのでご注意を。
今回は instana-alert
という名前でスペースを作成します。
スペースの作成ができたら、Webhookの有効化を行います。
スペース名の部分をクリックして、メニューから アプリと統合
をクリックします。
Webhookのメニューから アプリを追加
をクリックし、任意の名前を入力後、保存をクリックします。
Webhookが作成できました。
右の3点リーダーからリンクをコピーをクリックして控えておきます。
以上でGoogle Chat側の準備は完了です。
Instanaの準備
次にInstana側の設定を行います。
設定 > グローバル設定 > アラート・チャネル を選択して、アラート・チャネルの追加
から Google Chat
を選択します。
アラート・チャネルの作成画面で先ほど控えておいたURLをWebhook URLに入力します。
名前は任意の名前でOKです。
入力できたら、チャネルのテスト
をクリックします。
「テスト成功」と表示されたら 作成
をクリックします。
失敗する場合は、Webhook URLが正しいか確認しましょう。
テストが成功するとGoogle Chat側にテスト用のメッセージが表示されます。
動作確認
では、動作確認をしましょう。
今回はインフラに何か問題が起きた時を想定してアラートを飛ばしてみます。
Instanaの画面で、インフラストラクチャー > スマート・アラート を表示し、スマート・アラートの作成
をクリックします。
以下の通り入力し、保存をクリックします。特に記載のないものはデフォルトのままです。
エンティティー・タイプ:ホスト
メトリック:Used
集約:最大
フィルター:Other > zone = test-adachi
お使いの環境に合わせて変更してください。
しきい値:≧
, クリティカル 1 %
, 警告 OFF
評価の粒度:1min
アラート・チャネル:先ほど追加したアラート・チャネルを指定
CPU使用率が1%以上になったらアラートを飛ばす設定にしたので、即以下の様なアラートが飛んでくると思います。
Open Instana
をクリックするとInstanaの該当イベントに飛ぶことができます。
イベントがクローズされると、Closeされた旨のメッセージがGoogle Chatにも連携されます。
バッチリGoogle Chatとの連携を試せましたね!
おわりに
いかがでしたか?
簡単にGoogle Chatとの連携の設定ができることを確認できたと思います。
使っている方はぜひ試していただければと思います。
それでは!