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DLPARを用いたリソースの変更

Last updated at Posted at 2025-06-29

DLPARとは

IBM Powerでは、プロセッサー、メモリー、I/Oアダプターなどのリソースを割り当てたLPARという区画を作成して利用します。
IBM PowerのDynamic LPAR (DLPAR)という機能により、LPARを再起動することなく、LPARに割り当てられたリソースの変更を行うことができます。
本記事では、負荷をかけた状態のLPARでDLPARを実行して、プロセッサー、メモリーを増大させた際の作業メモです。

流れ

  1. LPARに負荷をかける
    • プロセッサーの使用率が100%に到達したので、割り当てるプロセッサーを増やしたいが、LPARを停止したくない
  2. DLPARを用いて、プロセッサーを無停止で増大
  3. プロセッサーの使用量が100%ならないことを確認
    image.png

実施内容

まず、LPARに割り当てているプロセッサーを確認しました。

image.png

DLPARにより、こちらのLPARのVPとPUは3から9の間で変更できます。

こちらのLPARに負荷をかけました。
nmonにより、プロセッサーの使用状況を確認しました。
プロセッサーの使用率が100%に到達していました。
DLPARにより、こちらのプロセスを止めずにプロセッサーの割り当て量を変更していきます。

image.png

HMCの画面から、割り振り済みのVPとPUを4から7に変更し、保管をクリックしました。

image.png

LPARに割り当てたプロセッサーを4から7に増大させることができました。

image.png

nmonからプロセッサーの使用状況を確認すると、プロセッサーの使用率が100%にならないほど十分なプロセッサーを割り当てるができました。
このように、LPARで処理を行いながら無停止でリソースの変更が可能です。

image.png

最後に

IBM Powerでは、DLPARによりLPARを稼働させたままリソースの変更を行うことができます。
今回はプロセッサーの設定を変更しましたが、メモリーなどのリソースついても同様に変更することができます。

以上

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