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記事投稿キャンペーン 「2024年!初アウトプットをしよう」

ネットワークが繋がらない最小構成のままElixirをasdfではなくソースコードビルドしてインストールする〜Arch LinuxをT2チップを備えない古いIntel Macにインストールしようとする日々その7

Last updated at Posted at 2024-01-03

この記事は,Ubuntuはよく使うが,Arch Linuxは初めてという私 @zacky1972 が,まずは手近なT2チップを備えていない古いIntel MacにArch Linuxをインストールして習得していく過程を記録する駄文の7回目です.前回まででMac Pro(Mid 2010)へArch Linuxをインストールしたもののネットワークも繋がらない最小構成でしたが,この状態でもElixirをインストールできることを立証しました.ただし,ErlangはソースコードビルドしたもののElixirはasdfのインストールであったため,Elixirを使用するにはrootでログインして使用する必要がありました.そこで,今回はElixirもソースコードビルドして,任意のユーザーがElixirを使用できるようにします.

シリーズ

  1. Arch LinuxをブートできるUSBメモリを用意する
  2. デュアル・ブート環境にするためにパーティションを区切る
  3. いよいよArch Linuxをインストールする
  4. ネットワークの設定を見る
  5. Mac Pro (Mid 2010)にArch Linuxをインストールする
  6. ネットワークが繋がらない最小構成のままElixirをインストールして実行してみる
  7. ネットワークが繋がらない最小構成のままElixirをasdfではなくソースコードビルドしてインストールする(本記事)

fdisk -lの結果

Mac Pro (Mid 2010)の2024年1月4日現在のfdisk -lの結果は次のとおりです.

Device Size Type
/dev/sda1 200M EFI System
/dev/sda2 488.9G Linux filesystem

再度USBメモリブート

  1. Arch Linux live USBメモリをMac Pro(Mid 2010)に挿す
  2. optionキーを押しながら起動する
  3. USBメモリを選択して起動する
  4. mount /dev/sda2 /mnt
  5. arch-chroot /mnt

その後,pacman -Syyu として,パッケージをアップグレードしておきます.

Elixirのソースコードインストール

手順はこちらに書いてあります.

今回は,latest releaseをインストールしたいと思っています.2024年1月4日現在の最新版は1.16.0です.下記のようにダウンロードします.

cd
curl -OL https://github.com/elixir-lang/elixir/archive/v1.16.0.zip

続いて,次のようにビルドします.

cd elixir-1.16.0
make clean compile

しばらくかかります.コンパイルが終わったら,次のようにインストールします.

make install

これで,/usr/local/binelixirがインストールされます.ライブラリは/usr/local/lib/elixirにインストールされていました.

asdfの設定をクリアする

このままだとasdfを優先して読み込むようになっていますので,asdfの設定をクリアします.

cd
cat .bashrc

次のように表示されており,asdfの設定だけが入っている状態です.

. $HOME/.asdf/asdf.sh

これを削除します.

rm .bashrc

一旦,arch-chroot環境を抜けて再度入り直します.

exit
arch-chroot /mnt

次のように確認をします.

echo $PATH
which elixir

無事,asdfの設定がクリアされていましたので,.asdfを消します.

cd
rm -rf .asdf

起動して確認

次に再起動してSSDでelixirを起動できることを確認します.

exit
reboot

2024年1月4日時点での起動シーケンスは下記の通りです.

  1. rEFIndの起動で,F2またはInsertを2回押して,カーネル・パラメータの編集画面に移行する.
  2. 末尾にreboot=pciを足して,Enterキーを押す.
  3. ユーザーでログインする

次のようにElixirがユーザーモードで実行できることを確認しました.

which elixir
elixir -v
iex
iex> 1..10 |> Enum.map(& &1 * 2)
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