「Power Virtual Server のリリース・ノート」では、PowerVSの新機能が公開されます。
「2026年6月24日」にも様々な、機能拡張がありました。
その中に、このようなものがありました。
仮想サーバーインスタンスの自動リモート再起動を無効にする
Power Virtual Server 環境内のすべての VSI について、自動リモート再起動はデフォルトで有効になっています。 VSIの設定を変更することで、自動リモート再起動を無効にすることができます。 詳細については、「 VSI の自動リモート再起動を無効にする 」を参照してください。
設定
設定は単純です。「プロファイル」の「拡張構成」を開き「Automated remote restart」をオフにするだけです。
オフにすると、HA/DRが構成されていることを確認するようにメッセージが出ます。
Ensure an HA/DR solution is in place
When automated remote restart is disabled, virtual service instances will not automatically restart on another host after a host failure, unless an HA/DR solution is protecting the workloads.
なお「ピン留め」を「ハード」にすると「自動リモート再起動」は設定できません。
「自動リモート再起動」は構成後でも稼働中に変更可能です。
動作の仕様
疑問だったのは、「ピン留め」を「ハード」にした時との違いです。
IBM に問い合わせたところ、「自動リモート再起動」を設定していない「ピン留め-ソフト」と、逆の動きをするようです。
| ピン留め | 自動リモート再起動 | メンテンナンス時の非通知ホスト移動 | 障害時の自動ホスト移動 | 自動起動 |
|---|---|---|---|---|
| 無し | 有効 | あり | あり | する |
| ソフト | 有効 | なし | あり | する |
| ハード | N/A | なし | なし | しない |
| 無し | 無効 | あり | なし | しない |
| ソフト | 無効 | なし | なし | しない |
つまり、IBM Cloudのメンテンナンスによる非通知でのホスト移動は許すが、障害時の自動ホスト移動はされず、当然、自動起動はしないと言う、利用者側にはあまりうれしくない仕様でした。
とくに、IBM iで仮想シリアル番号を使っていない場合、メンテンナンスによる非通知でのホスト移動で、一時的にライセンスキーが無効になるので、現在の仕様はあまり嬉しいものではありませんでした。
期待していた動作と改善要望
最初にこの機能を知った時、期待したのは、下記のようなものでした。
- 障害時の自動ホスト移動は行われる
- 自動起動は行わない
これは、下記のような状況に対応するためです。
- 回復まで障害ホストの修理を待ちたくない
- 自動起動により、勝手に、サービスをユーザーに開放して欲しくない
例えば、バッチの処理中にホスト障害が起こった場合、サービスをユーザーに開放するまでに、回復点を確認してバッチのリランが必要かもしれません。
日中の通常業務中でも、コミットされたトランザクションと未コミットで、対応する必要があるトランザクションを整理して、対応してからサービスをユーザーに開放した方がいいかもしれません。
その要望を伝えたところ「IBM - Cloud, PowerVS and Ceph aaS - Structured Ideas」での改善要望の投稿を勧められました。
こちらに、投稿しました。
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