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VirtualBox(3) VirtualBoxでUSBメモリを使う

Last updated at Posted at 2020-01-04

はじめに

VirtualBox のゲストOS として前回、 MX Linux 19 をインストール しました。

USB メモリがマウントできなかったので、やり方について書きました。たぶん、他のゲストOS でも役立つと思います。

参考:

VirtualBox でのUSB デバイス認識
(https://qiita.com/civic/items/684c4b82428feb0c4ae1)


ゲストOS でUSB メモリのマウントが出来きないときの確認:

  • 「VirtualBox マネージャ」でUSB メモリを認識(USB デバイスの一覧に表示)しているか確認します。

1. ホストマシンにUSB メモリを挿します。

2. virtualbox を起動します。

3. 設定 →USB →USB デバイスフィルター にて、右にある「+」アイコンをクリック。
→「利用できるデバイスがありません」と表示されました。

正常なら、挿しているUSB メモリだけでなく、ホストマシンに接続されている機器(USB マウス、USB キーボードなど)も、一覧として表示されます。


1. Virtualbox Extension pack が入っているか確認

USB 2.0、USB 3.0 を使うには、VirtualBox に、「Extension Pack」の追加インストールが必要です。

ホストOS の端末で、Extension Packs のリストを確認:

$ vboxmanage list extpacks

Extension Packs: 2
Pack no. 0:   Oracle VM VirtualBox Extension Pack
Version:      6.0.12
Revision:     133076
Edition:      
Description:  USB 2.0 and USB 3.0 Host Controller, Host Webcam, VirtualBox RDP, PXE ROM, Disk Encryption, NVMe.
VRDE Module:  VBoxVRDP
Usable:       true 
Why unusable: 

Pack no. 1:   VNC
Version:      6.0.12
Revision:     132055
Edition:      
Description:  VNC plugin module
VRDE Module:  VBoxVNC
Usable:       true 
Why unusable: 

2. ホストOS にて、virtualbox を起動するユーザ を vboxusers グループに追加

$ sudo gpasswd -a USER_NAME vboxusers

[sudo] USER_NAME のパスワード: 
ユーザ USER_NAME をグループ vboxusers に追加

再起動


3. virtualbox にてゲストOS を選び、設定で USB デバイスフィルターにこれから使うUSB メモリを登録

  • USB メモリでブートしている場合(ホストOS がUSB メモリに存在)、そのUSB メモリの登録は必要ありません。

  • USB メモリでブートしている場合、そのUSB メモリと同じ製品を複数使うときは、必ず「シリアルNo」を登録します。
    →そうしないと、ブートしているUSB メモリがゲストOS にマウントで奪われ、ホストOS にて、ファイルが見えなくなったりします。回避するため、ブートしたUSB メモリと同じ製品は出来るだけストレージとして使わない方が無難です。


USB メモリの登録手順:

1. Virtualbox にて、ゲストOS が起動していたらシャットダウンします。

2. ゲストOS を選択 →設定 →USB

「USB コントローラーを有効化」にチェック

  • USB 2.0 ポートしかない場合:
    →「USB 2.0(EHCI)コントローラー」にチェック

もしくは、

  • USB 3.0 ポート(コネクタの中が青色)を使う場合:
    →「USB 3.0(xHCI)コントローラー」にチェック

「OK」をクリックしてメインメニューに戻ります。

3. USB メモリをホストマシンに挿入します。

4. ゲストOS を選択 →設定 →USB

USB デバイスフィルターで、「+」アイコンをクリック。
ホストマシンに接続されているUSB 機器(キーボード、マウス)の一覧が表示されます。
その中で、挿したUSBメモリを選択します。

→そのUSB メモリ(のフィルタ)が登録されます。

5. 追加登録されたフィルタは、そのUSB メモリ固有の情報です。

このままだと、認識の条件が厳しいので、認識できないときがあります。少し甘めのフィルターに編集します。
→ブートしたUSB メモリと同じ製品の場合は、そのままにします。


追加したフィルタをダブルクリックして編集

ベンダーID(大文字) は残します。
プロダクトID(大文字) は残します。
リビジョン は残します。

メーカー は消します。
製品名 は消します。
シリアルNo は消します。
リモート: いいえ

「OK」をクリック
「OK」をクリックしてメインメニューに戻ります。


例:

名前: ELECOM MF-TKU3 [0110]
ベンダーID: 056E
プロダクトID: 604D
リビジョン: 0110
メーカー: 
製品名: 
シリアル No.: 
ポート: 
リモート: いいえ

特定のUSB メモリだけ表示されないとき:

「+」アイコンの上のアイコンをクリックして、USB フィルター(空)を追加。
「+」アイコンの下のアイコンをクリックして、それを編集します。

手動で登録するには、最低2つの情報(Vendor ID、Product ID)が必要です。名前は任意。

$ lsusb
:
Bus 002 Device 008: ID 056e:604d Elecom Co., Ltd 

↑この情報(USB デバイスの Vendor ID、Product ID、メーカー名)を利用して、編集します。

その他の情報は、「ディスク」(gnome-disks)アプリで確認できます。
「モデル名」→名前: ELECOM MF-TKU3 (PMAP)
「シリアルナンバー」→シリアル No.: 07017262853DF688

名前: ELECOM MF-TKU3 (PMAP)
ベンダーID: 056E
プロダクトID: 604D
リビジョン: 
メーカー: 
製品名: 
シリアル No.: 
ポート: 
リモート: いいえ

ちなみに、「ディスク」(gnome-disks)アプリがインストールされていないとき:

$ sudo apt update
$ sudo apt install gnome-disk-utility

ゲストOS でUSB メモリの操作を確認

1. USB メモリをホストOS (Lubuntu) で初期化(FAT32、ボリューム名: USB32)してアンマウント、抜きます。

2. Virtualbox を起動。ゲストOS を選んで、起動

3. ゲストOS のウィンドウの右下の「USB」アイコンを右クリックすると、USB メモリだけでなく、USB キーボードやUSB マウスもリスト表示されました。

4. パソコンにUSB メモリを挿入。

5. ゲストOSで認識
デスクトップに「USB32」アイコン(USB メモリのボリューム名)が追加表示されました。つまり、マウントされました。


あとがき

USB メモリが使えるようになると、ホストOS とゲストOS のデータ交換に使えます。データ交換用にUSB メモリ(出来たら違うメーカー品)を「FAT32」でフォーマットして準備しておくと書き込み制限を気にせずに使えます。

次の投稿に続く


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