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Automation Anywhere BYOLでAWS上にControl Roomを立ててみる

Last updated at Posted at 2020-01-01

少し前にAWS(Amazon Web Services)のMarketplace上に、Automation Anywhere BYOLが掲載されていたので、今回、試してみました。

ちなみに、BYOLとは、Bring Your Own Licenseの略で、あるパッケージソフトウェアのライセンスを持っていれば、クラウド側ですぐに使えるような仕組みです。
今回の例の場合は、AWS上でAutomation AnywhereのControl Room(サーバー)や、Clientをユーザー側でインストールしなくても、最初からインストール済みの仮想マシンが作れるようになった。という事です。

もし実際に試す場合には、AWSのEC2という、仮想マシンを作成・運用出来る有料のサービスを利用します。
利用料が立てる仮想マシンのスペックにより変動しますので、ご注意ください。

なお、筆者はAWS初心者ですので、AWSの設定、特にセキュリティ周りは各自充分に調査の上運用してください。

#手順

  1. AWSの利用を開始する。→ この辺りはググれば色々出てくると思います。
  2. AWS Marketplaceにアクセスし、AWS Marketplace: Automation Anywhere BYOLをSubscribeする。
  3. 右側に出る、Continue to Configurationのボタンを押す。
  4. Fulfillment Option、Version、インスタンスを作成するリージョンを選んで、Continue to Launchを押す。
  5. 各メニューよりオプションを選択し、Launchを押す。
  6. AWS マネジメントコンソールよりEC2を開く。
  7. 左側のメニューより、「セキュリティグループ」を開く。
  8. Automation Anywhere BYOL-11-3-3-というような名前のグループが出来ているので、インバウンドの設定をする。
    リモートデスクトップの3389, Control Roomとの接続に使う943, 4530を開ける。(いずれもプロトコルはTCP)
    その他、必要なポートを開ける。
    私はAWSの歩き方(EC2→IE接続まで) - Qiitaを参考にしました。
  9. EC2のページの左側のメニューより、「インスタンス」を開く。
  10. 作成されたインスタンスを選択し、アクションより、「接続」を押す。案内に従ってリモートデスクトップ接続をする。
  11. リモートデスクトップで接続したインスタンスで、適当なWebページを開いて、インターネットに接続されていることを確認する。
  12. Windows DefenderのFirewallをOffにする。(AWS外部からControl Roomに接続する場合。AWSのセキュリティグループ設定によりFirewallと同等のセキュリティが確立されているため、Windows Defenderを切ってしまう例が多いです。)
  13. WindowsのServiceツールより、Control Room関係のServiceを全て立ち上げる。
    (必要なServiceはAutomation Anywhere BYOLのUsageの欄に記載されています。)
  14. しばらくしてからデスクトップ上にある、Control Roomのアイコンをクリックし、初期設定を行う。
  15. セットアップ完了!!

2019-12-31 20.49のイメージ.jpeg

#注意事項:

  • Control Roomの動いているインスタンスが稼働し続ける限り課金が発生しますので、デモ目的で立ち上げる場合は、使用しない間はインスタンスを停止しておきましょう。
  • Control Roomのサービスを立ち上げた直後にアクセスすると、「Bad Gateway」と出る事がありますが、まだControl Roomが立ち上がりきっていませんので、もう少し待ってから再度トライしてみてください。
  • Automation Anywhere BYOLによって作られたインスタンスは、Control Room関係のServiceが全てDisabledとなった状態ですので、WindowsのServicesツールより必要なServiceを全て立ち上げてください。必要となるServiceの一覧はAWS MarketplaceのAutomation Anywhere BYOLのUsageの欄に記載があります。
  • 必要に応じてElastic IPの設定も行ってください。
  • Automation Anywhere BYOLで作成されるイメージにはClientも入っていますので、Bot Creator, Bot Runnerの環境を構築するのにも使えます。
  • Clientとして設定する場合は、Control RoomのServiceは止めたままで大丈夫です。
  • 2020/1/1現在、提供されるAutomation Anywhere Enterpriseのバージョンは11.3.3です。
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