はじめに
こんにちは、Datadog Japan で Sales Engineer をしている AoTo です。
この記事は AoTo Advent Calendar 2023 25日目の記事です。
🎄 Merry Christmas!!! 🎄
無計画で始めた個人の Qiita Advent Calendar を無事完走できたので、今回はその振り返りと内容の整理をしていきます。
個人 Advent Calendar で得たもの
まずは何と言ってもこの Advent Calendar を通して得られたものです。Advent Calendar を企画した瞬間では、頭の中に書きたい記事のネタはあるものの、特に何も準備をしているわけではありませんでした。
個人執筆の技術記事数
こうした Advent Calendar ドリブンの執筆を続け、合計記事数は6本からこの記事を以て33本に増加しました。どれも今まで時間を書いて執筆してきた内容と遜色のない時間と労力をかけて執筆することを心がけ、平均執筆時間はおそらく6時間ほどでした。
AWS, Azure, Google Cloud に幅広く精通している Datadog のセールスエンジニアという特徴を活かして、興味のある分野を中心に幅広く様々な記事を執筆できました。この結果として、私のアカウントをのぞいていただくことで、何に興味があり何が得意そうかといった技術ポートフォリとの役割としても Qiita を利用できるようになったと思います。
執筆・検証速度
前述の通り、執筆に際して見通しが立っているテーマは1つもありませんでした。事前にある程度自分の興味や頭の中のストックからテーマを並べて仮のタイトルを埋めていましたが、文章は全く用意しておらずその場その場で章立てと内容を考え執筆を行いました。
目安として Qiita の編集画面で150行前後の分量を執筆することを目標としていましたが、長いもので300行を優に超えるものも何本かありました。文章の質は自信を持って高いとは言い切れませんが、間違いなくある程度の質である程度の文章量を執筆できたと断言できます。
さらに、執筆に伴う検証も何を事前にすべきか、何は後でも大丈夫そうかなどを考えながら効率的に行えるようになったのも成長です🐶
多くの方からの反応
この企画自体はひっそりと始めたものでしたが、時間が経つにつれ多きの方に知っていただけるようになりました。Datadog の社内ではもちろん、Jagu'e'r のコミュニティや X で繋がっている方にはたくさん記事を読んでいただいたように思います。
おかげさまで Qiita の Contribution の数も大幅に増加し、現在では150を超えています。そして Qiita ではいいねをもらえていなくても、X 上で多くの方にリポストやいいねの反応をいただき、執筆をして良かったと感じる日々でした。
個人 Advent Calendar で失ったもの
あまり大々的に残したくないですが、戒めとしてこちらに記録していきます。毎日のように執筆を続け、ある程記事の質を担保し続けることは想像以上に大変でした。1日に業務の他に数時間パソコンへ向かって作業することで多くのものを失いました。
- 時間
- 体力
- 健康
- 睡眠
- イベント参加
それほど体調は崩しませんでしたが、執筆による寝不足やタイピング量の増加から指先の乾燥がひどくなり一時期は皮が捲れ上がってました。他にも Cloud Native Community Japan の初回イベントや CloudNative Days Tokyo 2023 にも現地参加できず悲しい思いをしたため、今後は犠牲にするものを最小限に、適度な執筆活動を心がけたいです。
執筆記事のまとめ
執筆記事は Qiita のハッシュタグ機能により、ある程度技術的な内容を判断できますが、その他の軸として記事の系統がいくつかあったので、その振り分けと内容について振り返っていきます。
ポエム系
言わずと知れた、言いたいことを言いたいだけ言う、いわゆる「ポエム記事」です。このカテゴリを多く書きすぎないように、適度に自分の話したいことを発信するように意識しました。
- Qiita Advent Calendar を個人で完走する
- 2023年の技術コミュニティ活動を振り返る
- 技術コミュニティが人生を変えた話
- Cloud Run で Datadog Agent をサイドカーで動かして、どうなったか【裏側】
- Qiita Advent Calendar を個人で完走した
実はこの中の『技術コミュニティが人生を変えた話』は圧倒的に反響をいただき、Google Cloud/Jagu'e'r 界隈の方々や全く知らないような方々にも多くの反応をいただました。この経験から、改めて自分の経験や思いをアウトプットすることの重要性を実感しました。
紹介系
厳密な分類が難しいですが、自分の興味のある技術や機能にフォーカスをして紹介をしている記事です。紹介をする中でも、間違ったことを記載しないことや、公式へのリンクをきちんと含めることを意識して執筆しました。
- AWS re:Invent 2023 で発表された Datadog の新機能: Datadog Product 編
- AWS re:Invent 2023 で発表された Datadog の新機能: AWS integrations 編
- Datadog って OpenTelemetry に対応しているの?
