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6 PTFを適用編

Last updated at Posted at 2025-10-17

前回はOSとライセンスプログラムを導入しました。
5 OSとライセンスプログラム導入編
今回はPTFを適用します。

PTFとはIBMが提供している修正プログラムのことです。

PTFには以下の種類があります
・累積PTF:多くの個別PTFをまとめたもの
・グループPTF:特定の機能に特化したPTF群
・個別PTF:特定の不具合に対する修正
バグの修正以外にも、機能改善やセキュリティ強化の目的もあるようです。

累積PTFはC~、グループPTFはS~、個別PTFはSI~とかTL~とかで命名されます。

今回はPTFのイメージがVIOSに入っていたので以下のものを使いました。
累積PTF:C5100750_1~2
グループPTF:S9411V01~04

PTF適用

●制限状態にする
PTFを適用するには、まず制限状態にする必要があるのでサブシステムを終了させます。コンソール以外に誰も使っていないことを確認したほうがよいです。(今回は初期構築のため他に誰も使ってないので大丈夫)

コマンドラインより
「ENDSBS SBS(*ALL) OPTION(*IMMED)」を実行します。
image.png
ENDSBS実行後はWRKSBSで状況を確認できます。
「システムは制約された条件で終了した」と表示されていればOKです。
image.png

●適用
累積PTFイメージをASUKAに割り当てます。画像ではC5100750_2.binになってますが、C5100750_1から順番に割り当てます。
image.png

メインメニューに戻ってコマンドラインより「GO PTF」を実行します。
image.png

「プログラムの一時修正」画面が表示されるので「8.プログラム一時修正パッケージの導入」を実行します。
image.png

装置を「OPT01」にして実行します。
image.png

進行中になります。
image.png
ちなみにVIOSの場合?ある程度進んだところで画面下に「メッセージ待ち行列QSYSOPRのメッセージへの応答を待機中」と表示されます。
こうなると次のボリュームをセットしろってことなので応答するために、Shift+escキーを押して「6」(システム操作員メッセージの表示)を実行します。画面下に小さく表示されます。
image.png

「装填してください」というメッセージにOPT「5」を入れて実行します。
image.png

ここでASUKAに「C5100750_2」を割り当てます。
そして、メッセージに対して「G」で応答するとロードが再開されます。
image.png

たまに下のような「技術更新PTFのIPLの確認」という画面が表示されるのですが、なぜ出るのでしょうか?
この画面が出るとIPL後にもう一度適用する必要があるみたいです。
image.png
とりあえず、IPL後に確認すると未導入になっていました。
image.png
もう一度「C5100750_1」から適用すると導入済みになりました。すみません、画面ショットは撮り忘れました。。

グループPTFも同様に適用していきます。
サブシステムを終了させて、S9411V01をASUKAに割り当てて、「GO PTF」の8を実行して、S9411V04まで繰り返して、未導入になってたら再適用して・・・といった流れになります。
導入完了後はWRKPTFGRPを実行することで導入状況を確認できます。
image.png

PTFを適用編は以上です。
最後は7 IPアドレス割り当て編です。

IBM Rising 2025 C-03 kチーム 記事一覧

当記事の著作権はIBMに帰属します。詳細はこちらを参照ください。

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