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こんにちは、座禅いぬです。
この記事は マナビDXクエストで得たもの Advent Calendar 2025 の12日目の記事です。

生成AIがどんどん進化していますね。週単位で能力が変わっていく。凄いなあと思う一方、「この終着点はどこなのだろう?」という疑問が出てきますよね。終着点が見えてくるまで何をしたらいいのかわからないから、「静観していよう」「触れておくだけにしておこう」という人も多いと思います。

僕の気持ちとしては、せっかくこんな大AI時代に生まれて、冒険しないのは損じゃないかなと。でも、自分のやりたいことの設定って難しいですよね。前提となる技術基盤がどんどん更新されていくわけですから。基本的な性能だけではなく、それを活かすサービスもどんどん出てくるので、予測は不可能に近い。

結果、「どっかでみんなが使うのが当たり前になるから、それまで待っておけばいいじゃない」という論理の方が強くなるわけですね。思考停止もいいとこだと思います。むしろちょっと頑張れば新しい学びやビジネスの現場にたどり着ける、一番楽な時期が今なんじゃないでしょうか?

自分の意見: SFみたいな夢を持とう

そこで、何をしたらよいか。僕の答えは「SFみたいな夢を持つ」です。つまり、ムーンショット目標を設定するということ。

ムーンショットとは、かつて月面着陸を目標にチャレンジしたアポロ計画に由来している、非常に困難だけど達成すれば社会に大きなインパクトをもたらすような、壮大で野心的な目標のことです。実現確率は低くても、当たったときに世界が変わるようなゴール。登山でいえば頂上を先に決めて、ルートは天候と体力で現場で最適化していくイメージですね。

内閣府のムーンショット目標が何年か前から出ていて、当時は「これはギャグでしょ」と正直思っていましたが、今となっては「これは実現できるかも...」と感じるようになりました。今読み返して気付いたのですが僕のチャレンジも重複しているところがあり、これはすごい先見性ですよね。ChatGPTのリリースよりずっと前、5年前にこんな目標設定してる当たり、さすが専門家はすごい。

僕のムーンショット目標:自分の人格をコンピュータに移植すること

過去のSF、特にサイバーパンク系では、人体の機械化が一般化する世界観を描いてきました。脳が人間だったら体が機械でも、人間といえるのか?では逆に、体が人間で、脳が機械だったら、それは人間といえるのか?さらに進めて、脳にICチップを入れた人間同士が子供を作ったら、そこで継承されるのは何なのか。ニューロマンサー等ギブスンの作品、銃夢、攻殻機動隊等どれもかっこいいだけではなく考えさせられることがたくさん出てきます。

こういうことを考えていくと、人間は有機生命体というより、ヒトという生物種に乗っかっているOS、つまり情報体なんじゃないかと僕は考えるようになりました。人格とは、人間の行動パターンを他の人から見てモデル化したもの。つまり情報なので、コンピュータに移植できるはず。これが僕のムーンショット目標のひとつです。

これまでのチャレンジ

このことはずっと僕の中で気になっていることで、技術はないけど何とかならないか?と、いつも考えていました。すぐできる事として、僕は毎朝、小論文を書いて蓄積するということをずっと続けています。Evernoteから始めて、今はObsidianに移行しました。

これは自分の知識をストックしていくためではなく、自分の脳内、つまり思考の外部化をしたくて行ってきました。知識だけではなく、考え方そのものを蓄積している。結果として、文章を書くことでじっくり考える事ができるということに気付いて、良い習慣としてずっと続けています。

最近はペルソナをAIエージェントでシミュレートする仕組み(マルチペルソナシミュレータで不安を減らそう)を作って色々試行錯誤しています。記事に書いた以外にも、自分の特徴や背景情報、過去の発言などをローカルフォルダにまとめて、対話ログを保存して継続的な会話ができるようにしてみたりもしています(その一部がDeep ResearchでClaude Codeに自分の文体を完コピさせようぜです)。

これを使えば100人分のレビューを出力して分析する、みたいなことができます。リーンスタートアップでよく知られている「スモールスタート、ピボットする」という流れを先にシミュレートできるんじゃないかと。素早く質の高いプランBを用意するのにも使えるはずです。ここしばらく書いている時間の圧縮に使えますよね。

でもこれだって実は、最終的には自分自身をシミュレートするために作ろうとしているんです。その流れで、文体模倣してみたり、思考をブランチ化したりしているわけですね。まだまだ途中経過ですが、少しずつ進めています。

まとめ

僕らの思っている現実よりも、SFの方が実際の現実に近いとんでもない時代になりました。今回伝えたいことは「現実主義者から未来主義者になろうぜ、ということです。これまでの「現実的な目標」は、変化の速度の前ではもう意味がないかもしれません。先にムーンショットを置いて、後から現実に合わせてルートを編集するほうが、むしろ安全だったりするのではないかとすらおもっています。

僕にとってはマナビDXクエストに参加すること自体、結構ムーンショットみたいなもんでした。参加決めたときには「あなたの仕事歯医者でしょ。そんなの無理だよ」っていわれました。プログラミング始めたときもそう。マナビDXクエストに参加されたみなさんも、あんな大変な課題、最初から「いけるわ」って思った人そんなに多くないのでは?でもできたでしょ。

「人の夢は終わらねェ!」のシーン、僕大好きなんですよね。笑われるような挑戦、どんどんやっていきましょう。

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