DLPARとは
IBM Powerでは、プロセッサー、メモリー、I/Oアダプターなどのリソースを割り当てたLPARという区画を作成して利用します。
IBM PowerのDynamic LPAR (DLPAR)という機能により、LPARを再起動することなく、LPARに割り当てられたリソースの変更を行うことができます。
本記事では、負荷をかけた状態のLPARでDLPARを実行して、プロセッサー、メモリーを増大させた際の作業メモです。
流れ
- LPARに負荷をかける
- プロセッサーの使用率が100%に到達したので、割り当てるプロセッサーを増やしたいが、LPARを停止したくない
- DLPARを用いて、プロセッサーを無停止で増大
- プロセッサーの使用量が100%ならないことを確認
実施内容
まず、LPARに割り当てているプロセッサーを確認しました。
DLPARにより、こちらのLPARのVPとPUは3から9の間で変更できます。
こちらのLPARに負荷をかけました。
nmonにより、プロセッサーの使用状況を確認しました。
プロセッサーの使用率が100%に到達していました。
DLPARにより、こちらのプロセスを止めずにプロセッサーの割り当て量を変更していきます。
HMCの画面から、割り振り済みのVPとPUを4から7に変更し、保管をクリックしました。
LPARに割り当てたプロセッサーを4から7に増大させることができました。
nmonからプロセッサーの使用状況を確認すると、プロセッサーの使用率が100%にならないほど十分なプロセッサーを割り当てるができました。
このように、LPARで処理を行いながら無停止でリソースの変更が可能です。
最後に
IBM Powerでは、DLPARによりLPARを稼働させたままリソースの変更を行うことができます。
今回はプロセッサーの設定を変更しましたが、メモリーなどのリソースついても同様に変更することができます。
以上