「PowerVS IBM i 日記(72): CORの利用(4) - COR サーバーを使って IBM i をバージョンアップする」で、一番不安だったのが、勝手にバージョンアップしてライセンスはちゃんと提供されるの? でした。
このライセンス提供問題(問題というほどではない?)を考えてみたいと思います。
IBM 提供イメージでは即時自動提供
PowerVS IBM i をデプロイする時に、IBMが提供するイメージ(ストックイメージといったりします)をお使いいただければ、デプロイ直後から、ライセンスキーは適用済みです。
これは、デプロイ時の自動スクリプトで提供されるのでしょう。
IBM のストックイメージからのデプロイ時の自動スクリプトとして「cloud-init」が実行されます。その中で行われているのかもしれません。
自分のイメージからのデプロイや Ver Up の場合は土曜日(のはず)
IBM のストックイメージからのデプロイの自動スクリプトとして「cloud-init」が実行されるのですが、実行されるのは一回限りです。
そのため、自分のイメージからのデプロイや Ver Up の場合はIBM Cloudが用意する「cloud-init」実行されません。
でも、そのような場合に備えて、IBM Cloud では毎週土曜日に、cron ジョブでキーをインスタンスに自動インジェクションしています。
それを待っても、ライセンスキーが適用されない場合は「Mustgather for PowerVS license key issues」を参照して、資料収集のうえお問い合わせください。
なお 「PowerVS IBM i 日記(72): CORの利用(4) - COR サーバーを使って IBM i をバージョンアップする」でライセンスキーが適用されたのは「25/02/16 23:31:19」と UTC で日曜でした。cron ジョブが一件づつ処理して日曜までかかったのかもしれません。その程度、お待ちいただければと存じます。
選択可能個別ライセンスは即時
5733-ICC、5770-HAS、5770-WDS は利用するかしないかを選択できる(=追加課金される)ライセンスです。
これは、即時に反映されることになっています。
5770-WDS を、1ユーザーで購入しました。
「*NOMAX」でライセンスが適用されていました。これは IBM 側の測定機能の制約のため、このような実装になっていると想像されます。もちろん、正しいライセンス数の購入が必要です。システム上のリミッター設定と、契約行為は全く別の話ですので。
5770-WDS のチェックを外して更新します。
利用可能ユーザー数は「0」に変更されました。
即時更新が確認できました。
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