- Datadog Go APM の automatic instrumentation
- Oracle Cloud Infrastructure 入門のすゝめ
- Observability のベストプラクティスを実現:Datadog Service Scorecards によるサービスレベルの自動評価と可視化
- eBPF で SRE を始めよう!
- Datadog Agent の豆知識
自分の中でも落とし込めていない内容の理解を深めることに繋がりましたし、自分が興味のある推薦したい技術や機能を紹介して反応が得られたのもとても嬉しかったです。
『Oracle Cloud Infrastructure 入門のすゝめ』は個人的にも好きな OCI について概要レベルで紹介をした記事ですが、長年フォローしていた Oracle 関連の方々に反応をいただけて、執筆をして良かったです。
解説系
紹介系との区別が難しいですが、論文の解説や特定のトピックについて考察した上での解説を行なった記事です。
- Amazon CloudWatch Application Signals 徹底解説
- Kubernetes のコスト最適化ゴールデンシグナル
- RUM サンプリングのすゝめ
- Prometheus メトリクス入門
- AWS と考える Observability のベストプラクティス
- Four Keys って何? | Datadog DORA Metrics の可視化
- Datadog で GKE とマネージドサービスを効率的に運用する方法
- OpenTelemetry と Prometheus
- Azure Metrics Data plane API で何が変わったのか?
『RUM サンプリングのすゝめ』は実際に RUM を利用している方向けのニッチな内容ですが、サンプリング時には是非考慮していただきたい視点です。自身の統計学のバックグラウンドを活かして、技術記事が執筆できたのも良い経験でした。
検証系
実際に検証を行わなければわからないような内容を検証し、その過程と結果をまとめた記事です。もちろんですが、検証の時間を含めると最も時間がかかるタイプのもので、あまり多くは執筆できませんでした。
- Next.js に Datadog APM を導入する際の注意点
- Azure App Spaces と Observability
- Oura API V2 を読み解いて、Datadog にヘルスケアデータを連携する
- Datadog DBM で AlloyDB を監視する
- Cloud Run で GMP を利用する際の注意点
どれも検証しておきたいけどやる時間がないなと思い、敬遠していた内容でした。検証を進めると思わぬところでの落とし穴があったり、自分が理解できていない部分が見つかったり、とても有意義な執筆になったと思います。
特に『Cloud Run で GMP を利用する際の注意点』は Advent Calendar とは関係なく、機能が発表された直後に興味本位で検証を行ってしまいました🔭
おわりに
今回の経験を通して、アウトプットに対するモチベーションの増加と「自分でもできるんだ」という自信へを得ることができました。Qiita の年間サマリーも、アドカレのおかげで実りあるものになったように思います!
おそらく個人完走賞の条件は満たしているので、連絡が来ることを心待ちにしたいと思います😎
来年は Google Cloud や AWS そして Azure の認定資格(計30程度)の更新があるため、なかなかハードなスケジュールが予想されますが、こうした経験を活かしてせっかくなので再認定試験の経験もアウトプットしたいというモチベーションが芽生えました。
今後も継続的にアウトプットを行なっていくことをここに宣言します🐶