はじめに
VirtualBox のゲストOS として前回、 MX Linux 19 をインストール しました。
USB メモリがマウントできなかったので、やり方について書きました。たぶん、他のゲストOS でも役立つと思います。
参考:
VirtualBox でのUSB デバイス認識
(https://qiita.com/civic/items/684c4b82428feb0c4ae1)
ゲストOS でUSB メモリのマウントが出来きないときの確認:
- 「VirtualBox マネージャ」でUSB メモリを認識(USB デバイスの一覧に表示)しているか確認します。
1. ホストマシンにUSB メモリを挿します。
2. virtualbox を起動します。
3. 設定 →USB →USB デバイスフィルター にて、右にある「+」アイコンをクリック。
→「利用できるデバイスがありません」と表示されました。
正常なら、挿しているUSB メモリだけでなく、ホストマシンに接続されている機器(USB マウス、USB キーボードなど)も、一覧として表示されます。
1. Virtualbox Extension pack が入っているか確認
USB 2.0、USB 3.0 を使うには、VirtualBox に、「Extension Pack」の追加インストールが必要です。
ホストOS の端末で、Extension Packs のリストを確認:
$ vboxmanage list extpacks
Extension Packs: 2
Pack no. 0: Oracle VM VirtualBox Extension Pack
Version: 6.0.12
Revision: 133076
Edition:
Description: USB 2.0 and USB 3.0 Host Controller, Host Webcam, VirtualBox RDP, PXE ROM, Disk Encryption, NVMe.
VRDE Module: VBoxVRDP
Usable: true
Why unusable:
Pack no. 1: VNC
Version: 6.0.12
Revision: 132055
Edition:
Description: VNC plugin module
VRDE Module: VBoxVNC
Usable: true
Why unusable:
2. ホストOS にて、virtualbox を起動するユーザ を vboxusers グループに追加
$ sudo gpasswd -a USER_NAME vboxusers
[sudo] USER_NAME のパスワード:
ユーザ USER_NAME をグループ vboxusers に追加
再起動
3. virtualbox にてゲストOS を選び、設定で USB デバイスフィルターにこれから使うUSB メモリを登録
-
USB メモリでブートしている場合(ホストOS がUSB メモリに存在)、そのUSB メモリの登録は必要ありません。
-
USB メモリでブートしている場合、そのUSB メモリと同じ製品を複数使うときは、必ず「シリアルNo」を登録します。
→そうしないと、ブートしているUSB メモリがゲストOS にマウントで奪われ、ホストOS にて、ファイルが見えなくなったりします。回避するため、ブートしたUSB メモリと同じ製品は出来るだけストレージとして使わない方が無難です。
USB メモリの登録手順:
1. Virtualbox にて、ゲストOS が起動していたらシャットダウンします。
2. ゲストOS を選択 →設定 →USB
「USB コントローラーを有効化」にチェック
- USB 2.0 ポートしかない場合:
→「USB 2.0(EHCI)コントローラー」にチェック
もしくは、
- USB 3.0 ポート(コネクタの中が青色)を使う場合:
→「USB 3.0(xHCI)コントローラー」にチェック
「OK」をクリックしてメインメニューに戻ります。
3. USB メモリをホストマシンに挿入します。
4. ゲストOS を選択 →設定 →USB
USB デバイスフィルターで、「+」アイコンをクリック。
ホストマシンに接続されているUSB 機器(キーボード、マウス)の一覧が表示されます。
その中で、挿したUSBメモリを選択します。
→そのUSB メモリ(のフィルタ)が登録されます。
5. 追加登録されたフィルタは、そのUSB メモリ固有の情報です。
このままだと、認識の条件が厳しいので、認識できないときがあります。少し甘めのフィルターに編集します。
→ブートしたUSB メモリと同じ製品の場合は、そのままにします。
追加したフィルタをダブルクリックして編集
ベンダーID(大文字) は残します。
プロダクトID(大文字) は残します。
リビジョン は残します。
メーカー は消します。
製品名 は消します。
シリアルNo は消します。
リモート: いいえ
「OK」をクリック
「OK」をクリックしてメインメニューに戻ります。
例:
名前: ELECOM MF-TKU3 [0110]
ベンダーID: 056E
プロダクトID: 604D
リビジョン: 0110
メーカー:
製品名:
シリアル No.:
ポート:
リモート: いいえ
特定のUSB メモリだけ表示されないとき:
「+」アイコンの上のアイコンをクリックして、USB フィルター(空)を追加。
「+」アイコンの下のアイコンをクリックして、それを編集します。
手動で登録するには、最低2つの情報(Vendor ID、Product ID)が必要です。名前は任意。
$ lsusb
:
Bus 002 Device 008: ID 056e:604d Elecom Co., Ltd
↑この情報(USB デバイスの Vendor ID、Product ID、メーカー名)を利用して、編集します。
その他の情報は、「ディスク」(gnome-disks)アプリで確認できます。
「モデル名」→名前: ELECOM MF-TKU3 (PMAP)
「シリアルナンバー」→シリアル No.: 07017262853DF688
名前: ELECOM MF-TKU3 (PMAP)
ベンダーID: 056E
プロダクトID: 604D
リビジョン:
メーカー:
製品名:
シリアル No.:
ポート:
リモート: いいえ
ちなみに、「ディスク」(gnome-disks)アプリがインストールされていないとき:
$ sudo apt update
$ sudo apt install gnome-disk-utility
ゲストOS でUSB メモリの操作を確認
1. USB メモリをホストOS (Lubuntu) で初期化(FAT32、ボリューム名: USB32)してアンマウント、抜きます。
2. Virtualbox を起動。ゲストOS を選んで、起動
3. ゲストOS のウィンドウの右下の「USB」アイコンを右クリックすると、USB メモリだけでなく、USB キーボードやUSB マウスもリスト表示されました。
4. パソコンにUSB メモリを挿入。
5. ゲストOSで認識
デスクトップに「USB32」アイコン(USB メモリのボリューム名)が追加表示されました。つまり、マウントされました。
あとがき
USB メモリが使えるようになると、ホストOS とゲストOS のデータ交換に使えます。データ交換用にUSB メモリ(出来たら違うメーカー品)を「FAT32」でフォーマットして準備しておくと書き込み制限を気にせずに使えます。
([次の投稿に続く]
(https://qiita.com/FuRuYa7/items/6bd3bdce005f06da1769))
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